先日は、求人広告チラシに見る左利きを話題としました。
2009.3.1
求人広告チラシのイラストに見る左利き
お茶でっせ版、新生活版
今回は、学習塾の広告チラシです。
実は、昨年も同じ題名で記事にしています。
2008.4.10
学習塾のチラシに見る左手書字の子供
お茶でっせ版、新生活版
すると今年も、塾の新聞折り込み広告のチラシに、左手書字の子供を使っているものがありました。
どうも記憶をたどると、同じ塾のようです。
(昨年の写真には、全体を写したものがなく、確認はできませんが…。)
全体の構図、塾名の印象(漢字と他の文字の組み合わせ方)など、同じところのように思われます。
広告チラシの制作に当たった会社が同一で、似たものになったのかもしれません。
あるいは、塾そのものの考え方によるものかも。
部外者には裏の事情は全くわかりませんので、これから書くことは私の憶測です。
ただ一つこれは確実だといえることは、世間一般の左利きに対する「違和感」や「マイナス」イメージが、確実に払拭されてきた、ということでしょう。
その結果、プロのモデルさんであれ、塾生であれ、左利きの子供を広告に使うことが全く自然なこととなっている、ということでしょう。
昨年も書きましたように、
少なくとも、私がその昔に経験したようなこと―「左利きは字が書けない」「左利きは頭がおかしい」といった暴言に見られるような、左利きを完全に否定するイメージを持つ人が、世間の主流ではなくなった、ということです。
今の世では、逆に(昔から一部では言われていたことですが)「左利きは天才」であるとか、左利きは個性的な「右脳派」の「芸術家」タイプであるとか、「左利きはカッコイイ」とする、左利きを持ち上げるような見方も生まれています。
私にいわせれば、どちらもいい加減なものの見方にすぎません。
一面だけを取り上げたもので、本質を理解した発想ではないと思われます。
左利きには、典型的な右利きの人に比べると、様々な点で一様でない部分があるようですが、所詮は一人の人間にすぎず、表面に現れる性質に相違があるだけです。
(内面においても異なる部分があるのかもしれませんが、それはまだ未確定の要素で、現実の問題としてどうこう言うことは避けるべきでしょう。あくまでも、科学上の仮説にとどめるべきです。)
もちろん、それが多様性を受け入れられなかった時代においては、見過ごせない大きな問題であったのは事実でしょうけれど…。
左利きがいいとか悪いとか、右利きが便利で得だとか、そういう見方は、大人の勝手な思い込みにすぎません。
大人が勝手に左利きだなんだと子供にラベルを貼って、自分たちの考えで決め付けてしまうことのほうが重大な問題なのです。
本人にとって、どういう対応が自分らしく主体性を発揮できることなのかどうか、ということが大切なのです。
まあ、とにかく、こういう形で左利きを目にする機会が増えることは、社会全体で左利きについて広く考えてもらいたいと願う、私にとってはうれしいことだといえるでしょう。
なぜなら、左利きの存在が必要以上に特別なものでもなく、かといって、その存在を無視することができないものでもある、ということを明らかにしてくれるわけだからです。
※本稿は、ココログ版『レフティやすおのお茶でっせ』より「学習塾のチラシに見る左手書字の子供-part2」を転載したものです。
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求人広告チラシのイラストに見る左利き
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今回は、学習塾の広告チラシです。
実は、昨年も同じ題名で記事にしています。
2008.4.10
学習塾のチラシに見る左手書字の子供
お茶でっせ版、新生活版
すると今年も、塾の新聞折り込み広告のチラシに、左手書字の子供を使っているものがありました。
どうも記憶をたどると、同じ塾のようです。
(昨年の写真には、全体を写したものがなく、確認はできませんが…。)
全体の構図、塾名の印象(漢字と他の文字の組み合わせ方)など、同じところのように思われます。
広告チラシの制作に当たった会社が同一で、似たものになったのかもしれません。
あるいは、塾そのものの考え方によるものかも。
部外者には裏の事情は全くわかりませんので、これから書くことは私の憶測です。
ただ一つこれは確実だといえることは、世間一般の左利きに対する「違和感」や「マイナス」イメージが、確実に払拭されてきた、ということでしょう。
その結果、プロのモデルさんであれ、塾生であれ、左利きの子供を広告に使うことが全く自然なこととなっている、ということでしょう。
昨年も書きましたように、
「世の中には、右手で字を書く人もいれば、左手で字を書く人もいるのです。」
「そんなこと当たり前じゃないか!」
と、そう言える時代になったのです。
少なくとも、私がその昔に経験したようなこと―「左利きは字が書けない」「左利きは頭がおかしい」といった暴言に見られるような、左利きを完全に否定するイメージを持つ人が、世間の主流ではなくなった、ということです。
今の世では、逆に(昔から一部では言われていたことですが)「左利きは天才」であるとか、左利きは個性的な「右脳派」の「芸術家」タイプであるとか、「左利きはカッコイイ」とする、左利きを持ち上げるような見方も生まれています。
私にいわせれば、どちらもいい加減なものの見方にすぎません。
一面だけを取り上げたもので、本質を理解した発想ではないと思われます。
左利きには、典型的な右利きの人に比べると、様々な点で一様でない部分があるようですが、所詮は一人の人間にすぎず、表面に現れる性質に相違があるだけです。
(内面においても異なる部分があるのかもしれませんが、それはまだ未確定の要素で、現実の問題としてどうこう言うことは避けるべきでしょう。あくまでも、科学上の仮説にとどめるべきです。)
もちろん、それが多様性を受け入れられなかった時代においては、見過ごせない大きな問題であったのは事実でしょうけれど…。
左利きがいいとか悪いとか、右利きが便利で得だとか、そういう見方は、大人の勝手な思い込みにすぎません。
大人が勝手に左利きだなんだと子供にラベルを貼って、自分たちの考えで決め付けてしまうことのほうが重大な問題なのです。
本人にとって、どういう対応が自分らしく主体性を発揮できることなのかどうか、ということが大切なのです。
まあ、とにかく、こういう形で左利きを目にする機会が増えることは、社会全体で左利きについて広く考えてもらいたいと願う、私にとってはうれしいことだといえるでしょう。
なぜなら、左利きの存在が必要以上に特別なものでもなく、かといって、その存在を無視することができないものでもある、ということを明らかにしてくれるわけだからです。
※本稿は、ココログ版『レフティやすおのお茶でっせ』より「学習塾のチラシに見る左手書字の子供-part2」を転載したものです。
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