例会・イベントのご案内とご報告

特定非営利活動法人 京町家・風の会

ふぅ。えぇ風…♪~第45回例会ご報告~

2012-05-29 05:32:28 | 例会・イベントのご報告
5月19日夕刻、第45回例会「町家は風の通る家」がありました。
今まで開催したことのない時間帯の設定でしたが、2名のご参加と贅沢な例会になりました♪

さて。会場「皓月庵-こうげつあん-」は2階の座敷。
表側と裏側の窓を開けると、さやさやと風が。

お話が始まったころは少し蒸すような感じだったので空気の流れが心地よく…。
参加された方々とのんびりお話いたしました。

ときには、立ちあがってお部屋の細工をご説明したり…。
町家のメリットデメリットから、仕事に応じた間取りの利用法や改修法も。
ものを作っておられる方からは、工程によって部屋内のスペースを分ける必要があるともうかがいました。

また、近所で分業しながら仕事を廻していく仕組みと町の力との関係や地域性、
職住一致の生活の魅力や、家の内外の子たちが「こんな仕事があるんや」と感じられる機会が日常にあることの大切さについてもお話が及びました。

「京都は、ここは●●屋さん、あこは■■屋さん…といいながら、ちいさい子とお散歩できるところなんですよ」と事務局長。
そういえば小学校での「まちたんけん」もお店やおうちでお仕事をされている方が多い地域だと子たちの報告もヴァラエティ豊か。仕事や働き方の捉え方がすでに広くて羨ましいなぁ、と思います。


また、希少な道具(写真:竹筬 -おさ- )を前に、伝統工芸をめぐるお話もいろいろ。
ものが使われ続けていくには、使い手と作り手、売り手に加え、職人さんの道具をつくる職人さんたちや原料・材料の作り手…と、すべてが受け継がれていくことが必要…というとこに落ち着きました。
以前、第7回例会で畳職人の磯垣さんからうかがったことを思い出しました

お話はなかなか尽きず、日が陰って風がひいやりしてきたころお開きに。
人数が少ない分、参加者の方の想いを強く感じさせていただいた時間でした。

今回の例会、天候が不安定なころで、せっかくお申し込みいただいたのにお休み…という方も
まだいろんな時間でやりますので、次の機会をお待ちくださいね~。