こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

春の花が終わると植生の荒廃が目に付く、鳴神山にて

2015-06-01 | 鳴神山と周辺

今年も、固有種のカッコソウなどを観るために、多くの人々が鳴神山を訪れた。この山は山腹が杉林で覆われているために何の変哲もなさそうに見えるが、花の山としての知名度は年々高くなっている。しかし、残念なことに、踏み込みや盗掘の跡が増えることも事実である。例えば、先週はこのようなスポットが目に触れた。


登山道沿いでは、ヒイラギソウの群生地が踏み込みによって分断化され始めた。カメラマンが気に入った位置で花を撮ったのであろうか。

この群生地は遷移や降雨による土砂崩れで衰退しつつあるが、衰退化が加速されたようである。


ある山の持ち主から、こんな話を聞いたことがある。持ち山での自生地(クマガイソウ)を公開したら、カメラマンによる踏み込みで荒れ始めたので、公開を止めることにした。


ここでは、踏み込みや盗掘の跡が明白である。残っている株は僅かである。

 

歴然とした盗掘の跡。昨年から生えている株が増え始めたにもかかわらずである。

 

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それでも、沿道でヒイラギソウやフタリシズカなどの残花を見かけると、幾分かほっとする。

 

 

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5月29日午後3-5時頃、コツナギ橋口登山道にて、曇りから雨。


明るくない話題は自分の性に合わないので、4月上旬に撮った画像を付け加える。このときは、鳴神山から雲のベールが離れなかった。このようなとき、山頂や尾根ではどのような幻想的な光景が現れていたのであろうか。桐生市梅田町にて(東側)



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