こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

接地逆転層が生み出す朝景、2016年12月

2016-12-28 | 朝景

 

画像において、最奥の稜線は視点から100 km以上遠方の八ヶ岳連峰である。

カシミール展望図

 

逆転層の上側には霞がかからないために、各峰が逆転層ができていない場合にくらべてはっきりと見える。

 

中央は荒船山(艫岩)である。背後に横岳と蓼科山(八ヶ岳北端の山)が写っている。

 

妙義山(左)と浅間山

 

妙義山(奇岩の林立)は、赤城山、榛名山 とともに上毛三山に数えられている。

 

 

日曜日の朝、八ヶ岳や浅間山のライブカメラ映像に誘われるようにして、わたくしはいつもの展望台に向かった。そして、関東平野の西側にたちはだかる県境の山並みと接地逆転層の組み合わせによる景色が彼方に広がっていた。

接地逆転層はよく冷えた朝に現れるとされている。この展望台からは何度も逆転層を眺めてきたが、霞が数十キロメートルほど水平にたなびく景色に出会ったのは今回が初めてであった。

 

12月25日午前8時頃、群馬県桐生市にて。

 

 


フォトアルバム(13)、冠雪の浅間山

2016-12-24 | 蔵出し

 

 

 浅間山と剣ヶ峰との対比

 

 このときは、浅間山の活動がやや活発であった。

店の背後で夕日を浴びる浅間山と自分達の車(シビックRS)。店の主人から、この付近で絵筆を握る人は多いと聞いた。

 

今年も残り少なくなった。しかし、間もなく新しい年を迎えるのだとの実感がわたくしには湧いてこない。それは定年そして非常勤として在籍するに及ばずとの年齢制限で、職場を今年3月に離れたためかもしれない。それでも、ときには若者たちの報告会とその後のコンパに参加するすると、ついつい自分の年齢を忘れて、その場の雰囲気を楽しんでしまう。出過ぎないように思いつつもである。

閑話休題、これからは近くで(ときにはやや近くで)眺めた山や花の画像をアップしたいと思う。今回は佐久市内で眺めた浅間山である。この山については、自分が小学生であった頃(何十年前であったろうか)からの思い出がある。たとえば、100 km以上も離れた場所に住んでいたにもかかわらず、火山灰が降ってきた。そして、ときには噴火音が響いてきた。

日頃、富士山を思わせような姿の浅間山を遠望している者としては、近くで見る山の姿に迫力を感じて感動し、そして畏敬の念を持たざるをえなかった。このときは、そのような思いで、わたくしたちは浅間山のビューポイントを探した。


撮影、2008年11月中旬、佐久市にて。


八ヶ岳を遠くで、そして近くで眺める

2016-12-18 | 山を眺める

先週から展望日和の天候が続いている。先週は自分たちの展望地から眺めると、落日の位置が八ヶ岳・赤岳付近であった。そして、赤岳と権現岳の間に日が沈んだとき、これらの岩稜が日差しのスクリーンになって、ダイヤモンド・サンセットが現れた。12月15日午後4時半頃。


 落日が終わる直前での輝きとシルエット。シルエットには稜線の特徴が現れている。

 

落日が終わると。

 

ところで、100 km以上離れた地点で八ヶ岳を眺めているので、わたくしたちは山麓の南牧村や清里まで行き、冠雪の赤岳などの山容を確かめたことがある。そのときの画像をアップする。2008年12月中旬。

 

このときの感想はと問われるならば、雪を被った岩稜の姿に唖然としながらも日頃の遠望が満更でもないと思ったと、わたくしたちは答えるつもりだ。

 


冷え込んだ朝、霜柱(2016年12月)

2016-12-17 | 雑感

 この霜柱はどのような仕組みで生まれたのであろうか。

 

見事な針状結晶である。日差しで融けてしまうのが惜しい。

 

針状結晶がまとまって柱状になったようである。

 

曲がっている霜柱。

 

今は暖かい日差しを横目で見ながら入力しているが、朝の気温は1℃であった(7時頃)。散策路の片隅では、長さ3-5cmまでに成長した霜柱が朝日を浴びはじめていた。ここでの霜柱は、今月に入ってから初めてわたくしが見たものである。なお、霜柱をキーワードとして Google Scholarで検索すると、霜柱が生まれて成長する過程やそれによる問題(土壌崩壊)など、約1,000件のタイトルがリストアップされる。


撮影、2016年12月17日朝。EOS 6D、EF 100 mm 2.8L(Macro)、DPP 4(ソフト)。


訂正: タイトルでの年号を2016年に訂正します。


夕景、マジックアワーにて(2016年12月)

2016-12-14 | 夕景

日の入りと日の出とは太陽の上辺が地平線(または水平線)と一致する時刻である(国立天文台HP「よくある質問」から)。そして、日の入り後や日の出前の空が薄明るい状態は「薄明」と呼ばれるが、マジックアワーやマジックタイムとも呼ばれるとのことである。さて、この頃は、日の入りが午後4時半頃であり、午後5時過ぎには周囲が薄明るい(薄暗い)状態になる(群馬県)

マジックアワーやマジックタイムになると、独特の色合いの空を背景する山々のシルエットによって、低山で眺める夕景の魅力が高まる。


シルエットは八ヶ岳連峰を中心する山並みである。八ヶ岳は南北30 kmの山体であると言われている。午後5時過ぎにて。

 

午後5時半頃になると。右端の山は浅間山だ。市街地は桐生市、みどり市、太田市、伊勢崎市、前橋市、高崎市などである人口、100万人強)

 

八ヶ岳のクローズアップ。視点からの距離は約100 kmであるが、赤岳(最高峰、2900 m)のシルエットはくっきりとしている。

 

蓼科山(八ヶ岳の最北)から 浅間山までの範囲(35 km)をクローズアップしてみる。

 

 浅間山のクローズアップ。山体のみならず、火口からの噴煙もシルエットになっている。視点からの距離は約80 kmである。

 

日の入り10分後。

 

月の近くに水星が見える日に。マジックアワーになったとき、両者が上空で輝きはじめた。月の入りは午後8時頃であったが、家人からの安否確認のメールに促されて、そのときを待たずに下山した。シカの鳴き声を聞きながら。

 

12月3日(三日月と水星)、10 日。桐生市にて(標高300 mの尾根)。


夕景、八ヶ岳連峰への落日と夕陽に染まる巻雲(2016年12月)

2016-12-09 | 夕景

今日も上空の雲や近くの里山が夕陽に染まっている。さて、いつもの散策コース(尾根)で眺めると夕陽は八ヶ岳連峰に沈む(先月下旬から今月上旬)。そして、昨日は落日の位置が赤岳付近であった。

昨夕は八ヶ岳の上空から幾筋かの巻雲が東と南の方向に伸びていた。


これらはジェット気流による巻雲(ジェット巻雲)であろうか。


中央が八ヶ岳であり、右は浅間山である。日が沈むにつれてこれらのシルエットがくっりと浮かび上がってきた。

 

八ヶ岳連峰(権現岳そして赤岳から蓼科山(右)まで)のシルエット

カシミール展望図

夕陽に染まる巻雲


 

刻々と変化する巻雲の彩りと形。


落日が終わってトワイライトタイムが始まる頃には、ほとんどの巻雲が上空から消えた。

 

 

ところで、グラデーション・カラーの巻雲が消えつつあったとき、尾根に登ってきたハイカーの一人がつぶやいた。「5分ほど遅かったか!」と。


12月8日午後4-5時、金葛(かなくず)遊歩道(桐生市菱町、尾根、高さ250-300 m)。


朝景、冠雪の浅間山など、2016年12月

2016-12-05 | 朝景

いよいよ、浅間山などが雪を被る季節になった。今朝、私たちは市内の展望スポットで、浅間山、赤城山、榛名山、妙義山、荒船山、八ヶ岳連峰などを眺めてみた。

里に広葉樹の紅葉が残っている時季、冠雪の浅間山(2560 m)はひときわ見る者を惹きつける。なお、浅間山の左側には剣ヶ峰、手前には鼻曲山などが見える。


赤城山の地蔵岳(アンテナ)、長七郎山、鳥居峠、駒ヶ岳、そして黒檜山(1828m)。余談ながら、黒檜山の山頂は桐生市の最高点である。

 

榛名山(1450 m)。鋭峰として相馬山が目立つ。

 

荒船山(左、テーブル状、1420 m)と妙義山(右、1100m)。荒船山の背後は蓼科山(2530m)である。


 

南八ヶ岳(赤岳、横岳、硫黄岳など)。市街地は高崎市である。高崎市役所の左奥には高崎白衣観音(高さ42m)が見える。

 

12月5日朝、群馬県桐生市。