こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

渡良瀬川で眺める山々、冠雪の赤城山、桐生市(群馬県)にて、2017年12月

2017-12-31 | 渡良瀬川

日光市足尾町(皇海山など)を源流とする渡良瀬川では、場所を選ぶと赤城山、榛名山、袈裟丸山、浅間山、男体山、八ヶ岳、富士山などの山々を、河川敷、堤防、橋などから望むことができる

今回アップする画像は自分達が住む街の河川敷で眺めた赤城山の姿である。先週後半から、山は冬の装いを身にまとうようになった。

東南の方向から眺める冠雪の赤城山。

山頂は、右から黒檜山(最高峰、1,828 m)、駒ヶ岳、小地蔵岳、長七郎山、地蔵岳、荒山、鍋割山である。

 

(クリックで拡大できます)

 

クローズアップクローズアップ、黒檜山から荒山(1,571 m)まで。

 

それぞれの山頂は厚い雲で覆われているのであろうか、黒檜山と駒ヶ岳。


地蔵岳(1,674m)の山頂と銚子の伽藍。銚子の伽藍は小沼から流れる沢水による岩壁の侵食でつくり出された地形である。伽藍赤城山の秘境とも言われている。


鍋割山(1,332 m)と荒山(1,521 m)。これらの山頂は赤城山において最南端に位置している。

 

赤城山と自分達の街との位置関係。余談ながら、黒檜山の山頂は桐生市の最高地点になっている(飛び石とも言われた市町村合併によって)。

 

前々日、赤城山は雪雲で覆われた。

裾野の広さが富士山のそれに次ぐと言われている大きな山体のお陰で、自分達の街には雪が降らなかった。 

 

 

撮影、12月27日朝(雪雲で覆われた景色)、29日朝(快晴、雪山としての赤城山)、群馬県桐生市、渡良瀬川にて。クローズアップ以外の画像は、主として2-4枚の望遠画像(Raw画像)を結合したパノラマである。

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鐘の音が居間まで響いてくる。今年は自分にとって厳しい出来事が幾つかあった。鐘の音に促されて、その出来事を回想しながら、12月31日。

 


ある日の夕景、浅間山のシルエット、2017年12月

2017-12-25 | 夕景

夕焼けを背景とする浅間山のシルエットが美しい時季になった。東方向(群馬側)から眺めるシルエットは、コニーデ型の山体と山頂から立ちのぼる噴煙によるものである。

浅間山(2,568 m)と周辺の山々。湯の丸山や籠ノ登山の標高は2,100-2,300 mである。

 

夕日が沈むにつれて、刻々と変化する光景から

噴煙が夕日に染まる。

落日の直後、山体と噴煙のシルエットが夕焼け空に映える。

 

 

八ヶ岳連峰(南八ヶ岳、北八ヶ岳)のシルエットも目立つ。

岩峰(赤岳など)の上空で、飛行機雲が夕日で輝く。

蓼科山(2,530 m)などのシルエット。

 

12月23日午後4時過ぎ、群馬県桐生市にて。


雲間から光芒と山並みが織りなす夕景、2017年12月

2017-12-21 | 夕景

雲間からの光芒は天使の梯子と呼ばれる。この梯子は夕焼けハイカーにとって自然からの賜物である。日頃は背後の高い壁で目立たない山並みが浮き出ることがあるからだ。

 


テーブルマウンテン、荒船山(岩壁の高さは約200 m)が浮かび出る。右(北側)の岩峰は妙義山である

 

荒船山(1,423 m)は南北約2 kmの台地だ。背後の壁、八ヶ岳連峰は光芒で輝く雲によって隠されている。

 

浅間山にかかる雲が夕光で輝く。

 

 

撮影、12月19日午後4時過ぎ、桐生市にて。


スーパームーン、2017年12月

2017-12-18 | 月、月光彩雲

12月3日午後10時頃に撮った月の画像から

眩しいほどに明るい月を眺めながら、ついつい無粋なことを思ってみた。月面での色の違いが通常のデジタルカメラで区別できるだろうか。月の表面状態によって、太陽光の反射が異なるはずである。だから、太陽光の分光が起こるであろう。もっとも、自分たちが眺めている色は月面で反射された光が大気を通過してきた結果でもある。大気は月からの反射光を吸収・散乱する。

ともかく、試みに現像での彩度を変えてみた(個別の色については彩度を変えない)。撮影でのホワイトバランスは太陽光(色温度 5200 K)である。

先ずは、現像での彩度を100(キャノンの現像ソフトDPP4(Digital Photo Professional 4)でのレベル、標準値)に設定した画像である。


彩度を最小(0)に設定する。

彩度のレベル値を150に設定する。

彩度レベルを200に設定してみる(DPP4での最大値)。


彩度を上げた画像には、色が異なる部分(クレータなど)が少し表れている。好意的に判断すればである。ここで、ディスカッションに移りたいが、画像の色に影響するファクターは多過ぎる。我が身の浅知恵では結論を出せそうもないだろう。まあ、結びは、「自分にとって、先日のスーパームーンは面白い撮影対象であった。」と言うことにさせていただこう。

EOS 6D、EF 70-200 mm F4L、焦点距離 200 mm、ISO感度 200、撮影モードはマニュアル(絞り数値 9.0、シャッター速度 1/640秒)。余談ながら、通常の満月はシャッター速度 1/200ー1/400秒で撮っている。


夕景、富士山の遠望、大平山(栃木)にて(フォトアルバム、2013年)

2017-12-16 | 蔵出し

栃木県栃木市の太平山(おおひらさん、346 m)は関東平野、富士山、筑波山の展望台として知られている。既に、それらの展望については記事にしているが、今回は2013年12月中旬に撮った富士山の夕景をアップする

落日のときが迫るにつれて大きく変化する富士山の色が、遠来のわたくしたちにとって印象的であった。

 

落日が迫ってきたとき。

 

落日が終わると、富士山のみが夕日を浴びる。冬に冠雪の斜面が夕日や朝日で鮮やかな紅色に染まる状態は「紅富士」と言われるようである。

 

紅富士がシルエットに変わる直前に、冠雪の姿をはっきりと遠望できるチャンスがあった。

 

マジックアワーでのシルエットは美しい。 

 


マジックアワーでの光景(色彩)。この場を離れるのが惜しい時間帯である。

 

 

2013年12月中旬、大平山の謙信平にて(謙信平との地名は上杉謙信がこの場所で兵馬の訓練したとのことに由来する)。EOS 6D、EF 70-200 mm F4L IS USM。


強い北風が吹く夕暮れどきに眺めた浅間山(その2)、夕日で浮かび出る光景 2017年12月

2017-12-14 | 夕景

雲間から夕日で冠雪の峰が浮かび出る。この日、当地で眺めた落日の位置は浅間山から数十キロも離れた八ヶ岳の南側であった。そして、落日の時が迫ってきたとき、夕日がスポットライトのように浅間山とその周辺を照らし出した。

雲間からの夕光で浮かび出る光景(1)

 

雲間からの夕光で浮かび出る光景(2)。真横から、夕光を受ける浅間山、浅間隠山(双耳峰)、そして榛名山(鋭鋒は相馬山)。


雲間からの夕光で浮かび出る光景(3)浅間山と湯の丸山、浅間隠山、鼻曲山(手前)など。浮かび出ている市街地は高崎市、前橋市などである。

 

 

雲間からの夕光で浮かび出る光景(4)。浅間山は標高が周囲の山々にくらべて数百メートルほど高い独立峰である。右横(北側)の奥に見えるなだらかな山頂は湯の丸山(2,000 m)だ。

 

雲間からの夕光で浮かび出る光景(5)


雲間からの夕光で浮かび出る光景(6)。強く冷たい風に閉口しつつ、写人はこの瞬間を待っていた。

「さりながら古き歌に。信濃なる浅間乃獄も燃ゆると言えば。......」(「富士太鼓」(作者不詳、1300年代を舞台とする謡曲(能))。 

 

12月12日16時過ぎ、群馬県桐生市にて(標高 300 m)。


強い北風が吹く夕暮れどきに眺めた浅間山(その1) 2017年12月

2017-12-12 | 夕景

今日は冷たい北風が吹いた。そのためであろうか。最北の峰である蓼科山を起点として、八ヶ岳連峰には長蛇の雲がかかっていた。


テーブル状の山頂は荒船山であり、その背後の山は蓼科山である。

 

如何にも独立峰らしく、浅間山の山頂は厚い雲で覆われていた。浅間山の右(北)に位置している複雑な山並みは榛名山である。

 

この画像はクリックで拡大できます。

 

落日が迫ってきたとき、山頂にかかる雲が夕日に染まり始めた。

 

 

12月12日16時過ぎ、群馬県桐生市にて。


夕暮れどきに遠望する浅間山など 2017年12月

2017-12-10 | 夕景

この頃、夕暮れ時に浅間山や八ヶ岳連峰が、80-100 kmも離れた位置にあるとは思えないほど、はっきりと遠望できるようになった。望遠レンズで引き寄せるそれらの姿には、雪を被る時季ならではの雰囲気が漂っている。

昨日の夕景から

落日の直前には、山頂にかかる雲が夕日に染まった。


落日後の姿。浅間山の左側の峰は剣ヶ峰である。

 

浅間山などを借景とする市街地。

 

落日のときが近づくと、八ヶ岳連峰のシルエットも見えるようになった。


落日の位置は権現岳の近く(南側)であった。赤岳が夕日に染まる。

 

12月9日午後4時過ぎから、群馬県桐生市にて(標高 300 m付近)。


桐生川での紅葉 2017年(その10)、エピローグ、瑠璃色の映り込みを求めて

2017-12-08 | 桐生川・紅葉{桐生川)

この日は午後3時頃に、わたくしはダム湖下流のスポットに向かった。スポットに着いたとき、数人のカメラパーソンが帰り支度をしていた。落日のときが迫っていたからだ。しかし、わたくしにとっては、これからが映り込みを撮ってみたい時間帯である。

太陽の高度が低くなると、ターゲットは日陰に入る。結果として、日差しを受けている場合とは一味違った映り込みが出現する。

午後3時半頃、水量が多いときに渦が生まれる流れが濃青色を帯び始めた。このとき、頭上には雲一つない青空が広がっていた。そして、望遠レンズをセットしたカメラのディスプレイには、期待していた瑠璃色(るりいろ)の層流が現れた。

 

層流での映り込みは刻々と変化した。波紋に青空の映り込みが見られたとき。

 

瑠璃色の水面に、小さな渦の存在を示す映り込みが加わる。

 

日の入りの直前に現れた光景から。映り込みとその周りの彩りは日差しの角度によって大きく変化した。

 

日差しの角度に応じて、映り込みを眺める位置を変えてみた。束の間のことながら、名残の紅葉による映り込みが加わる場面が現れた。

 

瑠璃色の映り込みを撮りながら、わたくしはフェルメールの絵に特徴的な色(ウルトラマリンブルー)に出会った気分になった。それはともかく、晩秋での映り込みは、わたくしにとって唖然とするほど美しいものであった。

ところで、秋の色としては青系では紫苑色(しおんいろ、淡い紫色)がある。秋の色に挙げられていないが、瑠璃色(やや紫を帯びた鮮やか青色)は秋晴れのときならではの映り込みの色である。


12月7日、桐生市梅田町、晴天 。EOS 6D、EF 70-200 mm F4L IS USM、ホワイトバランスは太陽光あるいは曇天に設定、RAWで撮影した画像をJPEGに変換した。


桐生川での紅葉 2017年(その9)、渦への映り込みでの三原色(RGB)

2017-12-05 | 桐生川・紅葉{桐生川)

桐生川での紅葉の特徴は渓流への映り込みであろうか。前記事で、水面に見られる渦での豊かな色彩の映り込みを紹介した。ここでは、映り込みにおいて、赤(R)、緑(G)、そして青色(B)のそれぞれが目立つ画像をアップしてみた。

 

モミジの大木による映り込み。


青葉の映り込み。スポットの近くには常緑樹そして竹が生えている。


青空の映り込み。 紅葉に日差しが当たらないときに現れる。

 

渦を県道(旧道)で眺める。このときは、空が雲で覆われていた。地元の長老によると、この地にはかつて自家発電所が設けられていたとのことである。

 



撮影、11月25-12月4日。撮影と現像(RAWで撮影)でのホワイトバランスは太陽光、コントラストを強めに設定。現像ソフトはキャノンのDPP4。