こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

春の花、アラカルト(その1)、2020年3月

2020-03-31 | 

今日はしっとりとした雨が降っている。今月下旬から来月下旬においてサクラ(桜)にかかる雨は「花の雨」と呼ばれるとのことである。しかし、暖かくなるのを待って開く庭や山の花々には、やわらかな日差しが似合う。

 

「ヒシカライト(菱唐糸)」 江戸時代中期に創りだされた椿の園芸種である。関西の名花として知られている。高さ15 cmほどの挿し木からスタートしたものが、今年は優しい色と質感を持つ花を、次々と開くようになった。

 

 

「プルモナリア ブルー・エンサイン」 通りがかりの人々から、初めてみる花だと言われる。

 

近くの山でも、スミレなどの花が咲き始めた。

「エイザンスミレ(別名、エゾスミレ)」 土砂が崩れそうな斜面で咲いていた。

 

「ヤマルリソウ」 雨が止んだときに、見たい花である。

 

「カタクリ」 大部分の花は終わりに近づいているときに見つけると、蕾が開きはじめた姿は何とも新鮮で魅力的である。

 

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撮影、3月30日。


早春の小雪、市街地を囲む山並みの雪化粧、2020年3月

2020-03-29 | 雑感

「28日夕刻」

市街地周辺の山並みが小雪で雪化粧をした。雪が止むと、市街地周辺の山並みから霧が立ちのぼった。

 

3枚組パノラマ画像

 

城山(じょうやま、361 m)。山頂には桐生城跡がある。青空のもとで、ソメイヨシノの花の群れは市街地から目立つ。

 

 

市街地では、みぞれが降った。

 

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「21日朝」

鳴神山(980 m)のみが、うっすらと雪化粧をした。この山において、アカヤシオやカッコソウ(固有種)などが、来月には花を開く。

手前は城山である。

 


早春の朝にて、2020年3月

2020-03-28 | 朝景

僅か1時間程度であったろうか。朝日が昇るにつれて、青空と雲の織りなす早春の景色が現れた。そして、まだ本調子でない、ウグイスの声が山並みから響いてきた。

 

山城跡がある里山の山腹では、サクラの彩りが目立つようになった。

 

 

 

小さな庭で、今年もプルモナリア ブルー・エンサインが花を開き始めた。花の色はピンク(咲き始め)から濃いブルーに変わる。

 

プルモナリア ブルー・エンサイン:ムラサキ科プルモナリア属の多年草、ヨーロッパ原産プルモナリアとの花名は葉の模様が肺(ラテン語、Pulmonaris)を思わせることに由来する。

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当地では、明日、雨が雪に変わると予報されている。サクラの花と名残の雪との組み合わせが見られるだろうか。

 

撮影、3月28日、桐生市にて。


今春のダイヤモンド浅間(2020年3月)

2020-03-25 | 夕景

浅間山は当地のほぼ真西に位置している。そのため、春分の日の頃には、浅間山の山頂に夕日が沈む。先週土曜日(21日)は気象条件に恵まれた。午後5時50分頃、ダイヤモンド浅間の光景が現れた。

市内の展望台にて。

 

山頂が輝いた瞬間である。

 

落日が終わったときに。浅間山や榛名山などのシルエット、そして上空の漂う帯状雲の輝き。

 

浅間山の左側(南側)には、北アルプス方面の雲が見える(この展望台から、槍ヶ岳などのシルエットは見えないが)。

 

マジックアワーのときまで、眺めていたかった光景である。

 

撮影、3月21日、桐生市にて(標高 300m)。

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今夜の金星(−4.4等)。3月25日、太陽からもっとも離れる(東方最大離角になる)金星が、日の入り後、西の空で輝く。


桐生川沿いでのミツマタ、遠来の友と花の波を楽しむ(2020年3月)

2020-03-23 | 

先週土曜日、ブログ花の詩山の詩を書かれているminoさん、花友さん、花友さんのお父上のグループと共に、桐生川沿いで咲くミツマタの花を見て回った。余談ながら、前日(金曜日)は花を撮るのが難しいほど強い風が朝から夕方まで吹いた。ところが、この日は、唖然とするほど穏やかな状態で、花の群れが暖かい日差しを浴びていた。昨年も同様の体験をしたので、わたくしには、花を愛する遠来の友が何か不思議な力をもっているかのように思えてならなかった。

 

桐生川ダムそばの公園(梅田緑地台公園)にて(1)。間もなく、山肌は萌葱色になり、ウグイスの鳴き声がダム湖に響く。

 

待ち合わせ場所であった公園(ロウバイパーク)には、ロウバイとともにミツマタが植えられている。パークを開園するにあたって、有志が所有していたミツマタを寄付されたとのことである。移植されている株はかなり見応えのある花を開いている。青色の網は小さな花木を鹿の食害から守るためである。

ミツマタ・ファンにとってうれしいことは、シカ(鹿)がミツマタを嫌うことだ(嫌避植物)(林野庁森林保護対策室資料「森林における鳥獣被害のための資料ー森林管理技術者のためのシカ対策の手引き、平成24年版)。ヒトにとって芳香になる成分がシカにとっては嫌いな臭い成分になるとの事実は、食害防止の立場からも興味深い。

 

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話は横道に逸れるが、昨年、美しい紫色の花を開くヒイラギソウの群生が、シカの食害で消えていた現場を目撃した。ある人に案内していただき、四苦八苦してたどり着いた大群落(長さ、約30m)は、花が点在する状態に変わっていた。2019年5月上旬

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桐生川ダムそばの公園(梅田緑地台公園)にて(2)。

 

桐生川ダムそばの公園(梅田緑地台公園)にて(3)

 

桐生川沿いの群生地にて。

 

日差しの変化による、彩りでの多様化を狙ってみたが。どうも、結果は空振り三振に終わった(苦笑)。

 

花の群れを前にすると、自然に会話が弾んだ(遠来の友に深謝)。

 

 

なお、現在、三境林道沿いにある大群生地にはアクセスできない。まことに残念である。林道は、昨年の台風19号によって大きな被害(路面崩壊など)を受けたために、桐生市側において全面通行止めになっている(令和2年度に補修予定とのこと)。

 

さて、梅田のふるさとセンターで皆さんにお別れしたが、センター下流において、ダンコウバイ(壇香梅)の花が咲いていることに気付いた。このときは日差しが強すぎたので、スナップショットのみにした。

 

 

撮影、3月21日午前、桐生市梅田町にて。


早春の新雪を被った浅間山を望む(2020年3月)

2020-03-16 | 山を眺める

浅間山(2,542 m)は、わたくしたちの市街地から80 kmほど遠方に鎮座している。それにもかかわらず、わたくしたちはこの山の存在を強く意識している。とくに、このものが冠雪の姿になったときにである。その姿は、富士山と見間違えるほどのコニーデ型独立峰として視界に入ってくる。

さて、今週日曜日(早朝)、軽井沢方面からのライブカメラ映像に、新しい雪を被った浅間山の姿が現れた。映像では、山体のかなりの部分が雲で覆われていた。しかし、雲は間もなく去るとの直感に急かされて、わたくしはいつもの展望台(300 m)に向かった。

 

展望台では、年に数回はあるだろうかと思いたくなるほどの絶景が、わたくしを迎えてくれた。白衣をまとった浅間山が、群馬の市街地(桐生市、みどり市、伊勢崎市、前橋市、高崎市)の奥に聳えていたのであった。

 

浅間山の右側(北方向)には、雪を被った榛名山が見える。

 

望遠で浅間山を引き寄せる。珍しく、山頂からの噴煙は見えなかった。雪の効果で、浅間山のみならず、左右(南と北)そして前に連なる山並みにおいて、山肌の凹凸が鮮明になっている。

 

雲の流れが変わったのであろうか。剣ヶ峰が雲に隠れるときがあった。

 

再び、望遠で浅間山を引き寄せる。

 

 

撮影、3月15日朝、群馬県桐生市(白葉峠)にて。


桐生川沿いでのミツマタの花、変わりもの探し(2020年2月)

2020-03-14 | 

今日、当地では小雨が降り続いている。明日は雨に濡れたミツマタの花を、日差しが照らし出すであろうか。ここでは、先日に晴天下で撮った、変わりものの画像をアップする。

ミツマタ(ジンチョウゲ科、落葉性低木)では、数十個の花が集まって半球形をつくっている。しかし、何事にも例外がある。道路沿いの崖の上に生えている小木では、半球形が数個のかたまりになっているような花の集団が、日差しで輝いていた。

 

望遠画像から。

 

個々の花が盛りになると、集団はどのように変化するだろうか。

 

 

このときは見上げることしかできなかったが、可能ならば、安全対策をして、この集団を立体的に眺めたいと思う。

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「余談」

渓流とミツマタ(三分咲き)。自分達の街はこの渓流を水道水として利用している。

 

春霞が漂う桐生川ダム湖(梅田湖)

 

 

撮影、3月12日昼頃、桐生市梅田町にて。


ミツマタの開花、桐生川沿いにて、2020年3月

2020-03-12 | 

当地では、昨日から気温が4月下旬を思わせるような天候になっている。さて、桐生川沿いで、ミツマタの花が咲きはじめた。全体として、花の彩りは濃くないが、部分的には接写してみたいような花も現れている(3月12日)。

桐生川沿いでの群生地にて。

 

 

この群生地は杉林の伐採によって生まれたものである。規模は大きくないが、花の盛りになると、群生地はミツマタ色の小山に変身する。

 

桐生川沿いに散在するミツマタの群れにおいて。

 

花の群れを見上げると、青空と杉林が背景になる。

 

 

青空を背景とする花の彩り。

 

桐生川ダムの上流側に設置されている公園(ロウバイパーク)にて。花は三分咲きの状態であった。

 

ダム湖を囲む山肌の色。スギ林での色の変化が例年ほどではない。自分はスギ花粉症派なので、この時季はスギの状態が気になる(苦笑)。

 

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桐生地区には、三境林道でアプローチできるミツマタの大きな群生地がある。しかし、林道は昨年の台風19号によって大きな被害を受けた(路面山側の崩落など)。そのため、桐生側口から三境トンネル(みどり市との境界)まで、通行止めになっている。群生地はその区間にある。林道は令和2年度に修復されるとのことである(桐生市ホームページ)。

 

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撮影、3月12日、桐生市梅田町にて。


朝景、風雲急を告げるような空模様(2020年3月)

2020-03-06 | 朝景

昨日の朝は、変化の激しい空模様になった。まさに、「風雲急を告げる(何か大きな変動が起こりそうな不穏の気配がする)」とのことわざで形容されるような場面に、朝の散策において遭遇した。雲が朝日の染まる場面を撮りながらの散策をと、気楽な心境で歩き始めて間もなく、上空が暗い雲で覆われ、強い風が吹き始めた。

そのとき、雲間で輝く朝日の周りに、あまりにもはっきりとした虹色の輪(光環)が現れた。

 

美しい虹の輪(太陽が隠れる位置にて)。

 

 

 

虹の光環は、スギなどの花粉が多く舞うと現れることが知られている(花粉光環)。今回の光環は、強い風で尾根沿いの杉林から飛散した花粉によるものであるか、現時点では断定できない。しかし、これは自分にとって初めて見る朝日の光景であった。

 

以下の画像は、他の方向での光景である。暗く厚い雲を背景とするために、日差しを受けた部分が不気味なほど浮き出て見えるようになった。

 

 

 

突然にも現れた、風雲急を告げるような空模様である。

 

 

しかし、上空にも強い風が吹いたのであろうか。程なくして暗い雲は去り、青空が戻ってきた。興味深いことに、部分的ながら朝日の光芒が虹色を帯びている。まだ、光環が完全には消えていないのであろう。

 

撮影、3月5日朝。

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「余談」今日は透明度の高い景色が広がった。半年振りに受診する大学病院に向かう道では、雪を被った浅間山を正面に見ながらの運転になった。病院では、前日の空模様から連想される予感にストレスを感じながら、検査の結果を待った。2年前に、前立線がんに対する重粒子線照射治療を受けたからである。幸いにして、照射前にくらべて著しく低下した前立腺特異抗原(PSA)の値は今回も持続されているとのことにて、対がん作戦の結果は順調に推移しているとの診断を受けた。なお、院内には、入院されている方々への面会は禁止との知らせが掲示されていた。今回は、1ヶ月間朝夕2回体温を測定して、発熱がないことを確かめてから受診した。