こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

庭の花と新葉、朝日を浴びて (4月)

2024-04-19 | 

黄砂の飛来で何となくはっきりしない空模様が続いている。そして、今夜の月の輝きはいぶし銀のそれのようである。それでも、今朝は庭の花や新葉が、近くの尾根から昇る朝日を浴びて我が世の春を謳歌しているように見えた。「君たちよ、この数日間での夏日に急かされることなく春の到来をゆっくりと楽しんでほしい!」庭の世話人はそう願っている。

 

サクラソウ、南京小桜(現存する最古のサクラソウ園芸種、江戸時代に創出された)

白い縁取りが花びらの彩りを引き立てている

 

ツクシシャクナゲ(筑紫石楠花、関東には自生地がない)

 

キレンショウマ(黄蓮華升麻)の新葉

 

ハウチワカエデの新葉(葉はカエデのなかでもっとも大きくなる)

 

夜明け前から、黄砂飛来時での朝焼けを待ったが、結果は.....

 

 

ー19日ー

 

 


桜花に誘われて、大学キャンパス内での枝垂れ桜 (4月)

2024-04-15 | 

昨日は午後のひととき、市内の大学キャンパス内(国立大学法人・群馬大学桐生キャンパス)を散策し、一斉に花が開いている「枝垂れ桜(ヤエベニシダレ)」の彩りを楽しんだ。

 

奥の建物(木造建築)は100年以上前に建てられた学舎である(現在は記念館として保存されている)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨日の最高気温は27.5℃であった(今日は28.4℃)であった。構内を囲むソメイヨシノは葉桜の状態になったが、「季節外れの暑さ」とか「季節先取りの暑さ」にもかかわらず、枝垂れ桜は華やかさを保っていた。そして、キャンパス内にはこれから見頃を迎えようとしている種類の桜もあった。

 

ー撮影、14日午後ー


桜花に誘われて、桐生川散策 (4月)

2024-04-07 | 

市街地を横切るように流れている桐生川(一級河川)の周辺が桜花で彩られる時季になりました。今朝は近くの堤防を歩いてみました。小さな群れながら、ソメイヨシノなどの大木が、川に迫っている山並みからの日差しで照らし出されました。

左奥の城山(361 m)の山頂と山腹も、今週後半から次週前半にソメイヨシノの花で彩られるでしょう。

奥に見える山並みの谷間には、桐生川ダム(梅田湖)があります。

 

よく手入れがされている堤防はわたくしたちにとって格好の散策コースです。余談ながら、わたくしはこのアングルで観る景色に惹かれています。対岸の左奥に、高さ300 m ほどの山並みが視界に入るからです。そして、山があれば朝霧が昇ることもあります。

右奥には市街地の南側を横切る山並みが写っています。この山並みによる遮断効果(?)で、わたくしたちはスカイツリーからのテレビ地上波を直接には受信できません。山並みでの山頂(茶臼山、300 m)に設けられた電波中継所からのUHF波でテレビを視聴しています。ちなみに、茶臼山は赤城山、榛名山、浅間山、八ヶ岳連峰、奥秩父連峰などの展望台です。

 

桜花の流れ、雲の流れ、そして水の流れ

 

桜の下には、東屋が建てられています。東屋のベンチで桜花を観ながら茶で風雅を楽しむ。いつかはと思いながら、今だ実行したことがありません。

 

今日の最高気温は25℃でしたので、開花は撮影時にくらべてかなり進んだと想像しています。明日は曇りのち雨、明後日は雨との予報が出されています。水曜日からは好天が続くようですので、「桜、雨で散る」の場面が現れないことを願いたくなります。

 

 


清明 (2024年4月4日)

2024-04-05 | 雑感

今日は日差しが全くない状態が朝から続いています。ところで、昨日は朝夕での空模様、朝日を浴びるレンゲショウマの新葉やツバキの花などが「清明」に相応しい景物として、わたくしには印象的でした。

 

午前7時過ぎ、雲が切れて澄み渡った青空が現れるとともに、前夜での雨に由来する白い霧が山並みから立ちのぼりました。また、ところどころで、山桜が目立つようになりました。

 

そして、近くの山林では、幾分か萌葱色が目立ちはじめました。間もなく、林は新緑で覆われるでしょう。

 

朝日が雲で隠されたとき、淡い彩雲が青空に彩りを添えました。そして、彩雲を横切るように一筋の飛行機雲が伸びました。飛行機雲も彩雲に仲間入りして微かに虹色を帯びています。

 

朝日を浴びるレンゲショウマ(蓮華升麻)です。寒さで発芽が遅れていましたが、このところの暖かさで、新芽は僅か一週間でここまで成長しました。今春での成長の早さにいささか驚くとともに、日差しによる葉焼けを防ぐ準備を早めなければと思っています。

 

ツバキ(玉之浦・グリターズ)の花も朝日で輝きました。先月中旬までの異例の寒さでダメージを受けましたが。

 

午後6時頃のことですが、山並みの上に流れてきたレンズ状の雲が夕日に染まりました。夕焼けでの穏やかな色合いは暫く残って欲しいと思いましたが。

この時間帯での変化は早く進みます。

 

画像は別方向での夕焼けです(午後6時過ぎ)。

 

 

ー  桐生市にて ー

 

 


市街地周囲の山並みが昇り始めた朝日で赤く染まって(3月)

2024-04-01 | 朝景

今日も早朝からはっきりしない空模様が続いている。昨日は一昨日にも増して気温が高くなり(最高、27.5℃)、花粉と黄砂が飛散したために、視界はクリヤーでなかった。ところで、先週のある日(27日)のことであったが、今日を含めて三日間での状態からは想像できない位まで、日の出直後に周囲の山並みが赤く染まった。

 

この日、終日雨模様であった前日とは異なり朝から晴れるとの予報が出されていた。それではと、午前5時頃から散策コースの展望スポットで日の出のときを待った。

赤く染まる1,000 m 峰

 

通常、当地では前日に雨が降り翌朝は晴れると周囲の山並みが立ちのぼる霧で覆われる。このときは霧は山並みを覆うまで広がらなかった。日の出とともに冷たい北風が吹きはじめたからであった。結果として、視程(視界)はきわめて良くなった。

 

ー里山でのモルゲンロートー

モルゲンロート(ドイツ語)は朝日で山肌が赤くなるシーンである。登山の世界において、モルゲンロートとの表現は高い山を対象にしているようだが、ここではその対象を里山まで拡張してみた。

 

日の出直後にて(午前5時半頃)

 

吹き寄せる北風は冷たかったが、

それに耐える価値があるほど、里山のモルゲンロートは当方にとって印象的であった。

 

 

山城址がある山頂(城山、361 m)も赤く染まったので、そこを望遠(300 mm)でクローズアップした。山城址はソメイヨシノなどで囲まれている。

ソメイヨシノが満開になったときに、このときのようなモルゲンロートが現れることを期待して

 

そして、西側の山林も赤く染まった

 

モルゲンロートが強く現れたのは、日の出直後の太陽光がいつもより赤かったためである。前日の雨で増した大気中の水蒸気によって波長の短い青系の光は大気中で散乱されたが、波長の長い赤系の光はあまり散乱されずに山肌まで届いたからだ。余談ながら、黄砂が飛来しているこの三日間において、モルゲンロートは全く見られなかった。黄砂が赤系の光までも散乱したためであろう。

 

朝日がさらに昇ると青系の光も届く。結果としてモルゲンロートは消えた

 

ところで、前日において終日雨模様であったにもかかわらず、

視界はこの時季にしては稀なほど透明であった(午前7時頃)

 

ー庭の花々、近くの尾根から昇った朝日を浴びてー

 

ゲンカイツツジ(玄海ツツジ、園芸種、光源氏)

葉の展開に先がけて、花が開く。花の色は光が当たる程度に応じて変化する。

 

ミツマタ(三椏)

 

 

クリスマスローズ(原種系)

午前10時頃までしか日が当たらないコンクリート壁のそばに飛んだ種子によるもの

茎の高さは 20 cm程度である

 

ー撮影、3月27日ー