↑自分のきれいなお尻に満足しているヴィーナス↑と解釈されている
*
羽田発午前一時半のJAL便を利用してパリ経由、ちょうど正午すぎにナポリへ到着した
現地のガイド、カルラさんから、今日は大雨予報というメールがきていたが、雲の切れ間からナポリ湾の景色が見えた。ターミナルから出ると雨はあがっていた。そのまま考古学博物館へむかう
午後の時間を有効に使ってからカプリ島へ向かうスケジュールにしたのだ。
★空港で「今日は朝から大雨でカプリ島への水中翼船がストップしている」とカルラさんが教えてくれた。まだ夕方まで時間があるから大丈夫だろうと、楽観的に思っていた。
**
ナポリ考古学博物館
何度行っても新しい発見がある。小松にとっての今回の新情報
①きれいなお尻のヴィーナス
振り返って何を見ているのか?と思うポーズ。これ、実は自分のきれいなお尻を見て満足している図と解釈されているそうです。ヴィーナスは美の女神だから当然かもしれないが、それにしても、ここまでめくりあげて見る大胆なポーズは意識的。その表情に満足と自信がうかがえる
★冒頭の写真がそれ
②リシュッポスの好みの主題
この博物館の代表作のひとつ「休息するヘラクレス」
これはローマ時代の大理石複製で、オリジナルは紀元前四世紀のブロンズ彫刻家リュシッポスの作だとされている。
ヘラクレスがその剛腕怪力で偉業を遂行する場面ではなく、彼が立ったまましばしの休息を得ている様子を描こうとしたのがおもしろい。同じリシュッポスの作品は別室に「休息するヘルメス」があるのを知った
足に翼のあるサンダルをつけているのでヘルメスだと分かるが、特徴的なヘルメットは脱いでくつろいでいる。
両方の作品は以前来た時にも見ていたが、ともにリュシッポスに特徴的な主題の選び方だと今回理解した。調べてみると、リュシッポスの他の作品には「弓を張るキューピッド」なんてのも大英博物館にあるそうな。今度探してみたい。
③ポートランド型のカメオ壺
見た瞬間にロンドンにある「ポートランドの壺」を思い出した。※ここからご覧ください。め明らかに同種のモノである。底が欠けて後に修復してあった大英博物館のモノも、もともとはこのような底を持っていたにちがいない。ナポリのガイドさんでさえ未だ見てないロンドンの同種のものと、こうして比較できるのはうれしい役得(^^)
④パピルスの家
ポンペイから少し離れた場所にあったエル・コラーノ近くのヴィラから発見されたものを集めて展示してある部屋。
18世紀に発掘された直後から、焼けただれたおびただしいパピルスの巻物を、辛抱強く解体して読む努力をした修道士がいたのだそうだ
この家は先に紹介した「休息するエルメス」のブロンズも発見された。
↑この酔っぱらったサトュロス像も↑
↑この巫女?とされる女性像たちも
カエサルの正妻ユリアの実家親戚だったとされている。
****
外へ出ると雨が戻ってきていた。プレジビート広場へ行くと傘売りがたくさんやってくる
すぐ傍の老舗カフェ・ガンベリヌスで軽く食事をすることにした。
「カプリ行の水中翼船はまだ止まってます。」
ううむ、困った。
「でも、カーフェリーが今日は動いている様です。でも、こちらも天候で止まるかもしれません。」
船が止まると、我々ナポリに泊まるハメになる。せっかくカプリの美しい朝をイメージした旅なので、可能性があれば港へいってみよう。
※この写真は途中に通ったナポリで一番古い神殿があったと言われる丘
港はたくさんのタクシーでごったがえしていた。切符売り場に人が集まっているのでどうやら出航するらしい。ほっ
一日四便しかないこのフェリーの三番目17:25発。乗船してすぐのところにスーツケースを積み上げ
上の階へ上がる。
今朝、夜行の飛行機経由でナポリへはいったばかりだから、みなさんそろそろお疲れ。カプリへの一時間は、揺られて眠りながらすぐに過ぎていった
港に到着すると、旧知のカルロさんが待っていてくれた。
「今日は90%の船が止まってます、よかったね。それにこの後の船は21時40分だし」
ああ、ほんとうによかった(^^)ケーブルカーで
カプリの街の小さなウンベルト広場へ到着
暗い路地を少し歩いて、サン・ジャコモ修道院近くの小さなホテルへチェックイン。
まだ20時前なのだが、時差もあって夜中のような気分がする。ゆっくり寝ましょう。明日はきれいな朝になりますように!
*
羽田発午前一時半のJAL便を利用してパリ経由、ちょうど正午すぎにナポリへ到着した
現地のガイド、カルラさんから、今日は大雨予報というメールがきていたが、雲の切れ間からナポリ湾の景色が見えた。ターミナルから出ると雨はあがっていた。そのまま考古学博物館へむかう
午後の時間を有効に使ってからカプリ島へ向かうスケジュールにしたのだ。
★空港で「今日は朝から大雨でカプリ島への水中翼船がストップしている」とカルラさんが教えてくれた。まだ夕方まで時間があるから大丈夫だろうと、楽観的に思っていた。
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ナポリ考古学博物館
何度行っても新しい発見がある。小松にとっての今回の新情報
①きれいなお尻のヴィーナス
振り返って何を見ているのか?と思うポーズ。これ、実は自分のきれいなお尻を見て満足している図と解釈されているそうです。ヴィーナスは美の女神だから当然かもしれないが、それにしても、ここまでめくりあげて見る大胆なポーズは意識的。その表情に満足と自信がうかがえる
★冒頭の写真がそれ
②リシュッポスの好みの主題
この博物館の代表作のひとつ「休息するヘラクレス」
これはローマ時代の大理石複製で、オリジナルは紀元前四世紀のブロンズ彫刻家リュシッポスの作だとされている。
ヘラクレスがその剛腕怪力で偉業を遂行する場面ではなく、彼が立ったまましばしの休息を得ている様子を描こうとしたのがおもしろい。同じリシュッポスの作品は別室に「休息するヘルメス」があるのを知った
足に翼のあるサンダルをつけているのでヘルメスだと分かるが、特徴的なヘルメットは脱いでくつろいでいる。
両方の作品は以前来た時にも見ていたが、ともにリュシッポスに特徴的な主題の選び方だと今回理解した。調べてみると、リュシッポスの他の作品には「弓を張るキューピッド」なんてのも大英博物館にあるそうな。今度探してみたい。
③ポートランド型のカメオ壺
見た瞬間にロンドンにある「ポートランドの壺」を思い出した。※ここからご覧ください。め明らかに同種のモノである。底が欠けて後に修復してあった大英博物館のモノも、もともとはこのような底を持っていたにちがいない。ナポリのガイドさんでさえ未だ見てないロンドンの同種のものと、こうして比較できるのはうれしい役得(^^)
④パピルスの家
ポンペイから少し離れた場所にあったエル・コラーノ近くのヴィラから発見されたものを集めて展示してある部屋。
18世紀に発掘された直後から、焼けただれたおびただしいパピルスの巻物を、辛抱強く解体して読む努力をした修道士がいたのだそうだ
この家は先に紹介した「休息するエルメス」のブロンズも発見された。
↑この酔っぱらったサトュロス像も↑
↑この巫女?とされる女性像たちも
カエサルの正妻ユリアの実家親戚だったとされている。
****
外へ出ると雨が戻ってきていた。プレジビート広場へ行くと傘売りがたくさんやってくる
すぐ傍の老舗カフェ・ガンベリヌスで軽く食事をすることにした。
「カプリ行の水中翼船はまだ止まってます。」
ううむ、困った。
「でも、カーフェリーが今日は動いている様です。でも、こちらも天候で止まるかもしれません。」
船が止まると、我々ナポリに泊まるハメになる。せっかくカプリの美しい朝をイメージした旅なので、可能性があれば港へいってみよう。
※この写真は途中に通ったナポリで一番古い神殿があったと言われる丘
港はたくさんのタクシーでごったがえしていた。切符売り場に人が集まっているのでどうやら出航するらしい。ほっ
一日四便しかないこのフェリーの三番目17:25発。乗船してすぐのところにスーツケースを積み上げ
上の階へ上がる。
今朝、夜行の飛行機経由でナポリへはいったばかりだから、みなさんそろそろお疲れ。カプリへの一時間は、揺られて眠りながらすぐに過ぎていった
港に到着すると、旧知のカルロさんが待っていてくれた。
「今日は90%の船が止まってます、よかったね。それにこの後の船は21時40分だし」
ああ、ほんとうによかった(^^)ケーブルカーで
カプリの街の小さなウンベルト広場へ到着
暗い路地を少し歩いて、サン・ジャコモ修道院近くの小さなホテルへチェックイン。
まだ20時前なのだが、時差もあって夜中のような気分がする。ゆっくり寝ましょう。明日はきれいな朝になりますように!