旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

翌日は朝五時半ツェルマット発の列車でチューリヒ空港へ

2018-08-30 11:11:11 | スイス
ツェルマットの小さな町を歩くと古い倉庫が残されている↓

シュターデルと呼ばれる穀物倉庫。
世界中で見られるネズミ返しがついている。
↓下はツェルマットの博物館に保存されていたシュパイヒャー↓主に肉を自然乾燥させるために使われていたそうで、穀物小屋とおなじようにネズミの侵入を防ぐ構造になっている↓

ツェルマット博物館でいちばんの見ものは「切れたザイル」↓

マッターホルン初登頂の後に起きた滑落事故。生き残った三人と落ちた四人の間で切れたザイルである。

日本からヘルンリ小屋への古い感謝葉書が展示されていた日本語解説がいちばんほしいところなのに、ここにはそれがない。英語の訳もない。残念。
**
ツェルマットの教会の天井は新しく描かれた「ノアの方舟」が↓

↑作者自身も乗っております
同じ絵描きの「受胎告知」は↓フラ・アンジェリコやジョットの影響を感じさせる

***
遅めのお昼をツェルマット老舗の日本食屋で

いちばん量があってお得なマッターホルン巻を↑

明日は朝が早いので夕食は自由とした。
夕暮れてゆくマッターホルン↓ツェルマットの谷から



****帰国の日は空港の近くに宿泊する方が安全。
それはわかっていたのだが、どうしてもツェルマットに連泊したかった。
スーツケースを持っているから最後はバスを使うのが楽なのだが、午前11時のフライトだとバスでもなかなかきびしい。
悩みながらスイス鉄道のサイトを検索していたら、なんと05:38ツェルマット発の列車に乗れば、一回だけの乗継でチューリヒ空港に09:15に到着出来るとわかった。ちょっと賭けだが…皆さんにご承知おきいただいて今回はこの電車を使うことにした。

なので、朝五時にツェルマットのホテルを出発↓

荷物だけを駅まで運んでもらい、我々は人気のない街を歩く↓

↓十分ほどでツェルマット駅に到着↓すでに列車は入線していた

がらがらの席に座って、ホテルの用意してくれた箱朝食をあける↓ついていた水のボトルを見ると

↑これはこれは、マッターホルンじゃありませんか(^.^)
ツェルマットの谷を抜けて、乗換のVISPにつくころ、夜が明けてきた↓

次の列車はかなり混んでいると予想される。インターシティでベルンを経由してチューリヒ、そして空港まで行く列車なのだから。
座席を追加指定料を払っておさえておいたのだが、はたして・・・
座席には大きな顔して欧米人がすわっておりました。慣れている我々でもどかせるのはたいへん。↓※黄色いカードが入っている席が指定が入っている席ということなのだが、ほとんどそれを気にしないのがヨーロッパ流なんです

↓スーツケースはこんなふうに崩れないように構築(笑)走行中に崩れないように積むのはコツがいるのです

チューリヒ空港まで約二時間半で到着。

フィンエアのカウンターには出発の一時間半前に到着。団体のチェックイン行列はすでに終わっている時間なのでさっと手続できた。座席を指定してあるから安心。

出国してチューリヒの老舗チョコレートを覗く時間はあった。
1836年創業のSprungli(シュプリュングリ)へ
定番の他に、こんな山のミルクをつかった板チョコ四種売っておりました。
それぞれに牛ちゃんの名前みたいなのがついております↓

↓こちらも同店のちっちゃなマカロン↓けっこうおいしい

↓二時間ほどでヘルシンキ到着・乗継

また、マリメッコのミニ・ポーチがついているかな(^.^)ちょっとよけいに出して少し広めの席にした価値を感じた今回だった。
近年どんどん拡張しているヘルシンキ空港。
遠いバスゲートにはアジア路線の待合客がいっぱいでした↓












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クライネマッターホルン、シュヴァルツ・ゼーへ

2018-08-28 12:12:12 | スイス
標高3883メートルの展望台へこんなに楽に上がれてしまってよいのかしらん

ツェルマットからこのゴンドラに乗ると

マッターホルンがぐんぐん近づいてきて

一度だけの乗換で、このクライネ・マッターホルンの展望台「グレーシャー・パラダイス」に到着出来るのだ↓
↓下の写真で三角にとがっているのがゴンドラが到着する場所↓

調べてみると、この場所へのゴンドラが運航開始されたのは1979年の12月からだった。認可を得るまでに五年近く、建設がはじまってからは三年以上、かかっている。運行ルートも現在とは少々ちがっていたようだ。
山岳鉄道を建設することは技術的には可能でも、認可を得ることのほうがたいへんなのだろう。果たして富士山に登山鉄道が開通する日はくるのかしらん…
**
展望台のいちばん高い場所へ。富士山の頂上より高い場所だからゆっくり行動しましょう(^.^)

上のパノラマ写真で真ん中にうつっている三角の山はマッターホルンなのだが、まわりの山のひとつに同化してしまっている。

すぐとなりに見えている雪をいただく頂はなんという山?↓

調べてみるとブライト・ホルン4164メートル。

頂上に目を凝らすと、登頂する人々が蟻のようにつながっているではないか↓

観光客でも体力さえあれば、アイゼンなどそれ相応の装備を借りて、二時間半であそこまで行けるのだそうだ。
山岳鉄道・ケーブルは登山の在り方も変えてしまっている。

↓今日は天気が良いので、遠くユングフラウまで見える↓
↓黒くとがっているのはアレッチ・ホルン。その左の雪をいただく峰がそれ↓


↓ここはイタリアとの国境にもなっていて、このままスキーでイタリアへ抜けることさえてきてしまう

風がないので、この標高にもかかわらずとても過ごしやすい
下りには寄り道してシュヴァルツ・ゼーに行ってみよう。ゴンドラを途中下車してほんの十分ほどのところにある小さな池。
氷河にクレバスが口を開けているのを見下ろしながら再びゴンドラでくだる↓

↑上の写真で右上にうつっている三角の山はマッターホルンなのだが、方向や高さが違うと別の山のように見える
マッターホルンは先ほどのブライトホルンと違い、登頂するには体力検査を受けて許可をとりガイドをといっしょに行くことを求められる。前日に宿泊するヘルンリ小屋もここまでくるとよく見える↓

ハイキング日和です


↓湖畔には小さな礼拝堂がある。伝説によると、16世紀に峠越えをしようとしていたイタリアの商人がこのあたりで霧に迷い、遭難しかけた。無事に生還出来たら感謝の礼拝堂を建てると祈ったのだそうだ。

素朴な木彫の祭壇がある↑

















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マッターホルンにかかる満月を部屋から

2018-08-28 07:07:07 | スイス
夜明けの三十分ほど前にラインがきた「マッターホルンに満月がかかってきれいですよ」
同じマッターホルンの見える部屋に泊まっているツアーメンバーからだった

ベランダに出ると、夜明け前の深い蒼に沈んでいるツェルマット。

夜明け前は世界のどこでもいちばん不思議な時間かもしれない。
飽きずに眺めて何枚も同じような写真を撮る

そうしているうちにもゆっくりと月は山の端に近づき

朝の気配が満ちてくる。
すぐ下の橋を見ると同じくマッターホルンを見つめている人だまり

朝食は七時とお伝えしていたが、このぶんだと朝焼けは七時を少し過ぎたころになる。
いそいで皆さんに電話して、朝焼けが終わってから朝食会場で会いましょうと告げた。
夜明けの山がいつも赤くなるわけではないが、今日はなかなかいい色になってきた↓



空が明るい朝の色になり、町も白々してきたところで、朝食に降りる

朝食の窓からも↓

↓今朝もおいしいパンです(^.^)

山のチーズもおいしい



午前中にいちばん高い展望台へ行くことにしよう


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スネガのもう一つ上の展望台へ登る、夕食には絶品ラムチョップを

2018-08-27 17:17:17 | スイス
スネガ展望台へのぼれば、ツェルマット市内からではよく見えないマッターホルンの全体が見える↓

**今回のホテルから川沿いを十分歩き

↓こんな地下のケーブルに乗ってすぐに着く↓

でも、今回はスネガのもうひとつ上になるブラウヘルド展望台まであがろう↓

↓ゴンドラに乗って



↓降りると、マッターホルンの下の谷がさらに深く見える↓顏の黒いひつじちゃんがいっぱい↓

あなたの目はどこにあるの?

↓みんな日陰の「LOUNGE」で休憩↓

↓柱にじっとアタマをつけて物思いのふけるやつも↓


ブラウヘルドから水平に伸びるトレイルがある↓

谷を右に見ながら歩くと数百メートルで壮大な氷河が見えてくる↓

↑氷河の近くに見える赤いロッジまででも楽に歩けそうな天気 風がないのでほんとに気持ち良い



スネガにもどり、再び地下ケーブルカーに乗ってツェルマットへ降りる↓

***
夕飯はホテルのすぐちかくにあるラム・チョップが絶品のお店を予約。
ここは2012年の10月催行《手造の旅》黄金色スイスで訪れて以来ずっとまた行きたいと思っていた。

あれ以来、ツェルマット宿泊の時にはリッフェルアルプを定宿にしていたので行くに行けず、六年もご無沙汰していた。
でも、この逸品の味は変わらず↓

↑他も皿も美味しいのだけれど、手前のラムチョップをひと口食べるとその味に唸る。
写真ではえらく赤く写っているけれど、実際の目で見るとちょうどよい火加減なのです。
これについては火加減の質問はなし。店側が「これで食べてください」というのがあるのだろう。

今日はコースにして、ラムチョップだけを追加した。
前菜にマスカルポーネのクリームとバジルとハム↓

または、アジア風のカレー味野菜ソテー

次に、野菜ジュース↓
または、アーティチョークのスープ↓

サラダバッフェをはさんで↓

冒頭のメインコースは皆さん同じ

デザートは下記の二つより選択
 

六年、忘れられなかったラム・チョップが食べられて幸せな夕飯になった(^.^)

明日も晴れますように

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ミューレンからツェルマットへ

2018-08-27 12:12:12 | スイス
今朝は窓際席で朝食。きのうとちがい七時からラウターブルンネンの谷に雲はない
チェックアウト、日本的な小さなプレゼントに笑顔↓

昨夜の特別ラクレットなど、大型ホテルではない良さをかんじさせてくれた。駅まで荷物を運んでくださいます

駅のすぐちかくにアルプスの鹿がいるのをおしえてくれた↓フランス語ではシェンモアというのだそうな↓

電車とゴンドラを乗り継いでラウターブルンネンの駅へ。我々を乗せていたゴンドラが山の上にかえってゆく。下に木材を積んでいる↓

インターラーケンでベルリン行に乗継↓

ドイツ新幹線ICEの車内↓

湖畔のシュピーツで乗継

アルプスの地下・長いトンネルを抜けてヴァレー州へ。VISPで再び乗り換え、いよいよツェルマットのある谷へはいってゆく。奥に見えている小さな三角形の峰はクライネ・マッターホルン↓

近年起きた巨大な崩落の跡↓

ツェルマット駅へ到着



ルツェルンから送っておいたスーツケースは、すでにホテルが回収してくれていることを確認。ホテルまで十分ほど歩く。今回はツェルマットの谷のホテル。山の上のホテルのような眺望はのぞめないが、谷からとしては最善の眺望がたのしめるホテルの最善の部屋を手配したつもり。部屋から、こんな風に朝夕のマッターホルンを見ていられる↓


午後も天気がよさそうだ(^.^)さて、どこへ行こう








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