旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

美しきナンシーのスタニスラス広場

2011-12-18 13:53:26 | フランス
朝、メッスを出て09時過ぎから一時間半ほどナンシーへ滞在。世界遺産にも指定されているスタニスラス広場は一見に値する。
雨もあがり、少し濡れた石畳がきれい。雲はだんだんと流れて青空が見えてきた。空気は冷たいが、人もすくなく、なんと素晴らしい朝なのだろう。

フランスはロレーヌ地方の町、ナンシー。ここは神聖ローマ帝国の一角であったが、ルイ15世がロレーヌ公フランツ・シュテファンがハプスブルグ家のマリア・テレジアとの結婚を認める代償としてフランスのものになった。

領主となったのは、ルイ15世の舅である元ポーランド王スタニスラスである。故国での権力闘争に敗れた彼の引退地がナンシー。そこで彼は娘婿をたたえるロワイヤル広場を建設したわけだが、これが現在のスタニスラス広場である。

106×124mという広さは、周りの建物が高すぎないので心地よい。
さて、この写真を見て、なぜこの広場がこれほど美しいのか、だんだんと気付いてこないだろうか?あるいは、次の写真、この広場の北に接しているカリエール広場を見ても同じことが言える。
★余計な建物が視界に入らない★
この広場四方どこを見回しても、高層ビルというものが見えない(注:例外は駅前の建物、少しだけ見えてしまっています)。これだけきびしく景観を守っているからこそ、このスタニスラス広場は美しいと感じられる。

カリエール広場を出ると、かつてのロレーヌ公の宮殿がある。

10時になって、広場に面したナンシー美術館が開館すると思ってドアをたたいたが…あれあれ、よく見ると修復により閉館中!再オープンは2012年の6月と書かれておりました。



ナンシーはアールヌーボーの町としても知られている。今回は行くことのできなかった「ナンシー派美術館」もある。しかし、ちゃんと目を開いて歩けば、こんなふうに銀行のATMだって美しいアールヌーボーが施されているのです。

観光局に少しだけ売っているお土産、カワイイ缶に入ったベルガモット味のキャンディを見つけた。
「あ、これお土産にちょうど良い」と、いうことでみなさん大量買いをしようとしたのですが…全部で十個しかストックがありませんでした(笑)


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