旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

「フライブルグの穴」にてトリュフ味のチーズ・フォンデュ

2012-11-05 16:46:38 | スイス
フライブルグといってもドイツではない。
スイスのドイツ語圏とフランス語圏境にあたるフライブルグ(ドイツ語)州=フリブール(フランス語)州の、ムルテン(ドイツ語)=モラ(フランス語)の街であります。
城壁に囲まれた旧市街を歩いた10月末の寒い日、ちょっと早い夕食をこの「フライブルグの穴」へ入った。

《手造の旅》でなければ、スイスのムルテンでこんな夕食は食べられなかったでありましょう。地元のガイドさんが半年前に行って気に入り、今回の旅のためにアレンジしてくださった。
ただ、メニューは、小松が好まないチーズ・フォンデュ・・・そうなんです、チーズ・フォンデュを「本場」で食べてみたいという日本人は多いけれど、小松の経験からは、通常白ワインの香りがきつくて、日本人には合わない事が多いのです。

「ぜったい美味しいですから」「フォンデューはほんらい寒い時に食べるものでぴったりです」と説得され、今回はちょっと違うというチーズ・フォンデュを試してみることにした。

前菜は、定番のハムやチーズの盛り合わせ。よくあるメニューだが、これが全て絶品!食べてもらうしかない。

先が面白く削れているチーズは「Tête de Moine(テットゥ・ドゥ・モァンヌ)=坊さんの頭」と呼ばれる旧ベルンに属したジュラ地方のモノだそうだ。変わった形ですぐに覚えてしまった。
◎後で調べてみると、「夏に搾乳したミルクから三ヶ月から半年かけて作り、冬がたべごろ」「ワッシュタイプでも強めの味わいなので、専用のジロールという削り器で薄く削って食べる」とのこと。

今回出されたものは、それほど強い匂いも感じなかった。ワインとぴったりだったからかしらん。写真は専用の削り器「ジロール」※ネット辞典ウィキペディアより


そして、やってきたチーズ・フォンデュの鍋。
「モアティエ・モアティエ(moitié-moitié)=ハーフハーフ」というチーズの混ぜ方で、3種のヴァシュランチーズと2種のグリュイエールチーズを溶かしている、とのこと。そして! この季節ならではのポルチーニとトリュフを入れての鍋だという。
★こちらポルチーニ入り
パン共にポルチーニをすくって食べる
★そしてペリゴール産のトリュフ入り!実に香り高い

白ワインの香りはたしかにするが、ポルチーニとトリュフはそれをうまく生かしてくれている。ううむ、たしかに美味しいチーズ・フォンデュでありました。これなら、小松もまた食べたいです。

デザートはこの店の窯で焼いたというメレンゲ。かかっているアイスクリームにスプーンをいれると、さくっと軽く切れる。口の中でふわりと溶けて、「おなかいっぱい」と呻いていた皆さんの別腹にしっかり納まっていったのであります(笑)


二時間ほど、穴での夕食をゆっくり楽しんで出てくると・・・おお、地上は雪になっていた。暗い道を三十分ほどでベルンのベルビューホテルへ到着。すぐ近くの連邦議事堂では、雪の中でイルミネーションのスペクタクルをやっていた。
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