三度の飯よりファントムが好きという
全国の飛行機ファンの皆さん、
大変お待たせいたしました。
世界の傑作機No.173 F-4J、SファントムⅡが
いよいよ明日、全国の書店さんならびに
インターネットストアで発売になります。
(発売が遅れる地域もわずかながらございます)
これまで内外も含め、たくさんの文献が出ているファントムですが、
この機会に改めてファントムの特集を出すにあたって考えたことは
従来の解説書とほとんど同じでは出版する意味がないということ。
そこで本号では、いままであまり触れられてこなかった
ウェポンシステムの中核、AN/AWG-10火器管制装置(FCS)に注目しました。
この装置こそがF-4Jへの発展のキモであり、
その後の戦闘機用パルスドップラーレーダー実用化の
足掛かりとなった画期的な装置なのです。
本号ではこのFCSの開発・運用史の陰に埋もれていたエピソードを発掘、
「へぇ~、そうだったんだ~」と思わず目からウロコの話も紹介。
さらに鳥養鶴雄先生の空力とエンジンから見た技術論や
ベトナム航空戦の空戦録も読みごたえたっぷりです。
昨年から始まったファントム・シリーズの第三巻、
この「F-4J、S」をぜひご購読くださいますよう
伏してお願い申し上げます。
今回はカバーイラストの下描きをご紹介します。
下描きもこれはこれで味わい深いものがございます。
ご覧ください。
また、F-4Sへの前縁スラット取付の経緯も大変興味深く読まさせて頂きました。
あまり世間ではメジャーじゃない、イギリスに渡ったF-4J(UK)が、現場では評価はそこそこ良かった事も知れまして、また知識を深める事が出来ました。
次回の世傑ファントム(機関砲積んだ、鼻の長いイカした一族ですかね…)も楽しみにしております。
いつもご購読いただきましてありがとうございます。
こにやん@愛知さんが予想されましたとおり、カニンガムの乗機NG100も当初はカバーイラストの案にあったのですが、以前に刊行したNo.74のカバーにも同機が登場していたので、今回は見送った次第です。
今後のロングノーズ型ファントム特集では、機関砲搭載にまつわるいろいろなお話を紹介できそうです。ご期待ください。