総じて無骨な印象を受けるWWⅡドイツ軍用機のなかにあって
ひときわ流麗なアウトラインをもつフォッケウルフFw 200。
それもそのはず、開戦前本機はニューヨークとベルリン間の
大西洋航路や欧州各国を網の目のように結ぶ国際航路に
就航予定か、またはすでに就航していた旅客機だったのです。
一転、第二次大戦開戦後は大きな爆弾搭載量と航続力が買われ
爆撃機、哨戒機に転用されて大西洋の輸送船団攻撃へと投入、
まだ制空権が安泰であった大戦前半には大きな戦果をあげ、
輸送船乗組員らは静かに忍び寄るその姿を怖れたのでした。
本邦初のFw 200の本格的解説書となる本号では、
こうしたFw 200の開発から戦前の旅客機としての活躍や、
爆撃・哨戒機としての運用やそれらの装備などを詳細に解説。
さらに、ドイツ航空機メーカーの名門フォッケウルフ社の
創業秘話やFw 200を用いた総統専属の飛行中隊の紹介など、
読み応えのある興味深い記事を満載してお届けします。
ぜひお近くの書店さんかインターネットショップにて
お買い求めくださいますようよろしくお願い申し上げます。
というワケで、今回も悲哀のボツカバーイラストをご紹介します。
なお、上段右は晴れて採用になったカットです。ご覧ください。