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『NHKスペシャル 未解決事件 下山事件』が先週放送されました。

2024年04月07日 | 私的読書日記
『NHKスペシャル 未解決事件 下山事件』が先週放送されました。

1949年7月、国鉄職員10万人の解雇に関して労組と交渉中、忽然と姿を消した下山定則総裁。
その後、無残な轢死体で発見された。
検死解剖の結果、死体から血が抜き取られていたことが発覚。
自殺か他殺かをめぐる大論争へともつれ込んでいく。
東京地検の主任検事として捜査を指揮することとなった布施健(森山未來)は、自殺として不可解な点が多い事件から、他殺の糸口を探っていく。
NHKではドラマとドキュメンタリーの2本シリーズで、いまなお続く「日本の闇」に新たな光をあてる。


森山未來の演技が素晴らしく、私も思わずドラマに見入ってしまいました。
米軍占領下の日本。
米ソ対立のなかで、さまざまな謀略が行われていた。
この下山事件はそのなかでも最大の謎と言われています。

この下山事件はいろいろな作家が書いていますが、
私が読んだ中で強く印象に残っているが、梶山季之と安部譲二です。

梶山季之は『汚職さんずい』所収の短編「俺が殺した」にその推理を書いています。
トップ屋だった梶山は情報網を持ち、松本清張風の推理を展開する。
下山事件の企画者は米軍諜報組織。その手先のCが配下の機関に実行を指示した。
主人公は暗殺専門家は、国鉄総裁と名乗る男を殺害し、鉄道自殺に見せかける。
自殺に見せかけるように、下山総裁に似た男を現場に徘徊させる。
梶山季之は自分がつかんだ事実を、精神病院に入院させられた主人公が語るという形の小説にして発表したのである。


安部譲二の父親は、東京帝国大学ボート部で下山総裁とクルーを組んでいました。
この事件が起きた時「下山は自殺なんかするものか」と泣きながら呻いたということです。
こうしたこともあり、『日本怪死人列伝』で下山事件を取り上げています。

両書とも読み応えがある本です。
ただ、入手しにくい。
図書館検索サイト「カーリル」で探して、ぜひお読みになってください。
コメント (1)
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