女装子愛好クラブ

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女性に囲まれてしまった僕

2013年07月26日 | 女装関係のニュース&事件
7月20日の朝日新聞 土曜beに面白いコラムがありました。
田中和彦さんの「はたらく気持ち」というです。
題名は「女性に囲まれてしまった僕」です。


 生活日用品メーカーのマーケティング部門で働くHさん(25歳、男性)は、今年の新入社員。理工系大学で、高分子化学を専攻し、大学院まで進んだ修士卒だ。

 研究分野は応用が利き、就職先も幅広かったが、一般消費者を対象にした商品開発をしたくて今の会社を選んだ。

 研究開発部門に配属されるものと思っていたら、意外にもマーケティング担当。さらに驚いたのが、その部署の約8割が女性社員ということ。直属の上司も女性だった。

 「かつてない状況で、戸惑っています」とこぼすHさんは、公務員の父と塾講師の母を持ち、男だけの3人兄弟の次男として育った。中高一貫の男子校で学び、大学も9割が男性。周りはいつも男ばかりだった。しかも彼女いない歴=(イコール)年齢という純粋培養。それが社会人になって、一気に女の園に放り込まれたのだ。

 まず困ったのが職場に漂う香りだった。化粧や香水、体臭など女性特有の匂いに慣れておらず、気持ち悪くなり、集中力が途切れてしまう。

 夏が近づき、薄手の服装になると、目のやり場にも困る。そもそも女性の目をまともに見て会話することが出来ず、上司から、「目を見て話すのは、対話の基本でしょ!」と叱られもした。

 男性の先輩から「節度を持った距離で、全員と公平に接すること」と女性が多い職場での心得を教わったが、それ以前の問題だった。

 ある日、女性の先輩たちに囲まれ、「その外見、どうにかしようよ」。周りは男性も含め、センスのいいカジュアルな服装なのに、スーツのズボンに、ワイシャツを腕まくり。オヤジ的着こなしだった。しかもボサボサの髪。

 「外部の人との打ち合わせに出せない」と指摘され、指南役の先輩を伴い、終業後に服を買いに行かされた。帰りにおしゃれなカフェに誘われ、「こういうところで周囲を観察するのも仕事よ」。

 いつもの理容室ではなく、紹介されたヘアサロンに行った時も、恥ずかしさを堪えてドアを押した。女性に混じってドギマギしながら、髪を今風にカットしてもらった。

 「それってパワハラか?」と、学生時代の友人は腹を抱えて笑うが、当人に笑い飛ばせるほどの余裕はない。

 見た目だけは変貌(へんぼう)を遂げつつあるHさんだが、「外見よりも中身が肝心」とちょっぴり反骨心をのぞかせた。とはいえ、商品のメーンターゲットは若い女性。消費者の理解が重要なのは百も承知だ。

 「最近、少し女性のことが分かってきた気がします」。そう言いながらもHさんは、照れて顔を真っ赤にした。

これはまぎれもなくハラスメントですね。

すべての登場人物の性を変えてみましょう。
Hさんが女性で、上司・同僚が全て男性。
上司・同僚に「打合せに出せない」と服を買いに行かされた。
美容サロンまで指定され、髪を意に沿わないヘアスタイルに変えさせられた。
もうこれは会社に勝ち目はないですね。
裁判にされたら負けるんじゃないでしょうか。
セクハラ・パワハラ・基本的人権侵害です。

しかし、これがHさんが男性だとこういう小ネタのコラムになってしまうんですね。
ハラスメントの被害者は女性だけではありません。
ハラスメントの加害者は男性だけではありません。

男性も女性も、そして性的マイノリティも平等に人権を守られるべきですね。


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