kintyre's Diary 新館

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映画『クラウド・アトラス』を観て

2013-03-16 23:09:53 | 映画・恋愛、ファンタジー、コメディー

13-25.クラウド・アトラス
■原題:Cloud Atlas
■製作年、国:2012年、アメリカ
■上映時間:172分
■観賞日:3月16日、TOHOシネマズ六本木ヒルズ
■料金:1,800円

 

□監督・脚本・製作:ウォシャウスキー兄弟、トム・ティクヴァ
□音楽:トム・ティクヴァ、ジョニー・クリメック、ラインホルト・ハイル
◆トム・ハンクス(ドクター・ヘンリー・グース他)
◆ハル・ベリー(農園で働くマオリ族他)
◆ジム・ブロードベント(モリヌー船長他)
◆ヒューゴ・ウィーヴィング(ハスケル・ムーア)
◆ジム・スタージェス(アダム・ユーイング)
◆ペ・ドゥナ(ソンミ451他)
◆ベン・ウィショー(船の給仕係他)
◆ジェイムズ・ダーシー(記録官他)
◆ジョウ・シュン(死体を発見する男性ホテル従業員他)
◆キース・デイヴィッド(奴隷クパカ他)
◆デイヴィッド・ギャシィ(オトゥア他)
◆スーザン・サランドン(ホロっクスの妻他)
◆ヒュー・グラント(ホロックス牧師他)
【この映画について】
19世紀から近未来まで、6つの異なる時代に生きる人々の姿を描いた、デヴィッド・ミッチェルによるベストセラー小説を、『マトリックス』シリーズのウォシャウスキー姉弟と『ラン・ローラ・ラン』のトム・ティクヴァという3人の監督で映画化。トム・ハンクス、ハル・ベリーらがそれぞれ違う時代のキャラクターを複数演じている。(この項、Movie Walkerより転載しました)
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
初老の男ザックリーには、時空を超えたいくつもの“自分”の物語があった。1849年の太平洋諸島。“彼”は医師ヘンリー・グースとして弁護士ユーイングと出会う。ユーイングはホロックス牧師と奴隷売買の契約を交わす。島で罹患したユーイングに、グースは無料の治療を買って出る。

1936年、ユーイングの航海日誌を読む音楽家フロビシャーは父親に勘当され、恋人シックススミスのもとを離れて、スコットランドの作曲家エアズの家へ押し掛ける。フロビシャーはエアズの採譜者を務めながら、後に幻の名曲となる「クラウド アトラス六重奏」を作曲する。
フロビシャーからの最後の手紙をシックススミスが受け取った37年後の1973年、サンフランシスコ。物理学者となったシックススミスは、人命に関わる原発の報告書をジャーナリストのルイサに託そうとして殺される。原発の従業員アイザック・スミスである“彼”はルイサと恋におち、会社を裏切る決意をする。

2012年のロンドンで“彼”は作家ダーモット・ホギンズとして著書を酷評した書評家を殺し、カルト的英雄となる。大儲けした出版元のカベンディッシュはダーモットの弟たちに脅迫される。
2144年、遺伝子操作で作った複製種を人間が支配する全体主義国家ネオ・ソウル。複製種ソンミ451は密かにカベンディッシュ原作の映画を観て自我に目覚める。革命軍チャンと恋におちた彼女は、自ら反乱を率いる。ソンミが女神として崇められる地球崩壊後106度目の冬の地で、進化した人間コミュニティーからの使者メロニムが若き日のザックリーの村を訪れる。ザックリーがガイド役となり悪魔の地と呼ばれる険しい山の山頂にたどり着くと、メロニムの驚くべき使命が明かされる……。

輪廻転生がこの作品の全体を支配していると言っても過言ではないが、3時間近い上映時間の中でも重要なパートは勿論冒頭とラストで繋がって語るシーンなのだが、重要なのは中間部の「ネオ・ソウル」のパートだ。韓国人女優ぺ・ドゥナがソンミ451に扮するのだが、何だか是枝作品「空気人形」に良く似ている。この複製人形ソンミが反乱を起こして最後は処刑されるのだが、ソンミが神と崇められ大きな像が地球のある場所に残されているのだ。
1849年のアダム・ユーイングに始まり2321年に至るまでの6つのパートから構成される長~いお話で、しっかり観ていないとどの人物が転生していくのか追って行って頭の中で整理するのが大変だった。名曲に纏わる話しや航海の話やら女性ジャーナリストの話やらSFっぽい話やらを一つの纏めるのは大変だっただろうが、3時間弱は長過ぎた印象だ。

それでも出演俳優陣は主役級がゴロゴロ出演していて、それぞれのパートで別人格になって演じなければならないので演技力を持ち合わせていないと脚本に負けてしまいそうだが、やはり、そこは経験豊かな連中ばかりなので、観ている方は演じている人物の違いを楽しめば良い、そんな作品でした。



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