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奨学金が日本を滅ぼす!悪徳サラ金以上「奨学金地獄」新卒で借金600万円は無理!大学生2人に1人が借りてる…返済遅れると容赦ない取り立て!自己破産が急増…安倍は給付型奨学金に慎重姿勢崩さず!

2017-02-19 08:52:56 | 政治
奨学金が日本を滅ぼす!

悪徳サラ金以上「奨学金地獄」

新卒で借金600万円は無理!

大学生2人に1人が借りてる…

返済遅れると容赦ない取り立て!

自己破産が急増…

安倍は給付型奨学金に

慎重姿勢を崩さず!

奨学金が返せずブラックリストに

登録される若者は増加の一途!



奨学金が日本を滅ぼす (朝日新書) | 大内裕和 |本 | (全文は下記に)

「奨学金」地獄 (小学館新書) | 岩重 佳治 |本 |(全文は下記に)

全文表示 | 悪徳サラ金か?大学生2人に1人が借りてる奨学金地獄!返済遅れると容赦ない取り立て : J-CASTテレビウォッチ(全文は下記に)

奨学金地獄で自己破産が急増!非正規雇用や失業などで返済が困難に! 赤かぶ

“奨学金破産”の衝撃 若者が… 家族が… - NHK クローズアップ現代+(全文は下記に)

安倍は給付型奨学金に慎重姿勢を崩さず!奨学金が返せずブラックリストに登録される若者は増加の一途!/子育て、保育園、介護職員…待遇改善予算の見送りを続ける死の商人ー安倍政権!


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奨学金が日本を滅ぼす (朝日新書) | 大内裕和 |本

内容紹介

いまや大学生の半数以上が奨学金を借りている。
多い人は600万円もの借金を抱え、卒業後に返済で困窮する。
授業料が高く親世代の収入が減ったため、
子世代は奨学金とバイトが頼みの綱。
「ブラックバイト」と命名した著者が奨学金問題の本質と解決策に初めて迫る。

――目次――
【第1章】この30年で大きく変わった大学生活
●奨学金問題の「発見」  
●大学で奨学金の講義を行う  
●新学期の奨学金説明会に長蛇の列  
●片道3時間以上かけて通学する学生  
●事例1 通学に6時間以上かかる学生に
●「大学、楽しいだろ! 」と話しかける高校教員  
●ゼミ合宿の日程調整ができない  
●仕送り額急減│大学生の貧困化によるブラックバイト  
●車をめぐる世代間断層│格安バスツアーの悲劇  

【第2章】なぜ奨学金を借りなければならないか
●事例2 卒業後の返済が600万円を超える不安  
●大学授業料の値上がり│国立だからといって安くない  
●国立でも自宅外通学なら、自宅通学の私立と変わらない  
●無理せずに高卒で働けばいい?  
●奨学金利用│全大学生の50%を超える  
●なぜ奨学金に頼るのか?│急速に下がる親の所得 
●自己責任ではすまされない  
●奨学金返済を心配し、希望の進路をあきらめる学生たち  
●事例3 奨学金返済が無理だから大学院進学を断念  
●事例4 借金1千万円でも弁護士になる夢を追いかけるべきか  

【第3章】奨学金を返せないとブラックリストに
●事例5 延滞金が発生し、返しても返しても元金が減らない  
●事例6 心の病になり奨学金返済は無理……親子で自己破産  
●極めて厳しくなった奨学金の回収  
●奨学金返済は将来借りる学生のため?
●延滞金というシステム  
●「返せない」人に返済を強制する奨学金制度  
●1十分には知られていない返還猶予制度  
●2返還猶予制度の不備  
●「使いにくい」救済制度│猶予・減額・免除規定  
●奨学金の回収強化  
●事例7 返済のためにブラックな職場で頑張った末に過労自殺  

【第4章】奨学金返済で「結婚」「出産」「子育て」できない
●奨学金を「返す」ことによって生み出される問題  
●事例8 結婚相手に多額の返済義務があることが分かり、両親が難色  
●事例9 2人の返済額合計が1200万円。出産・子育ては無理?  
●奨学金返済のため「結婚・出産できない」  
●奨学金返済がのしかかる│若年層雇用の激変  
●結婚や出産・子育ての困難と親子関係の現在  
●重くのしかかる子育て費用・教育費負担  
●アンケートでも明白「結婚できない」「出産できない」「子育てできない」  

【第5章】学費と奨学金制度の過去から現在
●国立大学の授業料はなぜ安かったのか?  
●授業料値上げへの動き  
●なぜ学費の上昇が問題とならなかったのか?  
●大学の学費上昇と日本型雇用  
●80年代に有利子奨学金の導入  
●有利子奨学金の拡大  
●有利子貸与型奨学金はなぜ受け入れられたのか?  
●高卒と大卒の就職格差  
●1990年代から続いた親の所得減少  
●自己責任論の台頭と日本型雇用の「幻想」  

【第6章】奨学金をめぐる改善の動き
●ゼミでの学生との出会い  
●「愛知県 学費と奨学金を考える会」の活動と反響  
●「奨学金問題対策全国会議」結成  
●2014年、早くも行われた奨学金制度改善  
●奨学金制度改善の運動から見えてきた課題  
●高校教員や大学教員の認識不足  
●ブラックバイトの発見  
●奨学金利用者が当事者意識を持つことの困難  
●2015年以降の奨学金制度改善運動│中央労福協との出合い 
  ●所得連動返還型奨学金制度の問題点  
●2016年秋からの奨学金制度改善運動  

【第7章】奨学金制度│当面の改善策
●当面の対策  
●1奨学金をめぐる現状を正しく認識する  
●2高校・大学関係者に求められること  
●3日本学生支援機構に求められること  
●4親や保護者に求められること  
●5奨学金返済に困った場合  
●貸与型奨学金の改善へ向けて  
●1延滞金を廃止する  
●2返還猶予期限の撤廃  
●3日本学生支援機構による運用面での改革  
●4真の所得連動返還型奨学金制度の導入  
●5人的保証の廃止と機関保証料の引き下げ  
●6無利子貸与型奨学金の抜本的拡充

【第8章】奨学金制度の抜本的改革が必要
●奨学金と教育費負担をOECD諸国と比較する  
●私費負担=親負担主義の限界  
●貸与から給付へ│給付型奨学金の意義  
●給付型奨学金だけでよいのか│授業料引き下げとセットで  
●給付型奨学金と授業料引き下げの財源はどこに求めるべきか  
●財源をどこに求めるか│富裕層と大企業  
●給付型奨学金と授業料無料のために約4兆円  
●人への投資の重要性│大学教育への公的支出増額による経済戦略  
●「自分の子どもさえ良ければ」を乗り越えられるか  
●「生まれながらの差別」に鈍感な日本社会を変えたい

おわりに  
奨学金返済に困った時の相談先  
参考文献  

内容(「BOOK」データベースより)

学びたい若者を助けるはずの奨学金の中身は有利子貸与が多く、実態は教育ローンそのものだ。そんな名ばかり奨学金の返済が、卒業後に否応なしにのしかかる。結婚できない、子どもを育てる余裕がない―こんな若者の姿にこの国のかたちが集約されている。次世代を苦しめて未来が開けるのだろうか?ブラックバイトに光を当てた著者が、解決策を含め奨学金問題を正面から取り上げる。


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「奨学金」地獄 (小学館新書) | 岩重 佳治 |本 |

内容紹介

知らずにはすまされない奨学金の実態 

今や大学生の2人に1人は奨学金利用者です。その背景には、格差や貧困の拡大で親の経済的援助を受けられない学生の急増と、学費の高騰があります。国立大学の年間授業料は、1971年が1万2000円だったのに対し、昨年度は約54万円、初年度納付金は80万円を超えます。多くの学生は奨学金を借り、生活のためにバイトに明け暮れ、そして数百万円の借金(奨学金)を抱えて卒業するのです。しかし、今は3人に1人は非正規雇用という時代です。生活するのさえ苦しく、奨学金を返したくても返せない人が増えています。一方、2004年に日本育英会から変わった日本学生支援機構の奨学金制度は、金融事業になってしまいました。返済が3ヶ月滞ると金融機関の「ブラックリスト」に入ります。4ヶ月滞納で「サービサー」と呼ばれる債権回収会社の回収が始まり、9ヶ月で裁判所を通じた支払督促がきます。中高年の人の記憶にある、育英会時代ののどかな奨学金とは別物なのです。本書は、返済苦にもがいている人の実例をもとに、今の奨学金制度が抱えている問題点、返済に困った時の救済手段などを、長年この問題に取り組んできた弁護士である著者が詳細に解説します。 

【編集担当からのおすすめ情報】 
この企画にあたり、実際に奨学金の返済に困っている方々や関係者に取材をさせていただきました。共通しているのは、返済しなくてはいけないという強い責任感です。そのために、就職した会社の給料ではまかなえず風俗で働く人がいます。「自分が返さないと次の若者が借りられなくなる」と過酷な労働の会社で働き続け、過労のため事故死してしまった人がいます。
借りたものを返すのは当たり前です。しかし、3人に1人が非正規雇用という今の社会の中で、就職に失敗する、リストラされる、あるいは病気になって収入が得られなくなるなどは、誰にでも起こりうることだと思います。格差社会の中で苦悩する人々の現実と、昔と違う、奨学金を取り巻く現在の状況を知っていただければと思います。

内容(「BOOK」データベースより)

貧困や格差の拡大と高騰した学費の影響で奨学金を借りる人は増え続け、大学生の5割以上が利用者だ。彼らは卒業時点で数百万円の借金を背負うが、非正規雇用などの低賃金・不安定労働に就かざるを得ず、返せない人が増えている。一方、日本育英会から引き継がれた日本学生支援機構の奨学金制度は金融事業になり、返済困難な人にも苛酷な取り立てが行われる。生活苦と返済苦にあえぐ人々の実態、制度の問題点と救済策を明らかにする。


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悪徳サラ金か?大学生2人に1人が借りてる奨学金地獄!返済遅れると容赦ない取り立て

2016/6/ 4 12:00

    奨学金が返済できずに自己破産するケースが、累計で1万件になった。大学は出たが、非正規の仕事で収入が少なく、滞納、督促、裁判所命令と追い込まれて、累が家族にまで及ぶケースもあるという。昔はこんな話はなかった。どこかがおかしい。

   仙台で自己破産した29歳の保育士の女性は、母子家庭で、高校、大学と奨学金を受け残債は約600万円あった。非正規のため月収は14万円前後で、生活費を差し引くと月5万円の返済ができなかった。「自力でやっていけると思っていたのですが、返せず、延滞金がついて、このままでは一生払い続けないといけないと思ったのです」

   自己破産は苦渋の決断だった。「迷惑をかけたくない」と婚約も解消した。悲惨だ。彼女が何か悪いことをしたのかと言いたくなる。

   自己破産を申請中の愛知県の20代の女性は正社員で4年働いたが、昨年失業して返済ができなくなった。借りた奨学金はまだ407万円ある。自己破産で女性の支払いは免除されるが、請求は身元保証人の60代の父親に行く。毎月2万2000円を払って15年かかる。「共倒れになりそうで怖い」

子どもは自己破産。保証人の老親に数百万円の督促

   奨学金は経済に余裕のない家庭の子が仕送りやアルバイトで足らない分を補うものだが、大学の授業料は私立でいま86万円、国立で53万円だ。親の仕送り額は2015年の平均は8万6700円と最低を更新した。学生の2人に1人が奨学金を借りている。それに伴って返済の滞納は14年は32万人で増えつつある。

   日本学生支援機構はこの数年、回収を強化している。返済予定日を過ぎると5%の延滞金、3か月続くと個人信用情報機関に登録、さらに債権回収専門会社の督促が始まり、自宅訪問や会社に電話がくる。9か月後には一括支払いの督促が裁判所からくる。まるでサラ金だ。2014年、裁判所からの督促は8400件、10年で40倍になった。

   大阪の62歳の男性は4人の子供を育て上げ、いまは離婚して独り暮らし。老後のため中古マンションをローンで購入した直後、次男の奨学金の一括返済の督促状が届いた。次男は大学院に進学して、850万円の奨学金を受けていた。非正規のカウンセラーをしているが収入が少なく返済できなかった。父も住宅ローンがある。民事再生で200万円に減額して分割払いとしたが、残り600万円の請求が、もう1人の保証人である別れた妻にいった。元妻は自己破産するしかなかった。

   東京大の小林雅之教授は「終身雇用制なら安定して返済できたんでしょうが、非正規だとこれができない。社会全体の問題です」という。

授業料高く給付型支援少ない日本!「教育の公的負担」先進国で最低

   日本は先進国の中でも教育の公的支援が非常に少ない国だ。北欧やドイツは私的負担はない。アメリカ、イギリス、カナダは授業料は高いが、給付型の補助が多い。フランス、イタリアなどは授業料が安く、給付型の補助がある。授業料が高く、給付型が少ないのは日本くらいのものだ。

   教育評論家の尾木直樹さんは「これが僕が育った国なのかとショックです」という。日本学生支援機構の仕組みを「金融機関の教育ローンと同じ。スカラーシップの精神がまったくない。サラ金より酷い」という。

   支援機構は日本育英会から奨学金事業を引き継いだが、焦げ付きの解消が命題だった。「自己責任」を前面に出して回収強化となった。「次の世代のための奨学金の原資を作らないといけない」という。その結果がサラ金化かい。

   政府は2日(2016年6月)に一億総活躍プランを決定して、給付型奨学金の創設に向けて議論を進めるとした。これに尾木さんは「非常識な国家なんです」と手厳しい。国際人権A規約では高等教育は無償となっているが、日本はこの条項を外して1996年に批准した。2012年にようやくこれを受け入れたのだが、「この4年間何もしてなかった」(尾木さん)

   親に負担をかけまいと借りた奨学金が老後の親を苦しめる。そうして取り立てた資金が次の奨学金になり、新たな破産予備軍を作り出すという構図だ。「未来への投資」どころか、「未来を潰す」奨学金とは何なのか。根本から考え直す必要がある。

*NHKクローズアップ現代(2016年6月2日放送「『奨学金破産』の衝撃 若者が...家族が...」)


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“奨学金破産”の衝撃 若者が… 家族が… - NHK クローズアップ現代+

No.38152016年6月2日(木)放送
 
“奨学金破産”の衝撃 若者が… 家族が…

“奨学金破産”の衝撃

奨学金は、親に経済的な余裕がない学生が、アルバイトや仕送りでは足りずに、学費などを賄うために借りるものです。

その大学の授業料が今、私立で平均86万円、国立で53万円と上がり続けている一方で…。

世帯年収が減り続け、親からの仕送り額は過去最低となっています。
そのため、2人に1人が奨学金に頼らざるをえなくなっているのです。

本来、奨学金は社会人になってから返済するものですが、今、ご覧のように、返済しきれない人が急増。
自己破産に追い込まれるケースも、1万件に上っています。

“奨学金破産”衝撃の実態

この日、弁護士事務所を訪れた、29歳の美香さんです。
奨学金の返済が滞り、自己破産するしかないと告げられました。

「奨学金なんですけれども、もう2口あったんで300万のもあります。」

美香さんは高校と大学に通うため、およそ600万円の奨学金を借りました。
しかし、就職したのは非正規の保育士の仕事でした。
給与は平均で月14万円。

家賃や食費、光熱費を支払うと月5万円の奨学金を返済する余裕はほとんどありません。

「心配なのは今の残高が330円になっているんですけど、他に使ってない通帳にはどのくらい入ってます?」

保育士 美香さん(仮名)
「全然入ってないです。」

奨学金に頼ったのは、母子家庭で生活が苦しかったためです。
昼間は働いて家計を支え、夜、奨学金で学校に通いました。

大学2年生のときに迎えた成人式。
晴れ着を借りるお金を節約し保育士を目指してきました。

保育士 美香さん(仮名)
「子どもと遊ぶのが好きというのと、小さい子の笑顔を見るのが大好きで、保育士になるための夢をかなえるために大学でも奨学金を借りられることを知ったので、自分の力で資格を取ってやっていけると思った。」

返済することもできずにのしかかる600万円の奨学金。
結婚を考えていた恋人もいましたが、お金のことで迷惑をかけたくないと婚約を解消しました。
美香さんにとって自己破産しか道はなかったのです。

「予定通り破産の手続きに入ろうと思っています。」

自己破産をすれば、一定期間、住宅や教育ローンが組めなくなり車などの財産も手放さなければなりません。
返したい気持ちと返せない現実のはざまで揺れ動いた末での決断でした。

保育士 美香さん(仮名)
「借りたお金は返したい気持ちが強くて、だけどやっぱり2年3年延滞を待ってもらえる期間があっても、一生かけて払わなければいけないというところがついてくるので、全部一回借金などを整理して、悩んだのですが、何回も家族と話し合って決めました。」

奨学金 急増する滞納

132万人の学生に1兆円以上の奨学金を貸し付けている日本学生支援機構です。
ここ数年、回収の強化に力を入れてきました。

「返済をしないということであれば、今の状態ですと延滞金がついちゃっている。」

「5月末に個人信用情報の登録予定者に上がってきているので。」

滞納している人への督促の仕組みです。
返済予定日を過ぎると、5%の延滞金が上乗せされます。
延滞が3か月続くと、個人信用情報機関に登録。
一定期間、クレジットカードの使用が制限されます。
それでも返済できずにいると、債権を回収する専門の会社が督促に乗り出します。
会社に直接電話をかけたり自宅を訪問することもあります。
最終的には裁判所から一括返済を求める督促通知が届くことになります。

裁判所から督促を求められたケースは、年間で8,400件ほど。
この10年で40倍に増えています。
一括で支払いできない場合、自己破産しか選択肢がないという人も少なくありません。

社会問題となっている奨学金破産。
本人が破産してもそれで終わりではありません。

愛知県に住む20代の恵理さんです。
正社員の仕事を4年間続けてきましたが、去年(2015年)失業し奨学金を返せなくなりました。
今、自己破産を申請しています。

恵理さんが借りた奨学金は476万円。
残っているのは、407万円です。
自己破産をすれば恵理さんの返済は免除されます。
しかし…。

奨学金を借りるとき、恵理さんは父親を連帯保証人にしていました。
恵理さんが自己破産すれば父親が奨学金を返さなくてはならないのです。

「奨学金どうなった。」

恵理さん(仮名)
「お父さんの方に渡ったんですけど、結構、痛手です。」

「そりゃきついよね。」

突然、407万円の奨学金を背負うことになった60代の父親。
毎月2万2,000円ずつ15年かけて返済しなければなりません。

恵理さん(仮名)
「自己破産したら結構いろいろ迷惑かかるのが分かっているから、親に相談するの悩んだし、奨学金がお父さんの方にいったと考えると共倒れになるのが見えそうで怖いというのはあります。」

“奨学金破産”家族にも連鎖

連帯保証人となっている親や親戚が奨学金を払えないと、破産が連鎖する可能性もあります。

大阪に住む62歳の吉男さんです。
子ども4人を育て上げた吉男さん。
離婚し、現在は1人で暮らしています。

老後の暮らしに備えようと中古のマンションをローンで購入した直後、奨学金の督促状が届きました。

吉男さん(仮名)
「もうこんな金額だったら分割しても無理だと思いました。」

次男が850万円の奨学金を返済できず、自己破産。
連帯保証人だった吉男さんに一括請求されたのです。

吉男さん(仮名)
「(次男は)自分が返すからと言っていた。
本人が返すつもりだと思っているから、気にしてなかった。」

家計に余裕がなかった次男は、奨学金を借りて大学院に進学しました。
非正規のカウンセラーとして働いていましたが、収入が少なく多額の奨学金を払えなかったと言います。

しかし、吉男さん自身も奨学金を一括で返せる余裕はありません。
マンションのローンを抱えている吉男さんは、民事再生という方法で奨学金を200万ほどに減額し分割で払うことにしました。

吉男さん(仮名)
「払うのが大きいから、みんな払えと言われても金ないものは払えない。
そんな返せないような金を貸すのが間違っていると思う。」

払えなかった残りの600万円は、保証人となっている別れた妻の元に請求が行きます。
専業主婦の妻には自己破産しか道はありません。
親に迷惑をかけたくないと借りたはずの奨学金。
しかし、老後を迎えた親を苦しめる結果を招いてしまったのです。

“奨学金破産”の衝撃

ゲスト 小林雅之さん(東京大学教授)

ゲスト 尾木直樹さん(法政大学教授・教育評論家)

家族にまで破産の連鎖が行ってしまっている現状をどう見た?

尾木さん:僕、60代ですけれども、われわれの世代から見れば、これが僕が育った国なのかと思うぐらいショックですね。
ここまでひどいとは思わなかったっていうか。
だから、奨学金というシロアリが日本社会、土台をずーっと食い荒らしちゃって、家族から、あるいは離婚した先の奥さんのところまで崩壊させていくなんて、これはおかしいと思います。
それで、やっぱり基本的に学生が夢を持って、保育士の資格取って、就職したあと、全然おかしくない、夢、実現してるのに、それで生活できない、返済できないような低賃金だっていうのも大問題だし、だから本当に、能力や意欲を全部むだにしている、もったいないことで。
(本来は大切な制度だが…)
制度でおかしくないのに、出た社会がおかしいということもありますよね。
だから皆さん、払わないんじゃなくて、払えない現状、これは大変だと思います。

そもそも奨学金制度がどういうものか、簡単に説明すると、学費などのためにお金がなかなか難しいという場合はお金を借ります。
無利子のものもあるが、基本的には利子がつくものは、それを社会人になって返済していく仕組み。
ただ条件によっては、一定期間、支払いを猶予してもらう仕組みもあるが、それを超えると、利子に加えて、結構なボリュームですが、延滞金も上乗せされて、極端な場合は、もともとの元金を上回ることもある。
なぜ破産にまで追い詰められる人が急増しているのか?

小林さん:結局、日本社会全体の問題として、以前のように終身雇用制だったら安定した収入がありましたから、返せたんですけれども。
今のように非正規の方が多くなって、返せないという人も増えているという、これが一番根本の問題です。
ですから、奨学金の問題だけじゃなくて、社会全体の問題なんです。
(親がなんとか返さなきゃいけない、督促状まで受け取ってしまう現状だが?)
日本の場合には、親が子どもの教育に責任を持つという考え方が非常に強いので、家族全体で考えるということになってしまうんですね。
それが一番、逆にいうと、社会が支えるっていう考え方にならない部分なんです。

このように自己破産の件数が増えてきているきっかけの一つが、奨学金の回収が強化されてきたことなんです。
国が推し進めてきた、あの構造改革の一環として、奨学金事業が見直され、日本育英会から、日本学生支援機構が事業を引き継いだのです。

“奨学金破産”回収強化の背景

日本学生支援機構は、なぜ回収を強化してきたのか。
遠藤勝裕理事長は国が進めてきた構造改革の方針に沿って事業を立て直してきたと言います。
事業方針に掲げられたのは、奨学金を返すのは自己責任だということ。
返還率を上げるために、回収の強化を進めてきたと言います。

独立行政法人 日本学生支援機構 遠藤勝裕理事長
「学生支援機構になって回収が厳しくなったというよりは、通常の金融の枠組みでもって、仕事をするようになったとご理解いただければ。
一番苦しんでいるのは、JASSO(日本学生支援機構)なんです。
この出口の社会環境、雇用環境の変化と、こっちの入り口の学費の高騰、それをつないでいるわけです。
ですから、こちらの雇用環境の変化による人たち、若者の給与水準の低下の中から回収していって次の世代の貸与原資をひねりださなければいけない。」

どうする 日本の奨学金制度

今の言葉をどう考えるか?

尾木さん:確かに支援機構の立場では、そのとおりだろうと思うんですけれども、でも、言葉を翻訳しちゃうと、普通の銀行のというか、金融機関の役割を果たしてるんだってことは、スカーラーシップ的な精神なんていうのは全くなくて、これは教育ローンだということを、はっきりおっしゃっているわけで、それはいけないわけじゃなくて、そういうふうに政策上なっているわけですから、これはやむをえないことかも分かりませんけれども、だけれども、これは予定日が来たら5%の延滞金がつき、3か月になったら、信用機関に名前が登録され、9か月で裁判になるって、これは処罰があまりにもきついでしょうと。
サラリーマン金融でもそこまでしなかったんじゃないかっていうほど僕はむごい取り立てだというふうに思います。

今日(2日)、いわゆる1億総活躍プランが決定し、これまで議論がされてきた給付型、貸し付けるのではなくて、給付、与える形の奨学金について議論を進めて、今回も“給付型の奨学金についても、創設に向けて検討を進める”という文言にとどまってはいるが、ようやく入り口に立ったとは思うが、今の日本の現状は世界の中で見るとどうなのか?

小林さん:日本で一番問題なのは、教育に対して公的負担が非常に少ないんですね。
例えば、北欧諸国のように公的負担すべてで私的負担が全くない国もあります。
それからオーストリアのように、授業料は安くという国もあります。
アメリカとかイギリスの場合は授業料は非常に高いんですけれども、奨学金はたくさんあるんですね。
これも給付型といわれる、渡しきりのものです。
(いずれも給付型の奨学金の制度がある?)
あります。
ところが日本の場合には、授業料が高いのに、給付型の奨学金がないというのが大きな特徴なんですね。
ですから、非常に家計の、教育費の負担が重くなるという。
先ほど申しました、家計が責任を持たなければいけないという備え方が非常に強いわけです。

一目見ても、どうしても日本はまだ、ようやくということがわかるが?

尾木さん:大問題だと思うのは、実は1969年に国際人権A規約というのに明確に書かれてるんですけれども、高等学校の教育、それから大学の教育は、これは無償の方向を目指すのが好ましいというのがあるんですけど、日本は外して条約を批准したんです。
そういう国はないんですけど、それで実は2012年に、内閣が“いやもう、それは認めます”というのを世界に発信して、日本はやっと肩を並べたんですよ。
それから4年間、何にもしてなかったということになるんですよね。
(ようやく今回…)
ようやくです。
あまりにも遅れ過ぎで、国際的に見たら、非常識な国家だと思いますね。

今まさに、実際に奨学金の返済が重い負担となっている現実が、大学で学んでいる若い人たちの将来設計に大きな影を落としているんです。

奨学金 今年の新入生たちは

奨学金破産が問題化する中、今年(2016年)も入学の季節がやって来ました。

奨学金説明のビデオ
“借りた奨学金は、ちゃんと返還しないとな”

奨学金説明のビデオ
“さすが先輩”

奨学金説明のビデオ
“輝く夢への第一歩を踏み出してください”

経済的に厳しい学生が増える中、奨学金は分割して返済可能な安心できる制度だと紹介されています。

新入生
「姉も大学生でお金が間に合わない。」

新入生
「父親も今年で仕事辞めちゃって、収入も減っちゃうので借りないと厳しい。」

奨学金を借りることには不安も広がっています。
東京大学法学部に通う黒川睦夫さん。
母子家庭で育ち、きょうだい全員奨学金を借りています。
愛媛県に実家がある黒川さんは、上京して1人暮らしをしています。

そのため、年間の授業料53万円のほかに、生活費も月10万円ほどかかります。
親にすべてを頼ることができないため、アルバイトのほかに月5万円の奨学金を借りています。

その額は、4年間で200万円を超えました。

東京大学法学部4年 黒川睦夫さん
「卒業してからは、しっかりと安定した職業が用意されて安定した給料が入って、奨学金を借りることにそんなに抵抗なく当たり前のこと、当たり前のような感覚で申請していました。」

困った人の役に立ちたいと弁護士を目指している黒川さん。
弁護士になるにはロースクールに通う学費が、さらに200万円以上かかります。
しかし、奨学金を返せるか不安が募り、将来の夢が揺らぎ始めています。

東京大学法学部4年 黒川睦夫さん
「何年かかるか分からない道よりも無難に就職活動して、4年で卒業したらすぐ自分の給料がもらえる状態の方が、今の自分の状況を考えるといいんじゃないかというのを考えたり、実際自分が進路を考える際は(奨学金)逆に足かせになっている。」

“奨学金破産”どう防ぐのか?

奨学金が重荷のようになってしまっている現状をどう見るか?

小林さん:これは日本だけじゃなく、国際的に大きな問題になってるんですよ。
というのは、こういうふうに返済が大変になってくると、借りないっていう人も出てくるんですね。
ところが、もともと学費がないので借りたいわけですから、それが借りられないということは、非常に大きな問題なんですね。

視聴者からもいろんな意見、反響がとても多くあり、中には“本当に学びたい人だけが大学に行けばいいんじゃない”という率直な声もあるが?

尾木さん:これは本当に学びたい、昔の僕らのころと比較すると今の学生は全然違うんです。
すごく学んでいるし、一生懸命バイトもしてるし、そのバイトのしかたが、遊ぶお金のバイトではないんですよ。
生活費のバイトなんです。
1日当たり、学生平均850円しか使ってないんです、食費から全部入れて。
だから朝ごはんなんか抜いちゃうから、法政大学もそうですけど、100円朝食というサービスを、340円かかってても全部学生に与えて、それで健康とかやってるんです。

この試算をぜひということですが、日本財団によるデータで、大学に行きたい、進学したい人が増えると?

尾木さん:実は2.9兆円もの税収に入ってくる、税収というか、経済効果があるということなんですよね。
それからそうなってくると、今度は具体的に社会保障などの支出が減ってくるわけです。
ですから1.1兆円、トータル4兆円の経済効果があるということがもう出てる。
社会全体のところを見ないとだめだと思いますね。

給付型の奨学金については、全国で署名活動も広がり、303万もの“ぜひこれを進めましょう”という声が集まっているそうだが、進める課題は何があるのか?

小林さん:給付型というのは、渡しきりになりますので、公平感が一番問題です。
ですから、皆さんが納得して、これなら奨学金を出してもいいと、そういうふうな形にもってくということが、これから一番大きな課題になると思います。

そもそも奨学金は誰のための、何のためのものなのかということに、もう一回立ち返り、この入り口から歩みを進めていくということになる?

小林さん:日本全体の課題だと思います。

(しかも、それは未来への投資で)

尾木さん:未来への投資ですね。

■奨学金破産の衝撃II ~“中退続出”の危機~

番組の内容を、「スケッチ・ノーティング」という会議などの内容をリアルタイムで可視化する手法を活かしてグラフィックにしたものです。

質問コーナー

Q1

返済しないものができるとありがたいのですが、そうなるためにはどれくらいの予算が必要なのでしょうか。

文部科学省が、奨学金に関する有識者会議で示したシミュレーションによりますと、年収300万円以下で、成績の最上位層に限った場合、約380億円かかると言います。給付型奨学金については、6月2日に閣議決定された一億総活躍プランの中で「創設に向けて検討」という文言が盛り込まれました。

Q2

給与に応じた返還額の変動などがあればいいのですが…。

来年度から新たに「所得連動型奨学金」が始まります。これは、個人の年収に応じて返済額が決まるという仕組みです。たとえば300万円の年収のときは毎月8500円、400万円になった場合、13100円の支払いとなっていきます。ただし、適用されるのは、無利子の奨学金のみで、有利子の奨学金については、現状通りとなります。有利子奨学金についても適用できないか、現在、有識者会議で検討が行われています。


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