■■【経済の読み方】何が起こった2016年7月を時系列に見る
世の中の動向は、アラカルト的に見ることも大切ですが、時系列的に見ると、また異なった面が見えてきます。
ここでは、これまでブログ掲載してきました内容を、月単位に、コンパクトにまとめてご紹介します。
※ 月により文字数が多くなりますと、分割掲載することがあります。
◆ 部下をどう育てるか 2016/07/29
NHKのテレビ番組の中で、佐々木常夫氏が大変興味深いことをお話でしたので、そのダイジェストをご紹介したいと思います。
組織を預かるリーダーの役割は2つあります。
ひとつはその組織に期待されている目標を達成すること。つまり仕事を通じて部下を成長させることです。
自分の所属する組織を維持発展させていくためには、その組織を構成するメンバー全員の力を最大限に発揮させ、与えられた目標を達成しなくてはなりませんが、そのためにも日々部下を育てることが求められます。「優れたリーダーは事業を残すが、真のリーダーは人を残す」という言葉があります。
つまり、部下が自分の上司の優れた能力や人間性を見習おうとか、この人に付いて行けば間違いないとかいった気持ちにさせることが必要なのです。上司が部下にいろいろアドバイスや指導をしても部下の気持ちがこちらに向いていなければ、そうした教育の効果は少ないでしょう。
「人に会ったら挨拶する」「時間を守る」「相手を思いやる」「何かをしてもらったらお礼を言う」「間違ったことをしたらすぐ謝る」などといった人間としてなすべき基本動作をするよう日々指導することが大事です。
私は課長になってからはいつも、部下たちに「礼儀正しさは最大の攻撃力である」と言ってきましたし「礼儀正しさだけでこの会社の役員になれる」とまで言ってきましたが、ビジネスをしていく上でそういった礼儀正しさ、つまり「原理原則を実行すること」は相手から好感され信頼されることになり仕事がスムースに進みます。
その仕事に対する重要度の評価と段取りの差です。
私は課長をしていた時はいつも部下に「業務計画書」を出させていました。1週間でやる仕事を列挙しそれぞれの業務をどのくらい時間をかける予定かを書かせるのです、いわば「仕事の工程表」作りです。
つまり「タイムマネジメントというのは時間の管理ではなく仕事の管理」なのです。
管理職というのは部下の人生にコミットする、部下の人生に責任を持つ立場の人のことです。
そうした部下の教育に時間を取られるのですから管理職というのは時間的余裕を持たねばなりません。
※ 【映像】は時間経過により、映像リンクが切れることがあります。
◆【映像】 日本政府新経済対策の事業費は? 2016/07/25
累積債務は、ヨーロッパで懸念されているイタリアやスペインなどと比べてもダントツに日本がトップです。そのような中、財政健全化をめざす日本政府は、新たな経済対策の事業費について模索をしています。
政府の新たな経済対策として、将来の成長につながるインフラ投資・子育て支援策を重視し、次のような課題を提起しています。
◇ 大型のクルーズ船が利用できる港湾整備
◇ 働く人や企業が支払う雇用保険料の引き下げ
◇ 育児休業中の親に支払われる給付金の支給期間の延長
国の財政支出で行うインフラ整備や政府系金融機関による民間プロジェクトへの融資など、全体で20兆円を超える規模を考えています。その一環として、上記に対して3兆円程度の財政支出をするようです。
まだ、財源問題があり、その見通しのない中、ばらまきや公共事業偏重ではなく、智慧の粋を絞った、国民のための政策であって欲しいと強く願います。 <映像>
◆ 今週一週間を見るポイント 2016/07/25
ロシアの国を挙げてのドーピング問題は、大変残念なことです。「国を挙げて」という部分に着目されていますが、私は、選手がドーピング逃れを承知で行っていたという報道に、スポーツマンらしからぬところがあることに懸念しています。最終的な裁定が、今週末、IOC理事会で決定されることになっています。
日本の経済面では、景気動向指数他、重要な経済指標が今週発表されます。憲法改正を前面に出さず、維新などにそれを言わせようという安倍首相のやり方が好きではありません。それが徐々に進行して行き、憲法改正を周辺から進めてゆくのでしょう。
先週、共和党大会が開催され、トランプ氏の出馬受諾および施政方針演説が行われました。今週は、民主党退会が予定されています。クリントン氏がどの様な政策を発表するのか、トランプ氏がTPPに反対表明しましたが、TPPに後ろ向きなクリントン氏も同様に明言するのでしょうか。
◆ 今週一週間を見るポイント 2016/07/18
トルコで軍の一部がクーデター、フランスではパリ祭初日に三度目のテロなどと、不安定な中、東シナ海問題で国際司法裁判所が、当然のことながら中国に厳しい判断を下しました。
自国内での共産党独裁政治安定のために、自分達に都合の良い論理を組立、それを近隣国に押しつけ、一方でお金をばらまいて中国支持を余儀なくさせる戦略には怒りにも似る思いの人が多いと思います。
ヨーロッパ諸国は、経済的メリットから中国の横暴を黙認しようとする姿勢が、中国の強気に拍車をかけています。
自分の国の利益のみしか考えない、そのような時代に嫌気をさしている人達を巧みに操るテロ組織を間接的に支援していることに早く気がつき、グローバルな平和を模索する、原点の戻った国連であって欲しいです。
G20が今週、奇しくも中国で開催されます。各国が結束し、中国を孤立させ、反省を促して欲しいです。
7月17日(日)
日本:祇園祭「山鉾巡行」(京都市)
7月18日(月)
米国:共和党大会(21日まで)
7月19日(火)
米国:住宅着工件数
7月20日(水)
日本:訪日外国人数(日本政府観光局)、主要コンビニ売上高、粗鋼生産
7月21日(木)
日本:白物家電国内出荷
欧州:ECB定例理事会
7月22日(金)
日本:榊原経団連会長会見
7月23日(土)
国際:G20財務相・中央銀行総裁会議(中国、24日まで)
◆【映像】 新入社員の出世意欲に変化 2016/07/17
日本生産性本部が毎年新入社員を対象として意識調査をしています。
その調査報告の働き方についての項目があります。
人並み以上に働きたい 34.2%
人並みで十分 58.3%
バブル期直後の平成4年の同項目の調査以前は、「人並み以上」という割合が高く、バブルで意識に大きな変化をきたし、53.3%と、それまでにはない数値が人々を驚かせました。今回は、それを上回る、これまでで最も高い割合と言えます。
働く目的については、以下のようになっています。
楽しい生活をしたい 41.7%
経済的に豊かになる 27.0%
自分の能力をためす 12.4%
社会に役立つ 9.3%
自分の能力を試すとか、社会に貢献するというような項目におきました、ここ数年減り続けています。
日本生産性本部は「売手市場で学生の就職活動への負担が減り、就職難のときのように人より上に行きたいと考える人が減ったのではないか。仕事より私生活を優先したいという今の世代の意識も反映されている」と分析しています。
景気が悪いときには、ハングリー精神がさかんになりますが、安定している時期には、それが希薄になり、挑戦意識が低下してしまうようですね。 <映像>
◆ 今週一週間を見るポイント 2016/07/11
相撲好きな人にはたまらない大相撲名古屋場所が始まりました。野球好きの人にはオールスター戦が開催される週でもあり、ビールの売り上げが伸びる時期でもあります。交流戦で、パリーグが圧倒的な強味を見せたので、セリーグはその汚名返上のチャンスです。
アメリカでベージュブックや財政収支のデータが公開され、中国でもCPIとPPIのデータ発表があります。
イギリスとEU離脱の余波が今週も処々に出てくるでしょうし、参院選の結果もこれからの与党の姿勢にどの様な変化がで来るのか、心配な面もあります。
7月10日(日)
日本:参院選投開票、大相撲名古屋場所
欧州:F1英国GP決勝
その他:中国CPI・PPI
7月11日(月)
日本:機械受注(内閣府)、企業物価指数・マネーストック(日銀)
7月12日(火)
日本:第3次産業活動指数(経産省)、生活意識に関するアンケート調査(日銀)
7月13日(水)
日本:鉱工業生産・出荷・在庫指数(経産省)、人口調査結果、原発事故賠償責任判決
米国:ベージュブック、財政収支
その他:中国貿易統計
7月14日(木)
日本:東京都知事選告示(31日投開票)、経済同友会夏季セミナー
7月15日(金)
国際:アジア欧州会議(ASEM)首脳会合
日本:プロ野球オールスター第1戦
米国:CPI
欧州:欧州新車販売
その他:中国GDP
7月16日(土)
※ 現在、手元にご紹介する情報がなく、ご不便をおかけします。
◆ 今週一週間を見るポイント 2016/07/04
相撲好きな人にはたまらない大相撲名古屋場所が始まりました。野球好きの人にはオールスター戦が開催される週でもあり、ビールの売り上げが伸びる時期でもあります。交流戦で、パリーグが圧倒的な強味を見せたので、セリーグはその汚名挽回のチャンスです。
アメリカでベージュブックや財政収支のデータが公開され、中国でもCPIとPPIのデータ発表があります。
イギリスとEU離脱の余波が今週も処々に出てくるでしょうし、参院選の結果もこれからの与党の姿勢にどの様な変化がで来るのか、心配な面もあります。
7月2日(土)
その他:オーストラリア総選挙
7月3日(日)
※ 現在、手元にご紹介する情報がなく、ご不便をおかけします。
7月4日(月)
日本:小林経済同友会代表幹事会見
米国:独立記念日
7月5日(火)
日本:三村日商会頭会見
7月6日(水)
日本:車名別新車販売台数
米国:FOMC議事要旨、貿易収支
7月7日(木)
国際:大西卓哉さん搭乗のロシア宇宙船ソユーズMSの打ち上げ
日本:榊原経団連会長会見
7月8日(金)
国際:NATO首脳会議
米国:雇用統計
7月9日(土)
※ 現在、手元にご紹介する情報がなく、ご不便をおかけします。ています。成功を祈っています。
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