観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

スナメリ発見

2018-02-08 20:09:12 | 冬の藤前干潟

藤前干潟
今日の満潮時間10時50分 潮位182cm
今日の干潮時間18時10分 潮位 83cm

 

今日も庄内川河口は比較的穏やかなお天気でした。

今日は名古屋市守山区の中学校からグループ学習に訪れた中学生の来館が、午前中と午後にそれぞれ1組ずつあり、藤前干潟の野鳥の観察と、野鳥に関する質問・学習をしていきました。

午前中のグループが来館していた際には、ちょうど、野鳥観察館の正面の干潟にダイシャクシギ5羽が並んでいるのを望遠鏡で観察してもらうことができました。

午後のグループが来館していたときは、ダイシャクシギは遠いところへ行ってしまいましたが、昨日同様、ミサゴが盛んに上空を飛び、狩りをしようとしている様子を観察できました。

 

そして、今日は上げ潮から下げ潮に変わる時間帯の11時頃、とても嬉しいことがありました。こちら↓の中央に写る生きものを見られたことです(手前に写る2羽はカモです)。

遠くてわかりづらいですが、スナメリという生きものです。このスナメリは、2頭でずっと寄り添うようにして泳いでいたようです。

スナメリは伊勢湾・三河湾にも生息する、体長1.5~2mの小型のイルカの仲間です。背びれがほとんどなく、水面に上がってきても、大抵は一瞬背中の一部が見えるだけで、とてもわかりにくいです。

しかし、今日は、スナメリの顔が一瞬、水面に出ていました。手前の個体の目や口がわかりますでしょうか↓。

この2頭の他に、1頭が近くを泳いでいるのが確認できたので、今日の庄内川河口には少なくとも3頭のスナメリがいたようです。

この3頭のスナメリは、その後、頭や背中を度々出しながらゆっくりとさらに下流へ泳いでいきました。

 

今日は庄内川の護岸沿いを散歩していた方にスナメリがいたよ、と教えていただき、野鳥観察館の少し下流まで走って、スナメリを見ることができました。

数年前には、野鳥観察館の目の前を泳いでいたのが観察されたこともあり、このときは息継ぎをする音が聞こえるほど護岸近くを泳いでいたそうです(→2012年2月5日の日記)。

また、数日前にも当館のスタッフがスナメリを庄内川河口で見ていますし、今冬は藤前地区でもスナメリを見たという方のお話を聞いています。

スナメリは見つけにくいだけで、案外、頻繁に近くまで来ているのかもしれません。庄内川河口では、冬のこの時期に発見されることが多いようですので、しばらくは目を凝らしておきたいな、と思います。

 

今日観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ28、カンムリカイツブリ153、カワウ258、コサギ13、アオサギ13、マガモ53、カルガモ46、コガモ64、オカヨシガモ2、ヒドリガモ7、オナガガモ2,009、ホシハジロ108、キンクロハジロ20、スズガモ485、ホオジロガモ2、ミサゴ13、チュウヒ2(♂1、♀1)、ハヤブサ1、シロチドリ75、ハマシギ33、ダイゼン29、ダイシャクシギ5、ユリカモメ9、セグロカモメ54、オオセグロカモメ3、カモメ5、ズグロカモメ12

明日の干潮時間 5時50分 潮位119cm、19時50分 潮位 78cm
明日の満潮時間11時47分 潮位171cm

コメント
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