乃木坂の風 16Feb14 ～ Mステ出演には、握手会商法との決別と生歌力の強化が必要か、HKT48登場回を読む

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明日、2月17日(月)、21:00～21:54に放送される、フジテレビの月9ドラマ「失恋ショコラティエ」に、若月佑美が出演します。
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乃木坂公式サイトの若月佑美出演に関する記事
若月佑美の2月10日ブログ
「失恋ショコラティエ」出演に関する話あり。ワンカットなので、「見逃すとあかんのです」とのことです(笑)。



一昨日の金曜日、白石麻衣と永島聖羅が日本テレビ「仮面ティーチャー」に登場する前、テレビ朝日「ミュージックステーション」に、HKT48が初出演を果たし、新曲「桜、みんなで食べた」のスタジオライブを行いました。

ライブの直前に、福岡県のご当地エンタメ情報を取り上げる「Music Walker」のVTRが10分ほど流され、その中で、HKT48の紹介も行われました。

ただ、このVTR、単に福岡のエンタメ事情やHKT48の紹介といった次元を越えて、Mステ制作側のAKBグループに対する批判ではないかと感じさせる部分がいくつか見られました。

今回のHKT48出演で、AKBグループの「支店」は、すべてMステに登場して、いよいよ次は乃木坂46の出番という雰囲気がありますが、金曜日の放送を見る限り、簡単には出演させて貰えない気もしてきます。

今日は、乃木坂がMステに出るためには何が必要なのか、HKT48出演の際に流された「Music Walker」から考えてみます。


「Music Walker」は、まず、松田聖子やチェッカーズなど、福岡県出身の有名アーティストの名前を挙げ、この地からミリオン歌手が10組も出ていて、人口当たりのライブハウス数が全国2位であるなど、音楽の盛んな地域であることを説明します。

次に、最新の音楽事情として、福岡では、ご当地アイドルが多数誕生していて、「街を歩けばアイドルに出会う」ほどのアイドル戦国時代であるという話になります。

ここから、福岡のアイドルが3組紹介されます。

最初は、1月22日(水)発売、メジャー3作目「カラフルデイズ」でオリコン2位を獲得した「LinQ」。

LinQに関しては、MVのワンシーンを流した後、普段の活動として、ライブ会場で行われる1枚500円のLinQコインというシステムについて説明が始まります。

コインを1枚買うと、2分間メンバーと「交流」出来るそうで、机を挟んで、ファンとメンバーが話をしているシーンが流れます。

Mステが、LinQコインを詳しく取り上げたことに、正直、ちょっと衝撃を受けました。

実は、AKBグループや乃木坂が行っている握手会、本来は、LinQコインのように、CDではなく、握手券を直接売るべきなんですね。

握手会に来るファンは、メンバーと握手や話がしたくて、お金を払っているのだから、コインなり、券なりを発行して売ればいい筈です。

ところが、CDを握手券の代わりに販売するので、ファンは、1枚あれば足りる同一のCDを、何十枚、何百枚と買うことになる。

その結果、収録曲がヒットしているわけではないのに、何十万枚というCDセールスが記録され、シングルがオリコン1位となり、場合によっては、ミリオンセラーとなる。

握手券ではなく、CDを売るのは、レコード会社と秋元康氏を含む収録曲の著作権者に、お金が入り、その上、「ヒットメーカー」という評価まで得られるからです。

しかし一方で、握手券を抜いて不要となったCDが、プラスチックの大量ゴミと化すため、個人で払うか、税金かはともかく、多額のゴミ処理費用が必要となり、不法投棄されるケースも出てきています。

また、CDの売り上げ成績で、メンバーのグループ内での待遇が決まることが多いため、メンバーによるCDの販売とファンによる購入が加熱し過ぎて、自分の経済力を越えた枚数を買うファンが出たり、さらには、CDの不正取得など、犯罪行為すら少なからぬ件数起こり始めていて、現在、社会問題になりつつあります。

Mステが、AKBグループの一員であるHKT48の出演回に、わざわざLinQコインを取り上げたのは、握手会で何十万枚とCDを売り上げて、張りぼてのヒット曲と大量のゴミ、そして社会問題までも産み出している握手会商法に対する、番組側の批判という印象を受けます。


「Music Walker」は、LinQの後、「Rev. from DVL」というアイドルが登場、そのメンバーである、「1000年に一度の美少女」とネット上で話題になった橋本環奈が紹介されます。

橋本環奈さんは、「態度のデカい」15歳中学3年生だそうですが(笑)、こういった自己紹介VTRを流した上に、彼女が表紙を飾った「anan」のアイドル特集号まで映すフィーチャーぶりです。

この後に、ようやく「スキ!スキ!スキップ!」のMVが流れ、HKT48が紹介されますが、こうまでたっぷり他のアイドルを見せられると、AKBグループの一員というより、福岡のご当地アイドルの一つという感じになってきます。

ちょっと気になって計ってみたのですが、VTRで、LinQの紹介時間は42秒、Rev. from DVLは1分45秒、HKT48は55秒でした。

番組スタッフは、よほど橋本環奈が気に入ったんでしょう(笑)。


HKT48スタジオライブの前振りだった筈の「Music Walker」ですが、LinQの紹介において、握手会商法への批判と思しき部分があり、橋本環奈のRev. from DVLが、HKT48の2倍の時間を使って紹介され、何だか、不思議な雰囲気になってきます。

そして、この後、AKBグループと乃木坂にとって、さらに耳の痛い話が出てきます。

「キタキュウマン」という素顔がイケメン(笑)の北九州ご当地ヒーローが紹介されたあと、「ヴォイス」という音楽塾の話になります。

1996年の設立以来、絢香、家入レオなどシンガーソングライターを数多く輩出した名門音楽学校で、福岡校の生徒数は現在200人、入塾オーディションがあることから、かなりの人気とレベルを誇っているようです。

そして、この学校で行われているボイストレーニングの方法、(1) 歌詞とリズムは同じでメロディだけを変えて歌う、(2) 腹式呼吸で走りながら歌う、(3) 声を押し殺して歌う、の三つが、生徒による練習シーンを交えて、詳しく紹介されます。

生歌対応力に課題のある乃木坂には、ぜひ、参考にして欲しい練習方法です(笑)。

さらに、5年間、こういったトレーニングを積んだ18歳高校3年生の山田奈々さんが、ギターを弾きながら歌を披露します。

もちろん、上手いです(笑)。

音楽塾「ヴォイス」に関する部分、VTRで2分44秒もありました。

ボイストレーニングをここまで詳しく紹介することからも、Mステの番組スタッフは、歌手は、歌唱力を磨いて、ステージでは、生で歌うべきであるという考え方なのでしょう。

そして、VTRのその部分は、「口パク」や「被せ」で、生歌を避けようとするアイドルに対する、番組からの警告のような気がしました。

「Music Walker」はこれで終わりですが、握手会商法への批判とも思える部分があり、ボイストレーニングの重要性を強調され、「ヴォイス」期待の若手、山田奈々の抜群の歌声が響き渡り、それからのHKT48のステージということで、まあ、ちょっと考え込んでしまう流れです(笑)。


「桜、みんなで食べた」は、3月12日(水)発売の3枚目シングル表題曲で、スタジオライブには、小学校6年生の新メンバー二人を含む選抜16人が参加。

衣装は、背中腰部分の桜花を模したピンク色リボンが可愛い、赤白縦ストライプのブレザー、ミニスカートというAKB風制服。

曲は、アップテンポで明るい雰囲気のメロディですが、卒業と別れをテーマにした、ちょっと切ない歌詞のようです。

曲のイメージが、HKT48のフレッシュ感とよく合っていて、歌詞やメロディも良くて、個人的には、結構、気に入りました。

ただ、このライブ、生歌かどうかというと、

口の開け方、唇の動きと歌声のマッチング、歌唱時特有の首の筋肉の動き、ダンスなどでマイクと口の距離が変わったときに歌声が変わるか、そういった点を、聴こえてくる歌声と一緒に検討すると、

残念ながら、生歌ではないと思います。


今回、「Music Walker」を通して、「ミュージックステーション」という番組の考え方が、見えてきた気がします。

番組スタッフは、握手会商法によるCDセールスや、「口パク」「被せ」によるライブといった、AKB方式に対して、思っていた以上に厳しい目を向けている可能性が高いです。

そして、こういったアイドルを番組でフィーチャーするのは、問題の多い握手会商法をテレビが助長することになるので避けたい、それよりは、知名度が低くても、歌が上手くて、ファンとの交流も問題の少ないやり方で行っているアイドルを応援したい。

そういう思いがあるんじゃないでしょうか。

だとすれば、AKB48の「支店」や乃木坂が、なかなかMステに出演出来ないのも納得です。

AKB方式アイドルの出演者は、出来る限り、AKB48だけに留めておきたい、番組側はそう考えている気がします。

ただ、事務所との交渉の結果、「支店」も出演することになったのだけど、番組としては、「Music Walker」に、自分たちの基本的な考え方を混ぜ込んで、VTRとして流した。

決して、AKBグループのやり方を肯定したわけじゃないと、番組が釘を刺したように見えます。


乃木坂46は、握手会商法など、AKB48の手法をがっつり取り入れているのに、AKBグループの一員ではないので、番組出演交渉を、AKB48とは無関係に、独自に行わなければなりません。

つまり、もの凄く、立場が弱いということです(笑)。

ということで、乃木坂がMステに出演するためには、まず、握手会でCDを売るのを止め、乃木坂コインを買ってもらって、握手するシステムにしましょう(笑)。

それが無理なら、生でしっかり歌えるようになるしかありません。

そのためには、何度も書いたように、ダンスと歌の上手いメンバーを前に出して、歌ダンス選抜を実現させた上で、日常的なボイストレーニングを重ねる必要があります。

もちろん、番組への出演は、テレビ局と運営の話し合い次第ですが、かりに出演ということになっても、スタジオライブで、生で歌がうたえなければ、視聴者の評価だけでなく、番組スタッフの評価を得るのも難しい。

視聴者にも、スタッフにも認めてもらえなければ、次に呼んでもらえる見通しはまったく立たないし、年末の「スーパーライブ」出演は、夢のまた夢です。

結局、とくに乃木坂の場合は、パフォーマンスのスキルを上げるしか道はないと思います。

握手券としてCDを売って、オリコンの数字を伸ばす手法への批判は、今後も、社会的に高まっていくのは必至だし、一方で、家入レオなどの人気を見ても、生歌重視の流れが止まることはないでしょう。

乃木坂は、そろそろ方針転換を図らないと、ミュージックステーションへの出演だけでなく、さまざまなチャンスを逃して、グループとして、次第に身動きが取れなくなっていく危険があります。

一方、前回2月7日(金)のMステに出演したBABYMETALのように、抜群の歌唱力で魅力的なステージを披露するアイドルが、次々と現れて、大きなチャンスをものにしていく可能性があります。

HKT48の出演した今回のMステは、乃木坂の未来について、色んなことを考させてくれる良いチャンスじゃないでしょうか。



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最後の写真、ちょっと悪戯っぽい笑顔が最高！みなみは新内さんのような優しいお姉さんが大好きなのね(笑)。

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