私の性格は素直ではないというか、へそ曲がりというか、人の言うことに眉に唾をつけて聞くというか、素直にハイそうですかと思うことができません。私なりに考えて納得がいかなければ、どうにも落着きません。
そこで議員定数の削減についてですが、世間大方の見解は議員定数を削減すべしということのようです。このような大勢に少々疑問を感じ、以前「議員定数削減の是非」という一文を書いております。
「船頭多くして」のたとえもあります。「有象無象」という言葉もあります。さはさりながら、多くの議員の中から優秀な議員も出てきます。そのパイが少なければ、出てくる確率も低くなります。多くの議員に揉まれて成長もしていくでしょう。小数の馴れ合いの中から得られるものは少ないでしょうし、逆に弊害も出てくるでしょう。
議員定数の削減の有力な根拠は、どうもコスト削減のように見受けられます。議員定数を削減すれば質が向上するといった議論はあまり無いように思われます。国民が必要としているのは、議員の質の向上なはずです。
コスト削減が第一の理由ならば、定数の削減の他に取りうる方法は沢山あるはずです。民間ではそれこそ、あらゆる智恵を出して実行しております。議員自ら襟を正して欲しいと思います。