格安航空会社の進出が著しいものがあります。適正な競争により、航空運賃が下がることは有難いことではありますが、安全性まで下がってしまっては元も子もありません。LCC各社は徹底したコストダウンを図っているといわれております。対抗上フルサービスエアライン(FSA)もコストダウンを迫られることでしょう。これらのコストダウン要請が安全に関する事項に及んだ場合、そしてその結果、事故が発生することにならないかといった危惧の念を抱きます。
多大なコストが掛ることが自明な場合に、本来おこなってはいけない危険性を過小評価することで、コストを回避した結果として事故に繋がってしまわないかを恐れます。今回の原発事故、あるは福知山線脱線事故などについて、このような要因が無かったと言えるでしょうか。命を預かる事業において、安全に関わることは最優先に考えるべきことです。これが疎かにされることが果たして無いと言い切れるでしょうか。
統計上は、LCCとFSAでの事故率等の有意差はないといわれておりますが、これが今後とも継続すると言えるのでしょうか。様々な法規制かけても、データの改竄などの不正行為が行われてきたところです。ここは事業者のモラルに頼るしかないというしかありません。