1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 講演会は楽しいですね。SNS なら必ず炎上するだろう話をバンバン話せます。参加者も興味津々で、目を丸くしてその話を。

2023-10-07 12:55:20 | 法話

【 これは、昨年の8月28日に投稿した法話です。昨月の9月30日に講演をさせて頂いた場所でも、この話を少し紹介させて頂きました。参加者には、学校の先生や生徒さん達も。いやあ〜、まあ、しかし、毎度も言いますが、講演会は楽しいですよね。SNS なら必ず炎上するだろう話でも、大っぴらに話しをする事が出来ます。参加者の方々も、通常では聞けない『レアな話』を聞けるので、興味津々で皆々前のめりに。人間は、それほど綺麗な生き物では、ないですもんね。嘘は尽くし、誤魔化すし、怠け者だし、自分勝手だし。炎上話ほど、教訓になる内容が、わんさか 】


読者が「以前、住職が法話の中で『日本人に限っての統計ですが、自主的に動く人間が2割、指示されたら動く人間が6割、俺が動かんでも誰かが動くだろうが2割』と。何でこうなったの」と。対し、拙僧「教育制度も大きく関係しているのかな。学校で先生から『こうしろ』と。家に帰っても先生から『これしろ』と宿題を。ずっと指示され続けて、10年間」と。


この読者が「なるほど。それに加えて、塾でも『これしろ、あれしろ』だもんね。自主的にやれる時間がないもんな。そうした理由からかな、世界でもトップクラスだった日本人の学力が、どんどん低下していったは」と。対し、拙僧「いや、低下はしてないと思うよ。ただ、他の国のレベルが上がって、日本は、追い抜かれていっただけじゃないかな、と思う。基本、明治時代からこの国の教育は変わってないもんね。旧態依然が主流の国だもんね」と。


更に、この読者が「それと英語力ですが、スイスの関連企業調査で、非英語圏の英語能力ランキングで日本は、100カ国中78位、5年連続で英語力が低いと認定を。これ、どうよ、住職」と。「日本の英語は、学力試験用だもんね。読解や文法重視だから、中高大の10年間勉強しても英会話の力が。英語圏では、2歳の子が英語で話せているのに」と。「教育方針にも問題はありそうだけど、根本的には何が要因だと思いますか、住職は」と。「島国だからかな。英語で話す必要に駆られてないでしょ。日本語以外、使う必要が、場所がない。必要のないものは、淘汰されていくは必定。つまり、英会話力が向上しない1番の要因は、環境だと思うよ。拙僧の妻の妹は、英国人に嫁いで、25年間、ロンドンに住んでいるが、3ヶ月ほど日本に帰省(わが寺)してロンドンに帰ると、ご主人から『君、英会話力が落ちてるぞ』と毎回、そう言われるそうだよ。妹は、来年(令和6年4月)も帰省してくるが、お寺にいる間は、英語は使わないもんね」と。

更に、この読者に拙僧「因みに、北九州でトップの高校に通う檀家の女の子が『この高校には、5科目が優秀な子は沢山いますが、頭のいい子はそんなにいないんだよね。話をしてても知的さを感じない。国は(日本)は、どんな人材を育成しようと考えてるんだろうか。指示されれば動く、指示待ち人間を多く作りたいのかな』と面白い事を言ってたよ。だけど、指示待ち人間が悪いか、と言えば、そうでもないかな。指示されたら、動くんだから。指示待ち人間が6割、自主行動人間が2割、という事は、8割の人間が動く、という事だろ。こんな国(日本)、他にあるのかな。安倍元総理がコロナ初期の頃、国民に『8割の人がコロナ対策に協力してくれたら、拡大が抑えられますから』と言われてたでしょ。この8割という指定は、上記に説明した数字から割り出してきたのかな、と当時、思ってた。当時の各地方(県別)のコロナ対策協力者割合が、毎日の様に報道番組で報告さえていたが、見事に8割前後の数値を叩き出してたもんね。日本人は真面目だな、と感心してた」と。


【追伸】

日本の教育体制について別読者が「個人的意見ですよ。私は東大卒だが、勉強が面白いなんて思った事は1度もない。そう言うと『じゃ、何で勉強したんだ』と問われる。『テストでいい点数を取る為にて。でないと、一流校に入れんから』と答える。日本の教科書で面白いと思えた物は、なに1つもない。あれじゃ、子供達は興味を持たないよね。生徒の心に火を着ける(勉強への興味)が、国の仕事、学校の仕事」と。この人の独自の意見ではあるが、一考の価値はありそうですよね。


また、別の読者が「旧態依然が主流の国だから、失敗を恐れる風潮が自然と身に付いているのかな、日本人は。住職は知ってるかい、世界中で売れているあの『ルンバ』だが『前例にない物を開発しろ』と、社長が社員に指示しておきながら、自動掃除機(ルンバ)を開発すると『怪我人が出たらどうするんだ』と、上層部が10年間も棚上げにしていた事実を。まずこの国は、意識改革が最優先課題だと思うよ」と。対し、拙僧「そういえば、カーステレオもそうだったよね。『音楽に気を取られて、事故を起こしたらどうするんだ』と、国はなかなか許可を出さなかった、と聞く。現在においても『イノベーション、イノベーション(新発想)』と声高に叫ぶ割には、凝り固まった考えを押し付けてくるもんね。まず、この国は、意識改革かな」と。


次回の投稿法話は、10月10日になります。