Jun日記(さと さとみの世界)

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三文小説(20)

2017-08-15 10:45:13 | 日記

「おはよう、野原さんだっけ、僕、松山裕一郎、宜しくね。」

この朝野原さんは、思いがけず目の前にいる松山君に声をかけられて驚きました。そして彼女はやや口を開くと、呆れてすぐには物が言えませんでした。松山君の言葉が初対面のような声掛けだったからです。

 確かに彼と同じデスクになるのは初めてです。でも、この営業課で3年間ずーっと同じフロアで過ごしてきたのでした。彼女は苦笑いしながら、思いついたように

「おはよう。私は野原みどり、こちらこそよろしく。」

と相手に合わせて応えました。


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