船はグリーン島の桟橋に着きました。船着き場にはかなり長い桟橋が掛かっていました。奇麗な海から島に延びる長い桟橋を静々と渡って行くのも風情がありステキなものでした。到着時は雨が降っていたと思います。私は折り畳み傘を携帯していたので、それを広げて差すと足取り軽く楽し気に桟橋を渡りました。多色の綺麗な傘でした、東京で俄か雨に降られ、その時通り掛かりの傘屋さんに入り偶然購入したものです。思い出のある傘でした。
今から思うとこの傘は有色のオパールに似ていたかもしれません。当時は和風な柄だとばかり思っていました。その傘も、もうとうに壊れてしまいました。今はもうありません。
さて、島ではクロコダイルのシヨーをしていたようです。パンフレットがあります。クロコダイル・パークへ入場すると、入場券にお土産店での5パーセント割引が含まれていたようです。私は土産物を買う予定が無く、予算も無いので、パークへ行かずに直ぐにプールのロッカーへ向かったようです。道を歩いてプールの所に出た覚えがあります。プールで泳いでいた日本人らしい女の子(高校生くらい)に、
「皆さん、ようこそ!」
と、片手を上げて笑顔で歓迎の挨拶を受けました。私はこの歓迎に、如何いう趣向なのだろうかと驚いたのですが、ご家族連れのお母様はにこやかにその子と話などされていました。
「○○○○さん(日本のアイドル女優さん、当時はハリウッドに行っていたと思います)をご存知?」
と、お母様に訊かれて、
「ええ、お湯かけて…の女優さんですね。」
と私は答えました。彼女の話では歓迎してくれた女の子がその女優さんによく似ているとの事でした。眼鏡の無かった私はそうなのかなと思い、これは、それでは男の子達は黙ってはいないだろうと思ったものです。その女の子に近付いてよく見てみたいと思いましたが、それより、私はこのグリーン島の奇麗な海で早く泳ぎたいという思いの方が先に立っていました。プールの方に気を取られ少し歩を緩めかけましたが、やはり思い直して、プールを後にそのまま道の奥へと歩いて行きました。
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