茂原市ことぶき堂鍼灸院

茂原市で鍼灸治療院を営んでおります。
東洋医学や日常生活のあれこれを日々綴っています。

壽堂日記令和4年1月21日「ストレスと妊娠の関係について。」

2022-01-21 07:22:04 | 日記

患者様から「妊娠しました。」とご連絡をいただきました。

当院では妊娠しづらい原因の多くは「冷え」と「瘀(お)血」と「ストレス」であると考え鍼灸による妊活・不妊症の治療に取り組んで居ります。

今日はストレスと妊娠の関係について簡単に説明してみたいと思います。


四診で妊娠しづらい患者さんのお体を拝見すると多くに方は「舌は白色または暗赤色」であり、腹診するとお腹が硬かったり冷感がしたりして「冷え」や「瘀(お)血」の症状が出ており、さらに夏でも手足が冷たく、頭がのぼせ肩がこる等のいわゆる「上実下虚」の方が多く、肩甲骨間の筋肉が緊張して凝っています。

舌が白色は「体の冷え」暗赤色は「お血」を示しますが「肩甲骨の間」の緊張はストレスを示します。


肩甲骨の間には精神活動と関係が深い「魄戸」「心兪」「神堂」「巨闕兪」「身柱」などの経穴がありストレスが強いと凝りや圧痛などの諸症状が出ます。

妊活・不妊症を治療する上で、重要となるのがこのストレスです。

不妊症でお悩みの女性は、精神的なストレスが溜まりやすくなっています。

妊娠しづらい原因には、「冷え」「瘀(お)血」などの様々な要因がありますが「ストレス」も大きな要因となります。


現在の新型コロナがまん延している状況は日常生活の中で女性に大きなストレスを与えています。


ストレスが不妊症の原因となるのは「ストレスによってホルモンバランスが崩れる。」のが原因で、実はストレスに対抗するホルモンを分泌する器官と、生殖活動を行う際に必要となるホルモンを分泌する器官は同じことが多いのです。

モントリオール大学のハンス・セリエ教授が提唱した「ストレス学説」によれば、過度のストレスにさらされると人間の体は防衛反応として視床下部にある自律神経の中枢が興奮を起こし、副腎髄質がホルモンを分泌して「防衛行動=緊急反応」をとります。

妊娠に必要な性腺刺激ホルモンも、この視床下部を通して分泌されています。

そのため、ストレスへの防衛行動が優先されて、生殖活動に必要なホルモンが十分に分泌されない場合があります。そうなると、ストレスで妊娠しづらくなり、その不妊によってさらにストレスが溜まると言う悪循環になります。

妊活・不妊症の改善には、ストレス解消が欠かせません。

当院は鍼灸治療で気血水の流れを調え「冷え」「瘀(お)血」「ストレス」を改善し妊娠しやすい母体を創る事を目指しております。


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