茂原市ことぶき堂鍼灸院

茂原市で鍼灸治療院を営んでおります。
東洋医学や日常生活のあれこれを日々綴っています。

壽堂日記31年4月21日「疼痛緩和・脊椎圧迫骨折。」

2019-04-21 05:18:08 | 日記

当院では慢性の痛みの緩和に取り組んでおります。

患者さんが「脊椎の圧迫骨折」の疼痛緩和に見えられました。

病院で骨折の治療を受けてリハビリ中との事ですが、仕事をすると痛みが残るということです。

マッサージでは効果は1日、鍼灸は「疼痛緩和」の効果が3日間あると言う事でした。

当院では「脊椎圧迫骨折」の「疼痛緩和」治療では脊椎に治療の手を加えることはありません。

東洋医学的な「不通即痛」の考えにに基づき経絡に鍼とお灸をした後「ビワの葉温灸」を行い、順経で経絡上の気血を流すために温灸器を用い全身の気血の流れを俯瞰して治療を行います。

患者さんから即効で良く効き、効果が長持ちすると言われています。


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壽堂日記31年4月14日「不眠症の鍼灸治療。」

2019-04-14 07:27:07 | 日記

「不眠症・頸凝り・肩凝り」の患者さんが見えられました。

「不眠症」については昨晩テレビで特集をしていましたね。

お話を伺うと「肩こりが辛く、神経が昂って夜眠れない。肩凝りと興奮した神経を穏やかにする鍼をして欲しい。」と云うことでした。

三月の年度末から忙しく仕事をされているそうです。お仕事による肉体的な疲れと精神的なストレスとが蓄積されていると拝察されます。

今回の治療方針は先ず「虚を補い」その後に「寧心安神」の処方を行う事としました。

「寧心安神」は簡単に言うとを精神不安状態を安定させることになります。

当院では妊活中の方に「ストレス」の緩和の施術を行う事が多いわけですが「寧心安神・ストレス緩和」の治療は得意とするところです。

現代医学的には「睡眠」は延髄にある「睡眠中枢」でコントロールされているのですが東洋医学では「神不安、則不寝」といい、「神」が不安定になると眠れないとしています。

「神」というのは、広義には姿形、顔色、眼光、語勢など体の外に現われる生命現象を指しますが、狭義には意識、思考、思惟などの高次神経機能を指します。こうした「神」の働きが乱れると眠れないというのです。

「不眠」の原因は心脾不足・心腎不交・腎水不足・心火不降・水火不済・陰虚火旺など多く考えられます。

今回は四診を総合して判断すると「心脾両虚」による「不眠症」のようです。

 「脾積脾虚証」で本治法を行い標治法は四神聡穴+百会穴と安眠穴を用いその後にMT温灸を経絡に沿って丁寧に掛けました。

標治法で使用した四神聡穴(百会の前後左右親指の幅1本)の「神」は精神の意味、「聡」は聡明の意味で、精神状態を落ち着かせることができ、自律神経のバランスが是正され、頭の感じをスッキリさせる効果があるツボです。

 

 


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