原発問題

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動燃裏工作部隊「K機関」を暴く ※7回目の紹介

2015-01-14 22:00:00 | 【原子力ムラの陰謀】

*『原子力ムラの陰謀』著者:今西憲之

第2章 動燃裏工作部隊「K機関」を暴く」を複数回に分け紹介します。7回目の紹介


原子力ムラの暗部を刻銘に記録に遺し、その男は逝った-

1995年12月8日、「夢の原子炉」と言われた

高速増殖炉「もんじゅ」でナトリウム漏れ事故が発生。

事故をめぐる”隠蔽”が次々と発覚する中、

一人の「国策会社」幹部が突如、命を落とした。

死の謎を解く鍵は、遺された膨大な資料のみ。

そこには原子力ムラが行ってきた”裏工作”の歴史が、

あまりにも生々しく記録されていた。

(P3「まえがき」から)

「『もんじゅ事故』で謎の死を遂げた西村成生さんが残した内部資料があるらしい」

 2012年冬、はじめにその話を聞いた時は、ここまで深くその資料と付き合うことになるとは想像もしていなかった。

  「西村ファイル」と名づけた資料の山を読み進めるうち、取材班は何度も我が目を疑った。国の特殊法人であるはずの動力炉・核燃料開発事業団(動燃=当時) が地域住民や職員の思想・行動を徹底的に調べ上げ、「洗脳」「工作」といった言葉が頻繁に飛び交う。そして、あまりに不自然な西村氏の死-。「原子力ム ラ」の異常な体質が、次々と浮かび上がってきたのである。

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**『原子力ムラの陰謀』著書 「第2章 動燃裏工作部隊「K機関」を暴く」の紹介

前回の話:動燃裏工作部隊「K機関」を暴く ※6回目の紹介

 また、この「第一案」には<大希釈剤の投入>と題して、

<以下の研究を鳴物入りで開始 ①超電導エレベータ ②防雷研究 ③地中スーパーバグ(微生物)の活用>

 と、なにやら仰々しい計画が並んでいる。続いて、

<風評は出ればかえって好都合 本件に問題が移れば必勝パターンあり また多大な人脈が動く>

 と書かれているところを見ると、これはつまり、問題を”希釈”させるために動燃の新たな研究事業を地元に誘致することをぶち上げ、マスコミや地元反対派の目先を変えることを意味しているのだ。

 このような動燃の<必勝パターン>について、作家の広瀬隆氏は「同じような手法を聞いたことがある」と振り返る。

「たとえば岐阜県では、宇宙飛行士を連れてきて、『宇宙空間を感じる施設』をつくるなどと言って、東濃鉱山近くで穴を掘り始めるわけです。この『穴を掘る』という行為が危険で、最後は”高レベル放射性廃棄物の最終処分場”にしようという魂胆なわけです。あるいは核融合研究所も設立してカネを落とす。このように文科省も一体となって研究費用をつけ、さまざまな形で地元にカネを落としていく。そして、カネに慣らしていくんですね」

 さらに、資料には、見るからに怪しげな”プラン”の数々が踊っていた。

<(仮称)人形将来構想検討委員会を発足させ、県下有識者の人脈形成を図る>

<現在進行中の人形委託「超電導エレベータ応用研究会」のバージョンアップとし、岡山市内で開催を図る>

<「極秘ライン:K機関ー?商事>を活用して、県南ネットのアクションプログラムを策成>

 こういった記述があるかと思えば、

<「ジェネコン(原文ママ)より協力隊を出してもらう」大成OR清水より選出>

 と、大手建設会社の名前が挙がっているものもあった。

※続き「第2章 動燃裏工作部隊「K機関」を暴く 」は、1/15(木)22:00に投稿予定です。


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