原発問題

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『世界が見た福島原発災害』校庭に原発が来た! ※6回目の紹介

2015-06-29 22:14:04 | 【世界が見た福島原発災害】

*『世界が見た福島原発災害』著者:大沼安史

第15章 校庭に原発が来た!を複数回に分け紹介します。6回目の紹介

  福島原発災害は、東電、原子力安全・保安院など政府機関、テレビ・新聞による大本営発表、御用学者の楽観論評で、真実を隠され、国民は欺かれている。事実 上の報道管制がしかれているのだ。「いま直ちに影響はない」を信じていたら、自らのいのちと子供たちのいのち、そして未来のいのちまで危険に曝されること になってしまう。

 本書は、福島原発災害を伝える海外メディアを追い、政府・マスコミの情報操作を暴き、事故と被曝の全貌と真実に迫る。

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**『世界が見た福島原発災害』著書 「第15章 校庭に原発が来た!」の紹介

前回の話:『世界が見た福島原発災害』校庭に原発が来た! ※5回目の紹介

 さて、4月10日に東京・高円寺を埋めた、若者たちを主体とした「1万5000人デモ」は、そうした社会連帯の日本における現れのひとつである。それも最初の現れのひとつである。

 「公式のメディア」の基盤を突き崩した「対応メディア」のネットワークには、もちろん「ノード(結び目)」が多数、存在した。

 故・高木仁三郎さんが遺してくれた「原子力資料情報室」、あるいは小出裕章さん、今中哲二さんたちの「京大原子炉実験所」、さらには「美浜の会」など全国の反原発団体がその代表例だが、ネットでの情報の流れを連日ウォッチしていた私としては、文字どおり不眠不休でツイッターを通じて情報を流し続けてきた「東海アマ管理人」氏らによる、草の根の献身的な努力を挙げないわけには行かない。

 もうひとつ、今回の「情報連帯」で忘れてはならないのは、海外からの「情報支援」活動が大きく広がったことだ。先程紹介したライマン博士の「憂慮する科学者たち」や、本書で何度も登場してもらったグンダーセンさんの「フェアウィンズ」もさることながら、ここで是非とも特記しておきたいのは、カナダ・バンクーバーの乗松聡子さんら「平和哲学センター」の活躍である。学術文献など膨大な量の英語情報を日本語に直して発進してくださった。乗松さんたちの貢献も「東海アマ管理人」氏らの献身に負けずに大きかった。

 「フクシマ」をめぐる闘いはもちろん今、始まったばかりだが、事故後1ヶ月ほどの間に瞬く間に出来上がったこの強固な「情報連帯」のネットワークは、今後さらに拡大して行くだろう。

 こうした「対応メディア」で交換される情報量と「既成マスコミ」が流す情報量を比べたら、対抗メディアの方がすでに、はるか上を行く状況になっている。

 続き「第15章 校庭に原発が来た!」は、6/30(火)22:00に投稿予定です。

世界が見た福島原発災害─海外メディアが報じる真実

 


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