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せんだいSD550  山岳移動運用 

FT-817の電源

2017年01月04日 | 移動運用装備


 ニューイヤーパーティでは2m、6mを中心に運用してみました。FT817を使っていることを話すと、電源のことがけっこう話題になりました。付属のバッテリーは今どき珍しくというか、未だにというべきかニッケル水素タイプで、しかも小容量のため実際の運用では実用になりません。交信途中で予備バッテリーに交換するにしても、ハンディ機のようにワンタッチというわけにはいかず、収納部のネジを緩めてコネクターを外して・・・。皆さん苦労されている通り、ほんと、やっかいなリグです。

ということで、いくつか使えそうな電源を試してみました。

 まずは何度か紹介したPORTECモバイルバッテリー。リチウムポリマーで容量約4.5Ah。12.5V前後を維持してくれるので、5W送信可能。送信時の最大消費電流が同じFTM-10sでは10Wで3時間以上運用できます。これが使えれば一気に問題解決・・・のはずでしたが、ノイズの盛大な発生によりまったく使えませんでした。メインで使おうと考えていた145MHz、50MHz共にノイズのみでS9振ってしまいます。FTM-10sの場合はリグ自体がノイズ対策されているので、このようなことはありません。ノイズに関してFT817はハンディ機並みで、なんの対策も取られていないことが良くわかりました。


S+のノイズ・・・

 次にバイク用のリチウムバッテリー。数社から出ているようですが、SHORAIというメーカーの最も小型軽量タイプにしてみました。リチウムフェライトでポリマーより安全性は優れているようです。 LFX07L2-BS12という型番。メーカー表記で「7A/Hr」とあったので、てっきり7Ahかと思ったら、そうではなく実容量2.0Ahでした。420gなので重さ・容量比ではいま一つです。リグにつないでみると13.2Vと表示され、直結なのでノイズはまったくありません。この状態で145MHのFMで5W運用したところ、2時間弱持ってくれました。このバッテリーは悪くないです。急激な電圧低下もなく、安心して使えます。各タイプそろっているので、倍くらいの容量のものがほしくなりました。


SHORAIバッテリーとモバイルバッテリー

裏面シールに小さく実容量表示


 最後に内蔵タイプのリチウムイオンバッテリー。6502.JPから購入してみました。11.1Vで3.24Ah。手持ちの16V、2Aのアダプターで充電してみたところ、11.9Vまで上昇し、それ以上は保護回路が作動し充電されないようです。この状態で使ってみたところ、11V前後を行ったり来たりしながら、けっこう粘ってくれます。途中10.5Vまで低下したものの持ち直し、3時間以上運用することができました。結局、完全にダウンするところまでは使えずじまい。悪くないです。自分の場合、1回の運用が3時間を超えることはほとんどなく、これなら予備バッテリーの交換も必要なさそう。ケーブル類がなく、すっきりするのも利点。ただ、充電器をある程度選ぶのと、満充電されたのかどうかわからない不安があり、コツが必要と思いました。



 現状では内蔵リチウムバッテリーをメインに、長時間運用の場合はSHORAIバッテリーを予備で、といったところです。





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