散歩道で自然観察

自宅周辺の散歩道で出会った動物、野鳥、昆虫、植物の写真を撮っています。

「秋は昆虫天国なの!?」

2023年09月30日 | 野鳥
野に出ると、この時期が一番虫たちとの出会いが多いのではないかと思われます。
特に、繁殖期のウラギンシジミは群れてどこに出かけても目に付きます。
足元からはツチイナゴがパラパラ飛び立ちます。
セミの声はそろそろか細くなって、
トンボも翅が痛んだものが多く見受けられますが・・・
 
「ウスバキトンボ」
 
なかなか草木にとまってくれません。
寒さに弱く、渡りをすることで知られ、南方から海を渡って日本南部にたどり着いた個体が
世代交代を繰り返して北上するのだけれど越冬できずに死んでしまい、
毎年これを繰り返すとのこと。
そんなことを繰り返してやがて北方に少しづつ勢力を広げてゆくのでしょうか?
ちなみに、お盆の時期に群れて飛ぶので「精霊トンボ」とも呼ばれます。
 
 
「ウラギンシジミ」
以前、卵から飼育したことがあったけど無茶苦茶大変でした。
 
水辺の草ですが?ドクダミでしょうか?ものすごい数が群れており、すべて♂でした。
 
「ウラギンシジミ」は通年見られます。年二回5月ころと今頃発生するとのこと。
食草はクズの葉、若芽、花、フジなどマメ科の植物です。
真冬には南向きの斜面の低木の葉裏で越冬するウラギンシジミを見ることができ、
愛犬との散歩で懐中電灯を持って散歩していると
翅裏の白い表面が浮き上がって容易に見つけることができました。
花で吸蜜は見たことがありませんが、腐ったくだものや、獣糞で吸汁するのは良く見かけます。
 
 
「ウラナミシジミ」
 
ウスバキトンボと似て暖地(九州、四国、関東では房総半島の一部など)でしか越冬できず、
8月には北海道で見られるものの、気温が下がると北上した個体は死滅するそうです。
9月の今頃にはウラギンシジミなどとともにクズの花などで卵がよく見られます。
食草はウラギンシジミと同様マメ科の植物。
 
ウラギンシジミ同様獣糞(タヌキの溜め糞)で吸汁。ただし、こちらは花で吸蜜する姿の方が多いです
 
よく見ると、毛深いのですが寒さには弱い😓
 
 
「ベニシジミ」
 
 
「モンキチョウ」
 
 
「ヒカゲチョウ」
 
 
「ツマグロヒョウモン」
 
 
ヤブガラシに来た「キアゲハ」
 
ヤブガラシにはこんなお友達も来るので要注意💦
「オオスズメバチ」をはじめ4~5種類のお仲間が・・・
 
 
やはりヤブガラシに来た「ブドウトリバ」という蛾らしい
良くヤブガラシに来るようですが、初めて見ました
 
 
「キタテハ」
 
「チャバネセセリ」?
翅裏のドットを見れば見るほど素人には難しい
 
 
「オオスカシバ」
とまっている姿は初めて見ました。
 
「ヒゲナガバチ」の仲間かと💦
 
「ツチイナゴ」
とにかく数が多いのです。
歩くと足元や草原からパラパラと飛び出してきます。
 
「オンブバッタ」もここのところ数が多い
 
 
「クサギカメムシ」の幼虫かと・・・
カメムシは嫌われ者です、農家の敵でもあります。
とにかく、植物に吻を差して吸汁するからねえ・・・
ところが、最近TVで動物食の「タバコカスミカメムシ」などが
茄子の栽培などでアブラムシの駆除に使われているそうで
無農薬栽培に一役買っているそうです。
まだまだ知らないことが多い・・・
 
で、野鳥の食草の調査をしていたら、
「ナンバンカラムシ」(ラミー)を食べる「フクラスズメ」の幼虫。
ちなみに、「ラミーカミキリ」はこれを食草とするのでその名前が付いたそうです。
2012年に初めて野鳥の「ウソ」を撮ったときに群れて盛んにこの実を食べていました。
すぐそばには、カナムグラなどのもっとお腹が膨れそうな実があるのに好んで食べていました。
けしつぶのような小さな実なのですが・・・
 
 
さて、最後になりましたが「タマムシ」の鞘翅
ここ数年、生きた個体を見たことがありません・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

「アカアシシギ」

2023年09月29日 | 野鳥

よくヒタキが見られるという林に出かけていました。

残念ながら、機械が何台も入って草刈りの真っ最中で・・・

それでもぐるっと回ってみましたが、

昨年同様「イノシシ終日出現!注意」の看板。

で、流れで近くの蓮田に出かけました。

実はほんのちょっと足を伸ばせばシギの仲間が多く見られるのは知っていましたが、

賑やかなのが苦手なので、ゆっくり鳥見できるところへ出かけました。

一足先に隣県からのバーダーの方がいらっしゃって

手招きして「アカアシシギ」がいますよと教えていただき、

いろいろ教えていただきながらアカアシシギを撮りました。

その方はその場をさられたので、一人でゆっくり見ることができました。

 

例によって、クサシギ

近くで三羽のタカブシギが大騒ぎ

コチドリの声も聞こえてきます。

 

警戒心の強いタカブシギとともにいた「アカアシシギ」も一緒に飛んじゃった。

おかげで、翼後縁の幅広い白色帯が見られました。

 

静かにしゃがんでいるとどんどん近づいてきます。

 

図鑑を見ると足とくちばしが赤いとありますが・・・

まだ幼羽なのでしょうか?

野鳥は雌雄、幼鳥、成長、換羽の時期などで様子が異なり

素人には難しい。ましてシギチとなるとお手上げです。

 

せっせと食事

食事に集中すると警戒心が緩むようです。

 

撮る角度によって。くちばしも赤く見えます。

 

短時間ですが、ゆっくり観察できたので満足です。

まあ、難しいこと抜きで美しい鳥でした😊

自宅を中心に直線距離で30Km圏内+ちょっと遠出で、

野鳥としてはアカアシシギが177種めの記録となりました。

 


「ノビタキ」来ていました

2023年09月24日 | 野鳥
「ノビタキ」来てました。
例年通り、ノビタキが飛来する田んぼに出てみました。
今年は異常な暑さが続きましたが、今日は一息ついた感じで比較的涼しい一日でした。
朝方は窓を開けたまま寝ていたら寒いくらいでしたが・・・。
で、ノビタキはというと、例年通り広大な田んぼが広がるフィールドの一角にカレンダー通り飛来していました。
なぜか?広大なフィールドの狭い一角の決まった場所に来るのです。
実は三日ほど通いましたが、やはり誤差三日・・・昨年、一昨年と
、この時期に出かければ必ずノビ君とは出会えます。
ただ、シギチが見られる川原に出ると、昨日までの雨で増水していて残念ながら出会いは在りませんでした。
毎度の買取が終わった田んぼで「ノビタキ」を見付けた
 
今のところ二羽かな・・・
 
この時期は「ノシメトンボ」もここで産卵。
毎年の光景です。
 
 
 
距離もあり、まだ湿気を含んだ田んぼでは空気が揺らぐ
 
 
地味ですが、好きな野鳥です。
 
 
で、田んぼでうめくものが・・・
 
突然、飛び上がった「ノスリ」
 
歩き回って、何かを盛んに追いかけていたようですが・・・
つかんで上がったのは木の枝?
 
 
 

クサシギのいる風景

2023年09月18日 | 野鳥

何気なく立ち寄った蓮田の淵で

クサシギとタカブシギと出会うことができました。

蓮田を望むとチョコチョコ動くものが目に入りました。

逆光の上にずいぶん距離があってかなりトリミングしてあります。

 

左はタカブシギと思われますが、右クサシギ

クサシギが一回り大きいですね

クサシギに突っかかるタカブシギ

少し近づいてくれたクサシギ

 

あーっ!嫌なものを見つけてしまいました。

左に見えるピンクのものや右茂みにも見えるのは

ジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)の卵です。

ジャンボタニシは水から上がって1mほどのところに卵を産み付けます。

食用で輸入した業者が最後に廃棄して九州で広がっているのを知ったのが30年ほど前です。

義父はこれを見つけてから「明太子」が食べられなくなりました😞

とうとうこの地でも見られるようになったのは恐るべし。

 

久しぶりに、静かに野鳥を眺めることができてハッピーでした。

あっという間に冬鳥のシーズンがやってきますね。

この歳になると、再生速度4倍くらいで時間が過ぎてゆきます。

現在「始活」を進めています。

いらないものを整理して、これからやりたいことの原資として活用して

子供のころにできなかったことを始めたいと思っています。


セミやカメムシの仲間って、昆虫界の最大派閥なの?

2023年09月13日 | 昆虫など

久しぶりにフィールドに出ると。

セミや、カメムシといった親戚関係の仲間との出会いが多い

セミの仲間はひょっとして昆虫界の最大派閥ではないかと思えるほどです。

 

ぼちぼち勢いがなくなってきた「アブラゼミ」

 

「ヒグラシ」

今年はセミヤドリガの被害者が少ないと思う

 

「ツマグロオオヨコバイ」

んっ!

 

白く透き通るのは「ツマグロオオヨコバイ」の幼虫でした。

 

「スケバハゴロモ」

 

「アオバハゴロモ」

 

「ツマグロスケバ」

 

ここからカメムシの仲間「クサギカメムシ」

 

「チャバネアオカメムシ」

 

「クモヘリカメムシ」

 

マユミの木を観察していると、

「キバラヘリカメムシ」のタマゴ

 

マユミの若実に「キバラヘリカメムシ」の幼虫発見

 

少し育った個体

 

こちらは成虫のようです

 

名前の通り、腹が美しい

 

カメムシの仲間はセミなどと一緒で

植物に害を与えるので農家には嫌われるが、

色彩に富んで美しい