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歴史を語れる場があればこそ、前へ 問われる「受け止める力」 【鍬を握る 満蒙開拓からの問い】

2024-05-03 | アイヌ民族関連

信濃毎日新聞2024/05/02 11:35

〈第4部 見過ごしてきたもの⑨〉

 花冷えとなった4月22日の札幌市。市内の朴仁哲(ぼくじんてつ)さん(50)は久しぶりに母校の北海道大を訪ね、大学院時代の恩師、小田博志教授(57)=人類学=と昼食を囲んだ。「アイヌ民族の歴史を知ったことは、私の問題意識の形成に大きく関わりました」。朴さんが朝鮮から満州(現中国東北部)への移民を研究テーマに据えたのは、この土地からの必然の問い掛けでもあった。

 朴さんは大学院時代、小田さんの講義を受け、明治政府が始めた開拓事業によってアイヌ民族の文化も土地も奪われていった歴史を知った。北大前身の札幌農学校は日本で最初の植民学の講義を開講。台湾、南洋群島、樺太、満州へと「帝国日本」が統治・支配を拡大していく起点となった。アイヌ民族はその実験台だった―と小田さんは言う。創氏改名を最初に強要されたのはアイヌ民族…

(残り1239文字/全文1614文字)

https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2024050200127

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