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先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

子どもの実状、国連審査へ

2009-11-30 | 日記
(Fonte 09-11-30)
来年、国連「子どもの権利委員会」は、日本の子どもの権利条約の実施状況を審査・総括所見(勧告)を公表する。勧告が出されるのは98年、04年に続き3回目となる。これに先立ち、日本政府は政府報告書を提出。一方、2つの市民団体も政府報告書に対し、「NGOレポート」にまとめた。来年1月から予備審査がスタートする。
政府報告は子どもの権利条約(以下・条約)第44条にしたがって定期的に提出が求められている(全文は外務省のウェブサイトで入手可能)。1998年、国連子どもの権利委員会が、日本に初めて出した勧告では、在日コリアンに対する差別の解消や「過度のストレスおよび学校忌避(School Phobia)」の防止など、22項目の勧告が行なわれた。第2回勧告では、児童買春・児童ポルノ禁止法(99年)や児童虐待防止法(00年)などの制定を評価。しかし、学校制度の競争的な性質、マイノリティや婚外子への差別、高い自殺率、教科書問題、少年法改正問題などについて懸念を示し、改善を求めていた。また、第1回勧告では「不登校」について指摘したが、第2回では記述がなかった。
第3回政府報告によると、政府は条約の実施に向け、青少年育成施策大綱の策定(03年)、障害者基本法の改正、児童福祉法改正(04年)、発達障害者支援法の策定(05年)教育再生会議の設置(06年)などをあげた。
教育について具体的な報告では、教員数の確保や奨学金の充実など教育を受ける機会の保障、人権教育、キャリア教育の推進をあげた。不登校、高校中退、いじめに関しては「依然として教育上の大きな課題であり、対策のための諸施策を実施している」とだけ触れた。また、条約第31条の「休息および余暇の権利」について、体験活動の推進など「余暇」には触れていたが、「休息」の権利実施状況には触れていなかった。
第2回勧告で、刑事責任に関する最低年齢が14歳に引き下げたなど、少年法の改正点が国際基準の原則にのっとっていないと指摘されていた。この点について、今回の報告では「おおむね12歳以上の少年であっても、早期に少年院で矯正教育を受けさせることができるようにした」などの報告にとどまっていた。なお、報告書は政権交代前に作成された。それに伴う、変更・修正は「考えていないし、制度上できない」(外務省)としている。
政府報告に批判
政府報告に対し、市民からレポートを提出したのは「第3回市民NGO報告書をつくる会」(事務局・DCI日本支部)と「子どもの権利条約NGOレポート連絡会議」(事務局・子どもの権利条約総合研究所)。
連絡会議がまとめたNGOレポート・サマリー版によると、政府報告書は、勧告への基本的理解の不十分さ、自治体・市民団体との協同姿勢のなさ、重要なデータの欠落、子どもの権利基盤アプローチにふれてない、などの問題点を指摘。とくに不登校、高校中退、いじめ、自殺、体罰に関するデータ記載がないことを批判した。具体的な指摘では、権利監視システムがないこと、子どもの貧困化の進行、在日外国人・被差別・琉球・アイヌ民族の子どもたちへの差別、大規模な米軍基地の存在、国旗・国歌の強制、少年法のさらなる厳罰化などをあげた。不登校・ひきこもりに関しては、「問題点が個人的資質や家庭のあり方のみに焦点が当てられていること」や医療傾向が強まっていることを指摘した。また、ホームエデュケーションの権利、フリースクールの教育が正式に認められていないことなどの現状も指摘。またレポートには「不登校の子どもの権利宣言」(本紙273号参照)が全文掲載される。
DCI日本支部のレポートは現在、同団体がまとめた情報誌「子どもの権利モニター」に全文掲載されている。問い合わせは事務局まで(一冊500円、℡03・5953・5111)。
http://www.futoko.org/news/page1130-582.html

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フォトリポート北海道:あこがれのアイヌ舞踊家に 白老・熊谷由布子さん /北海道

2009-11-30 | 日記
(毎日新聞 2009年11月29日 地方版)
 ◇熊谷由布子さん(19)
 胆振管内白老町で生まれ育った熊谷由布子さん(19)は幼いころから「かっこいい」とあこがれていたアイヌ古式舞踊の踊り手として、町内のアイヌ民族博物館で一日に8回ほど舞台に立っている。
 20代から60代まで男女合わせて約20人の踊り手の中では数少ない10代。「まだまだ勉強中。問題に直面したらその都度、一歩一歩がんばりたい」と、日々勉強を重ねる。幼少期から体験学習などで古式舞踊など身近にアイヌ文化に触れてきたこともあり、高校卒業後の進路選択も進学ではなく同館への就職を決めた。
 この1年半、踊りは日々、客を前にした実践で身につけてきた。踊れる演目はイヨマンテリムセ(熊の霊送りの踊り)や鶴の舞などまだ数種類。先輩の踊りを見たり助言を受けながら、ひざを折り曲げる角度や指先や足の動きにに視線を合わせるなどのアドバイスを体に覚えこませている。同館伝承課の山丸郁夫課長は「声が大きいし、歌も良い。これからの若手でどんどんやってもらいたい」と期待を寄せる。
 9月末、アイヌ古式舞踊など13件がユネスコの無形文化遺産の代表一覧に記載された。「(観光客らが)見に来る機会も増え、身が引き締まる思い」。19歳の伝承者が頼もしく見える。【写真・文 小出洋平】
http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/news/20091129ddlk01070153000c.html

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■ マチ彩る電飾の輝き、登別各所にイルミネーション登場

2009-11-28 | 日記
【室蘭民報 2009年11月27日(金)朝刊】
クリスマスまで1カ月を切り、登別市内の市街地や住宅地にはさまざまなイルミネーションが登場し、観光客や地域住民を楽しませている。
 登別温泉への玄関口・JR登別駅前に設置してあるモニュメント「光のしずく」のイルミネーションは、登別まちづくり促進期成会(成田光男会長)のキラキラ部会が中心となって、平成12年から現在地で取り組んでいる。
 当初のモニュメントは球形だったが、14年からは「アイヌ神謡集」を著した地域ゆかりのアイヌ女性・知里幸恵にちなみ雨滴形にしている。取り付けられている発光ダイオード(LED)は、例年と同じく約4千個。青白い光が、来年2月末までの毎日、日没から午後11時までともされる。
 常盤町3の柴田剛秀さん宅では、ホームセンターできれいに展示している商品を見たのをきっかけに、5年ほど前からイルミネーションに取り組んでいる。LEDのほか、サンタクロースやトナカイなどのモチーフが特徴的だ。
 「周囲が暗いので始めたところ、子供たちが見に来てくれたり、町内会役員も喜んでくれたりと、点灯しているかいがあります」という柴田さん。現在はクリスマス向けの飾り付けだが、その後はデザインを変えて1月中旬まで点灯する予定という。
(有田太一郎)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2009/11/27/20091127m_05.html

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■ 来月9日に札幌で白老アイヌ民族博物館フェア開催

2009-11-28 | 日記
【室蘭民報 2009年11月27日(金)朝刊】
来年の上海万博で披露されることになった白老町関係者によるアイヌ古式舞踊が、今度は「白老アイヌ民族博物館フェアin札幌」と銘打ち来月9日、札幌市中央区の国際館パミールで公開されることになった。ユネスコ世界無形文化遺産登録を機に、アイヌ民族文化が国内外に発信される機会が増えている。
 同フェアは、同博物館が今年1月にニセコ町で初実施した「移動博物館」の第2弾。主催は同博物館、白老観光協会、白老町、経済産業省北海道経済産業局の4者。
 アイヌの民族文化に触れてもらう教育プログラムの紹介、アイヌ工芸品の展示、アイヌ古式舞踊公開の3部構成。「毎年実施しているポロトコタンの夜、伝承活動の集大成」と位置付けている。「教育プログラム」紹介に向けて、白老観光協会は道教委などを訪れ、教職員の参加を要請した。
 同協会は「札幌を中心に、周辺市民や旅行者の方々に足を運んでいただきたい」と話している。入場は無料。午後5時から。
 上海万博の日本館を会場に「北海道の日」の来年9月中の3日間、アイヌ古式舞踊披露がエントリーされた。今年9月には世界遺産に指定されている中国の瀋陽故宮博物院(遼寧省)で、海外の文化団体として初めて公演するなど「移動博物館」の機会が増えてきている。
 来年1月にはニセコ町、函館市での「移動博物館」が検討されている。
(富士雄志)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2009/11/27/20091127m_08.html

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【白老】ミンタラ解体前にカムイノミ

2009-11-27 | 日記
(苫小牧民報 2009年 11/26)
 10月末で閉館した白老町ポロト湖畔のアイヌ民芸店街「ミンタラ」で25日、施設の解体工事を前に、アイヌの伝統儀式「カムイノミ」が行われた。36年の歴史を刻んだ建物への感謝と工事の安全を祈願した。
 ミンタラは、隣接するアイヌ民族博物館の入場者減によって売り上げが落ち、施設の老朽化もあって閉鎖を決めた。解体後の土地は、地権者である町がイオル再生事業での活用を国に要望している。
 カムイノミは、ミンタラの店主らで組織する白老観光商業協同組合(壬生龍之介理事長)が主催し、組合会員や解体工事を請け負う町内3社の建設共同企業体の社員ら約30人が出席した。祭主をアイヌ文化研究の第一人者で、北海学園大名誉教授の藤村久和さん(69)が務め、36年の役目を終えて静まり返った民芸店街に祈りの声を響かせた。
 ミンタラの解体工事はこの日から本格的に始まった。2010年3月末をめどに終える。
http://www.tomamin.co.jp/2009s/s09112602.html

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知里幸恵描く一人芝居 舞香さんが登別訪問

2009-11-27 | 日記
(朝日新聞2009年11月26日)
■知里幸恵描いた一人芝居 東京で公演
■記念館建設に寄付
 「アイヌ神謡集」を著した登別市出身の知里幸恵(ちり・ゆきえ)(1903~22年)を描いた一人芝居を10月に都内で公演した劇団「ムカシ玩具(おもちゃ)」(東京)の女優・舞香(まいか)さん(28)が25日、登別市を訪れ、市内で来秋の開設を目指す知里幸恵記念館の建設募金に公演の益金約78万円を寄付した。舞香さんは記念館のオープンに合わせ、登別のほか、札幌、旭川でも公演したい意向だ。
 同市の小笠原春一市長らと会い、幸恵のめいで記念館建設に取り組むNPO法人知里森舎理事長の横山むつみさん(61)に寄付を手渡した。
 舞香さんは07年から一人芝居「作家評伝劇三部作」として、中原中也や金子みすゞ、宮沢賢治の作品や人生を演じてきた。知里幸恵に関心を持ったのは、昨年の観客アンケートで「今度は知里幸恵を演じて」という要望があったのがきっかけだった。
 アイヌ民族の幸恵は言語学者金田一京助との出会いが転機となって上京。口伝えだったカムイユカラ(神謡)をローマ字で表記・和訳した「アイヌ神謡集」を残したが、持病の心臓病の悪化で19歳で世を去った。「調べるうちに引きつけられ、すごくやりたいと思った」と舞香さん。
 一方で「自分の知らない世界をどう表現すればいいか」と脚本作りに悩んだという。横山さんや大学関係者らを訪ねて話を聞き、アドバイスも受け、「自分しかできない幸恵さん像を描こうと思い至った」と話す。
 一人芝居「神々の謡(うた)」で幸恵を演じた舞香さんは、「とても強い人で、ふわっと包み込む温かさも持っている人だと感じた」と言う。来年の道内での公演については「多くの人に幸恵さんを知ってもらうきっかけになれば」と話した。
http:/ /mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000000911260007

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人権の大切さ、差別解消訴え アイヌ民族の酒井さん、来月5日富岡で講演

2009-11-26 | 日記
(東京新聞 2009年11月26日)
 アイヌ民族のパフォーマンスグループ代表、酒井美直(みな)さん(26)=横浜市=が十二月五日、「アイヌ・プライド-私の生きる道」と題して富岡市七日市の市生涯学習センターで講演する。出生について隠し続けた少女時代を振り返り、差別の解消や人権の大切さを訴える。
 酒井さんは北海道帯広市で、アイヌの父と日本人の母の間に生まれた。父は五歳の時に亡くなった。
 酒井さんは小学生の時からアイヌ舞踊を習い始めた。北海道ではアイヌへの根深い差別が残る。自己嫌悪を感じ、学校では出生について口を閉ざし続けた。
 しかし、高校一年生の時、カナダの先住民族が民族に誇りを持つ姿を見て感動し、大学進学で上京するとともに隠すことはなくなったという。
 講演は人権フェスティバルの一環で、午後二時から約一時間半の予定。民族衣装を身に着け、民族楽器の演奏、民謡と踊りなども披露する予定。入場無料。問い合わせは市市民課=(電)0274(62)8362=へ。 (菅原洋)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20091126/CK2009112602000114.html

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アイヌの人々や開拓民など活写  中京で掛川源一郎さんの作品展

2009-11-26 | 日記
(京都新聞 2009年11月25日(水)) 
 京都文化博物館(京都市中京区)で25日、北海道を撮り続けた写真家の作品展「掛川源一郎が見た戦後北海道」が始まった。
 掛川さんは教員のかたわら道内に生きる人々をテーマにした作品で北海道文化賞などを受賞。07年に94歳で亡くなった。23日に始まった「アイヌの美」展(京都新聞社など主催)にあわせ、初めて関西で紹介される。
 展示は、1950年代~80年代に撮影されたモノクロ写真154点。伝統の習俗を守るアイヌの人々や、戦後に北海道に渡ってきた開拓民の家族など、大地とともに生きる人々の表情を生き生きと写し出している。2日まで。無料。
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009112500146&genre=M1&area=K00

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【白老】ポロト湖畔にイオル2棟目のチセ建設へ

2009-11-25 | 日記
(苫小牧民報 2009年 11/25)
 白老町のポロト湖畔に、新しい伝統家屋「チセ」が建設されることになった。国が進めるイオル(アイヌ民族の伝統的生活空間)再生事業の2棟目。アイヌ文化の体験学習の場として活用する計画という。24日に地鎮祭に当たるカムイノミを行い、アイヌの神々にチセ建設を報告した。
 イオル事業の土地利用計画は、ポロト湖南岸をアイヌ民族博物館、体験学習、イオル自然体感の3エリアを整備し、チセが建設される体験学習エリアには3月に1棟目が完成している。教員のアイヌ文化研修に利用されている。
 建設は、アイヌ文化振興・研究推進機構(札幌市)と白老町のアイヌ民族博物館が事業主体になる。木造平屋建て約50平方メートル。外壁をかやぶきで覆い、屋根は、けたやはりの上で木を三脚に組む「ケトゥンニ」というアイヌ独特の工法を用いる。設計、施工は町内で30年以上にわたりチセの建設に携わる長屋明さん(60)が担当する。長屋さんは「チセの構造は現代建築にも通用するほど頑丈で精巧。多くの方々に満足してもらえるものを造りたい」と話している。
 カムイノミに、長屋さんも含め約30人が参加し、アイヌの伝統儀礼にならって自然の神々へ祈りをささげた。アイヌ民族の風習では、儀式の参加者が当日の夜に悪い夢を見たり、祭壇の木幣(イナウ)が翌日に不吉な倒れ方をしていた場合、その場所での建設は適さないと判断することもあるという。
 新しいチセは2010年3月完成予定。
http://www.tomamin.co.jp/2009s/s09112501.html

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【白老】シッタプ使ってアハ収獲 アイヌの暮らし体験

2009-11-25 | 日記
(苫小牧民報 2009年 11/24)
 アイヌ民族の有用植物「アハ」を採集する体験行事が23日、白老町内の山林で行われた。北海道アイヌ協会白老支部会員やアイヌ文化に関心を持つ若者など約20人が参加し、先人の食文化に触れた。
 アハは和名で「ヤブマメ」と呼ばれるマメ科の1年草。晩秋に地中の枝で結実し、直径1センチほどの小さな豆ができる。アイヌ民族が厳しい冬を乗り切る貴重な食料として、米や粟などと炊き込んで食べていた。成分はビタミンが多く含まれ、栗のような甘い味わい、という。
 採集体験は、アイヌ民族の暮らしを再現するイオル再生事業の一環。しらおいイオル事務所チキサニが企画した。
 町内飛生とポロト地区でアハ掘りをした。シカの角でできた「シッタプ」という道具やスコップを使い、茎の周囲の土を払うように数センチほど掘り起こした。小石と間違えないよう慎重に掘っていく。豆が見つかると、歓声が上がった。
 札幌市内から参加した岡田未奈子さん(30)は「アハを見つけるのは難しかったけれど、アイヌの生活に触れられるのは貴重な経験」と笑顔を見せていた。
http://www.tomamin.co.jp/2009s/s09112403.html

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家族で紡ぐアイヌ文化 浦河の遠山さんら13人「3世代展」 札幌できょうから

2009-11-25 | 日記
(北海道新聞 11/24 13:56)
 アイヌ文化の伝承に家族ぐるみで取り組んできた日高管内浦河町の遠山サキさん(81)が、息子、娘や孫と共に自作の着物などを出展する「親子孫3世代展」を24日から札幌市中央区の趣味の郷ギャラリー(南3西2、KT三条ビル)で開く。23日に展示作業を行った遠山さんは「励まして、励まされてここまでやって来れた」と感慨を込めた。
 3世代展は2003年に名古屋市で、05年に新潟県佐渡島で開き、道内では初めて。アイヌ語で「一つの懐」の意味を込めて「シネウプソロ展」と名付けた。
 農業と子供6人の子育てに追われてきた遠山さんが刺しゅうや織物などに本格的に取り組み始めたのは40歳ごろから。1998年には次女の床みどりさん(58)=釧路市阿寒町=、三女の堀悦子さん(56)=浦河町=と共にオーストリアの世界口琴(こうきん)大会で伝統楽器ムックリを演奏するなど、家族一緒の活動も大事にしてきた。
 3世代展には、遠山さんがサケの皮で作った陣羽織やアツシ織りの着物を出すほか、道内外に暮らす子供と孫12人が衣類や木彫り、敷物など約200点を出展する。三女の悦子さんは「母の懐の中からこれだけたくさんの作品が生まれたのを見て知ってほしい」。孫の堀一行(いっこお)さん(29)=札幌市=は「こんなイベントを実現してしまうおばあちゃんや母たちの世代のエネルギーを感じる」と話す。入場無料。29日まで。(小坂洋右)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/sapporo/201754.html

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アイヌの生活用具・工芸品227点

2009-11-25 | 日記
(朝日新聞 2009年11月23日)
■きょうから文化博物館
 アイヌ民族の古式舞踊が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産の代表リストへの登録が決まったことを記念し、アイヌ資料を紹介する「アイヌの美 カムイと創造する世界」が23日、京都文化博物館(中京区三条高倉)で始まる。ロシアの博物館にある227点を通じ、アイヌ文化と芸術を紹介する。
 ロシアを中心に欧米の博物館には、19~20世紀初頭に収集されたアイヌ資料が残る。今回はロシア民族学博物館の資料約2600点の中から、アイヌ民族の生活用具や工芸品を紹介する。1912年から2年間に北海道平取やサハリンで収集された貴重な資料で、国内には残っていない病気平癒を祈った帽子や帯なども展示される。
 ロシアのオムスク造形美術館で新たに発見されたアイヌ絵師・平沢屏山(びょうざん)(1822~76)の12枚の絵画も展示される。ロシア人の土産として制作されたとみられ、狩猟する姿などが描かれている。
 来年1月11日まで。月曜、年末年始(12月28日~1月4日)は休館。一般1千円、高校・大学生700円、小中学生400円。問い合わせは、同博物館(075・222・0888)へ。
http://mytown.asahi.com/kyoto/news.php?k_id=27000000911240007

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千客万来:日高・胆振 ぬくもり手みやげ 貴泉堂 /北海道

2009-11-25 | 日記
(毎日新聞 2009年11月24日 地方版)
 ◇女性客に人気、鬼グッズ
 「貴泉堂」は、登別温泉の観光土産物店や食事処(どころ)など約50店舗が軒を連ねるメーンストリート「極楽通り」のほぼ中間にある、大正5(1916)年創業の老舗で、北欧風を思わせる建物外観にアイヌ文様を施し、北海道という地域性の特徴を表現している。
 約148平方メートルの店内に3000種類の土産物品が並ぶ。その中に、数々の鬼に関するキャラクター商品。鬼人形の土鈴や貯金箱、金棒の形をした栓抜き・キーホルダー・ライター。Tシャツやクッキーなどの包装紙にも鬼がデザインされている。経営者の吉田光雄さん(70)は「鬼は可愛らしいほど、女性客に喜ばれる」。
 登別温泉は、吉田さんが店を引き継ぐ64~65(昭和39~40)年以前、まだ自前の土産物品が少なかった。その後に人気を集める北海道観光の定番土産・木彫りのクマなど木工芸品の売れ行きに陰りが見え始めると、吉田さんら同業5人は登別らしいオリジナル商品の開発に乗り出す。24年前のことだ。
 鬼は毎年8月、エンマ大王に引き連れられて名所地獄谷から温泉街に現れるとする「地獄まつり」の主役。吉田さんらは、この温泉地を代表するキャラクターに目を留めた。今では他にも鬼グッズを製造する所があり、ホテルや旅館、各種施設で扱われ、「ブランド品になった」。
 「鉄輪(かんなわ)地獄めぐり」で知られる別府温泉(大分県)とは昨年から商品交換を始めた。「鬼づきあい」と吉田さん。地場産品を扱う観光施設が増える中、「登別温泉ももっと商品開発をしないと魅力を失う。企業努力を怠らないこと」と話す。【新庄順一】
==============
★登別市登別温泉町46 ★電話0143・84・2460 ★午前8時半~午後10時半、無休
http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/news/20091124ddlk01070154000c.html

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平和・人権つづり25年

2009-11-25 | 日記
(朝日新聞 2009年11月24日)
~憤り伝え200号で終刊~ 倉吉の池原さん(64)
 平和や人権をテーマに池原正雄さん(64)=倉吉市湊町=が25年にわたって発行したミニコミ誌「てぃんさぐ通信」が、200号を一区切りに終刊を迎えた。友人に近況を伝える傍ら、被爆地の広島や長崎で感じた思い、差別されてきたハンセン病の元患者の姿などをつづった。「すべて大切な友人の問題だったからこそ真剣になり、続けて来られた」と振り返る。(佐藤建仁)
◆ミニコミ誌「てぃんさぐ通信」
 85年に創刊した。当時自宅の一角で家庭文庫を開いていて、そこでの出来事を友人に報告する目的だった。沖縄が好きで関連する蔵書も多く、文庫に沖縄で耳にしたわらべ歌「てぃんさぐの花」の名を付けていた。通信も愛着がある同じ名前にした。
 創刊当初は近況報告が中心だったが、号を重ねるにしたがって平和や人権に関する文章が増えていった。
 原体験がある。大学生の時、仲の良い友人が突然、長崎の原爆で母が被爆し、自身も胎内被爆者だと告げた。生まれが数日しか違わない友が結婚や就職の差別を恐れる現実に、「同じ時代を生きながら全く違う体験を強いられている」と衝撃を受けた。
 勤めていた県庁を90年に退職すると、広島の被爆者やハンセン病療養所の元患者らを訪ねて歩いた。いわれのない差別に苦しむ姿、社会の理解が進まない現状をつづった。編集方針は「常識を疑う視点」とした。
 99~01年には沖縄で暮らし、沖縄国際大学と沖縄大学に聴講生として通った。現地に残る戦争のつめ跡や基地問題を目の当たりにし、肌で感じたままを発信した。郷土芸能や祭りの体験も新鮮な感動とともに伝えた。
 04年8月、沖縄国際大の校舎脇に、訓練飛行中の米海兵隊の大型輸送ヘリコプターが墜落した。当時、アテネ五輪などに衆目が集まり、事故の報道が思いの外、小さかった。世話になった教職員らの顔を思い浮かべ、「沖縄に起こったことは現代の戦争体験だ。もし東京大学で起こっていたら、このような扱いだったのだろうか」と通信に憤りをぶつけ、「これこそ沖縄問題の本質」と批判した。
 通信を通して、アイヌの人たちや在日韓国人ら「マイノリティー(少数派)」との親交も深めた。「出会った人々の苦悩を受け止め、抱えている思いを大事にしようと心がけてきた」と話す。
 最近は約20ページの通信を年10回ほどのペースで128人の知人に発行した。「手紙を出すようなつもりで楽しんでいた」と池原さん。「切りがいい」と200号でいったんペンを置くが、今後も年1回程度は友人に近況報告を出し、来年3月にはこれまでの文章をまとめた本も出版する。
 「自ら終刊を決めたのに、何も書かないでいることがこんなにも苦痛だとは思わなかった。これからも社会への疑問や思いを、自分なりに書きとどめていきたい」
http://mytown.asahi.com/tottori/news.php?k_id=32000000911240002

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アイヌの生活たどる資料

2009-11-24 | 日記
(京都新聞 2009年11月23日(月))
京都文博で企画展
 世界無形文化遺産登録を記念する「アイヌの美」展と「受け継いでいく祇園祭」展(京都新聞社など主催)が23日から、京都市中京区の京都文化博物館で始まる。
 「アイヌの美」展は、ロシア民族学博物館所蔵品など計227点を紹介。1912年から13年にかけ収集されたコレクションで、イラクサの糸で織られた晴れ着や、日本には現存しない病気治癒を祈願した帽子や帯など、貴重な資料で民族の生活を網らする。幕末の絵師平沢屏山がアイヌの狩猟や祭祀などを描いた絵12点(オムスク造形美術館蔵)も初公開される。
 「受け継いでいく祇園祭」展は、江戸前期の祇園祭礼図屏風(びょうぶ)や、放下鉾懸装品、大船鉾の宵山飾り再現展示など82点で、祭りの歴史と現在を一望する。
 22日には「アイヌの美」展の開会式が行われ、美しい紋様に彩られた展示品を招待客が熱心に見入った。23日午後1時からは同館別館で「アイヌ文化フェスティバル」があり、世界無形文化遺産に登録されたアイヌ古式舞踊が披露される。
 いずれも1月11日まで。23日を除く月曜と24日、12月28日~1月4日休館。有料。
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009112300026&genre=M1&area=K00

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