伊藤駿 有料記事
北海道新聞2024年5月19日 18:36(5月19日 20:39更新)
ツルが羽ばたく姿を表す踊りなどを披露した「十勝川サロルンリムセ」(中川明紀撮影)
【十勝川温泉】アイヌ民族の舞踊の祭典「十勝川サロルンリムセ(鶴の舞)」が18日、十勝管内音更町の十勝川温泉で開かれ、道内4地域の保存会の34人が各地に伝わる踊りを披露した。
各地域の保存会でつくる実行委主催。祭典はアイヌ文化への理解促進や伝統文化継承を目的に2019年から毎年開催している。
阿寒アイヌ民族文化保存会(釧路市)のメンバーが魔よけの踊り「タクサの舞」を披露し、祭典がスタート。嵐の日に松の枝葉が揺れる様子を表す「フッタレチュイ」を踊った。
札幌市と千歳市の保存会の踊りの後、帯広カムイトウウポポ保存会が登場。女性4人が民族衣装の裾を持ち上げ、ツルが羽ばたく姿を表現した。観客は手拍子でリズムを取って楽しんでいた。最後は大きな輪になり、観客も交じって「ポロリムセ」を踊って締めくくった。
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※「サロルンリムセ」「ポロリムセ」の「ム」は小さい字。