COCKPIT-19

へようこそ!

ヘルパーと呼ばれる「派遣料理人」

2021-05-31 14:55:01 | 日記・エッセイ・コラム
「要介護1」のお墨付きを頂戴した女房が「デイサービス」を利用していることは、先のブログで紹介させていただいた。 その結果が老化防止に極めて有効であることが確認できたので、こうした日本の優れた介護制度をもっと活用すべきだと考え、出した結論がヘルパーを利用した「在宅炊事支援」。 実は先日、東京で暮らす息子から、「僕と女房のワクチン接種が済んだらおふくろの手料理を食べに行きたい」とのリクエストがあったので、「最近は料理から遠ざかってるから、あまり期待するなよ」と伝えておいた。 そんなこともあって、ヘルパーさんと一緒に料理を作ることで脳の活性化を促進し、忘れていたレシピや料理の手順を思い出してもらうのが炊事支援の目的のひとつ。

早速、いつもお世話になっている・ケアマネージャーのMさんに料理の上手なヘルパーさんを探してくれるよう依頼した。 ヘルパーの仕事は掃除・介護・炊事と多岐にわたるが、主として炊事に特化した事業所のマネージャーと、女性ヘルパーを連れて Mさんが面談に来てくれた。  損害保険系列の会社で社員教育も行き届いている感じだったので、その場で手続きを済ませ翌週から来てもらうことになった。 契約内容は利用日が週2日、月曜日が午後4時30分から6時までの1時間半で買い物もしてくれる。木曜日が5時から6時までの1時間で食材は利用者が用意する。 料金は介護保険の1割負担で、およそ1時間500円。

派遣の初日は、ヘルパーにとっても利用者にとっても緊張した日となる。 契約は交わしたものの、料理の実力は出来上がったものを食べてみないとわからないからだ。 これまでもMさんが仲介してくれた二人のヘルパーを断った経緯があり、今回は入念に厳選してしてくれてるはず。 当日の料理はごくポピュラーな家庭料理・肉じゃがとトマトサラダで、あらかじめ食材や調味料なども用意し、レシピを渡した。 今日のヘルパーEさんはこうした場面に強い感じで、緊張することなく手際よくスピーディーに料理を仕上げ、皿に盛りつけた。 旨い料理は見ただけで分かる、作業のレベルは相対的に高く、文句なしの合格だった。 

4月からスタートして間もなく3か月目に入るが、ヘルパーがもう1人加わり、交互に来宅してくれている。 女房もできるだけ参加させているが、互いにファーストネームで呼び合いながら、我が家の味付け具合や、切り分ける野菜の大きさなどを助言をしている。 最近は食器や什器、調味料の置き場所などが頭に入り、調理やかたずけのスピードがかなり上がってきた。 毎回メインの料理に、サラダなど副菜をプラスして2品を作ってもらっているが、時間が余ると烏賊ニンジンなども作ってくれる。 レシピの枚数も増えて繰り返して使うようになってきた。 これから夏に向け、涼しくて栄養のあるメニューを考えているところ。

このところ週に5日は大手スーパーの店に買い出しに行くが、惣菜部門のスペースがが広くなり、頻繁に新しい商品が並ぶので興味深いし楽しい。 そして味つけの方も飽きのこないよう、限りなく家庭の味に近ずいているように感じる。 それでもやはり我が家の昔の味が恋しくなるのはなぜだろう?。 そういえば最近、レシピどおり忠実に作っているヘルパーさんの料理にも飽きてきている。 定番のレシピは参考にしながら、いかにして「我が家の料理」に変えていけるかがこれからの課題になるのではないだろうか?