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山口組、一般の親子にお年玉配る…最高3万円現金も

2009-12-31 08:43:27 | Weblog
山口組、一般の親子にお年玉配る…最高3万円現金も 2009年12月30日
産経 http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/091230/crm0912301547009-n1.htm
読売 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20091229-OYT1T00840.htm
朝日 http://www.asahi.com/national/update/1229/OSK200912290060.html
 指定暴力団山口組が、前日(28日)に神戸市灘区の総本部で開いた恒例のもちつき大会で、訪れた一般の親子らに現金を配っていたことが29日、関係者への取材で分かった。お菓子などと一緒に袋が用意され、「お年玉」の名目で最高3万円が入っていたという。もちつき大会は4時間で、例年の2倍となる約1200人が参加。仮に半数が子供だったとして、総額は単純計算で最大1800万円規模!? この大盤振る舞いに兵庫県警は神経をとがらせている。
 関係者によると、お年玉は6代目山口組、司忍(本名・篠田建市)組長=銃刀法違反罪で服役中=とナンバー2、高山清司若頭の名前が書かれた2種類のお年玉袋に入れられ、菓子などと一緒に配られた。中には最高3万円の現金が入っていたという。
 もちつき大会は、6代目山口組の恒例行事で、組員とその家族だけではなく、総本部近隣の一般市民も参加できる。28日は午前9時前から組員がもちをつき始め、午後1時ごろまで“イベント”は開催された。
 その約4時間に訪れた参加者は、例年の2倍となる約1200人で、大半は親子連れ。何人に「お年玉」が配られたかは不明だが、半数の600人が子供と仮定すれば、総額は単純計算(×3万円)で1800万円規模!? 中には「お年玉がもらえる」と聞きつけてきた中学生らしきグループもいたという。
 兵庫県警幹部は、「現金で6代目体制を認知させるのが目的。懐柔策だ」と色めき立っている。
 暴力団に詳しいジャーナリスト、溝口敦氏(67)は、「近隣住民と良好な関係をつくるために、3代目(田岡一雄組長)時代から盆踊りなどのイベントはやっていた。でも、現金を配ったという話は聞いたことがない。6代目の考えなのではないか」と分析。さらに「不況下でお金を配れば、(参加者が)喜ぶと思っているのかもしれない」とその目的を推理した。
 しかし半面、「末端組員の中には、1万円のお金にも困っている者もいる。面白く思っていない者もいるのではないか」(溝口氏)という。
 山口組は1995年1月17日に発生した阪神大震災で(当時5代目、渡辺芳則組長)、組織をあげて救援物資の調達や配布、飲料水、防寒具の確保、炊き出しなどを行ったことで知られる。その圧倒的動員力で救われた一部の被災者から「国よりも山口組のほうが頼りになる」という言葉が漏れ、自治体や警察が困惑する様子を当時の新聞などが伝えている。



 ん…。これ、暴力団の懐柔策という一面からも問題ですが、それ以上に子供にしかも赤の他人が3万円も与えるなんて、その子の金銭感覚が狂いそうで、私はむしろそちらの方に強い懸念を感じますね…。
 というのも、お年玉というのは、一度金額を引き上げると、あげなくて済む年齢まで金額を引き下げることが困難だけに、家庭同士でいくらずつ渡すかを事前にこっそり相談しているケースも少なくないと思うのですが、1人でもペースを乱す方が出てくると、金額が引きずられるなどして、その家庭の家計を脅かすことにもなりかねませんし、餅つきをやるのはまだ良いとしても、日本古来の習慣を悪用されないように社会全体で監視していく姿勢も必要なような気がします。


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