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夕張市立病院、33人の透析中止へ 重い市外治療交通費

2007-01-24 22:47:18 | Weblog
夕張市立病院、33人の透析中止へ 重い市外治療交通費 2007年01月22日 朝日
http://www.asahi.com/life/update/0121/009.html
 財政再建団体に移行する北海道夕張市の市立総合病院で人工透析を受けていた患者計33人に対し、市は21日、4月以降は透析治療しないことを通告した。患者は他市町村の病院へ通わなければならないが、交通費への支援はなく、突然の通告に患者らから不安と不満の声が出た。
 財政再建に伴い、市立病院は4月から公設民営の診療所体制になり、規模を大幅に縮小する。医師不足もあり、透析治療ができなくなるという。
 透析治療をしている医療機関は周辺の4市町にあるが、市外への通院を余儀なくされる患者への交通費の補助は「財政再建下では無理」という。
 21日に市が開いた患者らへの説明会では、男性患者の一人が「10日も透析を受けなきゃ死ぬんだ。あんたたちは生きてるが、我々は生かされてるんだ」と、突然の通告に怒りをぶつけた。出席した後藤健二市長は「国と道に支援を求めていきたい」と答えるにとどまった。
 一番近いのは隣の栗山町の病院だが、車で40分ほどかかる。透析を受けて6年になる山崎ヨシ子さん(69)は、これまでは心臓病を患う夫(69)に車を運転してもらい、市立病院に週3回通っていた。栗山町の病院に通うことを考えているが、冬の峠は雪深くて運転できそうにないという。


 夕張市の財政状況が深刻でリストラに例外がないのは頭ではわかるのですが、命に関わる分野までカットしてしまうのはどうなんでしょうね…。
 この人工透析は腎機能が廃絶しているような場合は週に3回は行わなければなりませんし、1回あたり最低でも4時間程度は実作業の時間としてかかります。
 移動が車で40分もかかる(雪のある時期はもっとかかります)ということは、本当に丸1日拘束されることになりますし、事実上『長年住んでいた夕張市に住むな!』 と言われているようなものですが、これからは他にも財政破綻する自治体が出てくる可能性があるだけに、この問題 決して他人事とは思えません。

 今までは長年住んでいた町に死ぬ直前にまで住む事が許されていましたが、今後はそんなささやかな希望さえかなえられない自治体が増える可能性があるだけに、医療だけでもなんとか特例扱いにして欲しいものですが…。ホント命に関わるだけに深刻な問題だと思います。


3 コメント

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Unknown (ヘタレー)
2007-01-24 22:52:35
廃絶って言葉は不適切と思いますが。




Unknown (管理人)
2007-01-24 23:19:26
医療の世界では廃絶という言葉は普通に使われていると思いますが、確かに配慮が足りないという意味では不快な思いをさせたかもしれませんし、この場を借りて訂正したいと思います。

要は腎臓の機能を完全に失ったケースという意味で使用しましたが、言葉ってホント難しいですね。
 (ていか)
2022-12-30 07:18:42
僕としては財政再建上半分は仕方ないと思います

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