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岸和田だんじり 130年ぶり日程変更 16、17日に開催

2006-09-07 00:35:12 | Weblog
岸和田だんじり 130年ぶり日程変更 16、17日に開催 2006年9月4日 産経
http://www.sankei.co.jp/news/060904/sha060.htm
■「伝統薄れる」懸念の声も
 大阪府岸和田市で3日、岸和田だんじり祭りを前に、だんじりの「試験曳き」が行われた。祭りは例年9月14、15両日に開催されていたが、今年は130年ぶりに日程が変更され、16、17日に開催。3年ぶりの休日開催となる。試験曳きにも昨年を上回る6万5000人が参加し、本番では昨年の2倍にあたる約70万人の人出が期待されている。ただ、歴史を誇る祭りとあって、日程変更には「伝統が廃れるのが心配」と影響を懸念する声も根強く残っている。

<平日開催で激減>
 祭りは明治9年から毎年9月14日に宵宮、15日に本宮を開催。記録が残る昭和57年から昨年まで、2日間で最大72万人、平均で60万人前後の人出があった。
 ところが、平成15年の改正祝日法で「敬老の日」が第3月曜日になると、たまたま日曜日、祝日の開催となった15年は64万人が訪れたものの、火、水曜だった16年は45万人に。水、木曜の17年は36万人と激減した。
 同様に、だんじりの曳き手ら祭りの参加者も減少。祭りにはだんじりを持つ市内の21町が参加しているが、200人ほどいた参加者が、ここ数年で半減してしまった町もあった。
 一昨年と昨年の祭りの参加を見送ったという男性会社員(47)は「景気が悪いこのご時世に、祭りを理由に平日に会社を休むのは難しい。このまま平日開催が続けば、だんじり曳行が難しくなる」と話す。

<染みついた日程>
 参加者の減少は、まつりの存続にも影響しかねない。検討された結果、今年2月に休日開催に踏み切ることになったが、「9月14、15日こそが祭りの日だと身体にしみついており、違和感がある」と日程変更を懸念する声も少なくない。
 日程変更を協議してきた祭り関係者には「祭りの情緒がなくなる」「見物人のための祭りになるのでは」「長年身に付いた習慣なので、勘がくるってしまう」といった声も。
 人出の増加に伴う雑踏事故を警戒する意見もある。毎年700人態勢で警備にあたる岸和田署は「昨年よりも危険度は高まる。慎重に雑踏警備に取り組み、事故防止に努める」と気を引き締める。

<心おきなく参加>
 「休日開催になれば、収入面で助かるし、心おきなく祭りに参加できる」と話すのは運送会社役員の男性(59)。男性の会社では、平日開催だったここ2年、従業員10人の大半が祭りに参加したため人手が足らず、通常の3割程度しか仕事ができなかったという。
 また、祭りに参加する生徒が多い地元の府立岸和田高校では、事前に文化祭を開き、その代休として、祭りの当日を休みにしてきた。同校は「休日開催になれば、学校行事に融通がきく」と歓迎する。
 だんじりファンだという大阪市淀川区の主婦(43)も「毎年家族全員で見物にいっていたが、平日開催ではなかなか見に行けなかった。今年は久しぶりに見に行ける」と日程変更を喜ぶ。
 岸和田祭りを責任者として取り仕切る年番長、三田英雄さん(63)は「日本一の祭りと自負しているので、たくさんの人に見てもらいたい。ひとつひとつ問題を解決し、将来に残るすばらしい祭りにしたい」と意気込んでいる。


 京都市内で行われる三大祭(葵祭・祇園祭・時代祭)の場合、街ぐるみでお祭りにかかわり、地元での雇用吸収力もあるだけに、祭りの参加も『まあ仕方ないな』という雰囲気があるのだと思いますが、岸和田の場合、いくら全国的に有名なお祭りとはいえ、地域の住民は岸和田市で働いている人ばかりではなく、近隣の大阪市周辺の企業に勤めている方も多いことから、(有給を行使するにも気が引けることから)曳き手の確保にも支障が生じてきているのでしょうし、日程変更も致し方ないのかなという気もしますね。

 もっとも観光客の側から見れば、3連休にお祭りをやってくれれば、(休日こそが稼ぎ時という人は別にしても)普通に会社勤めしている人が休みを利用して見学しやすいでしょうし、観光客が増えれば街の売り上げにも貢献。祭りの存続という意味では、こういう方法もありなのかと思います。


岸和田だんじり祭りのHPはこちら
http://www.city.kishiwada.osaka.jp/danjiri/


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