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リストラに怯えるJALスッチーの悲鳴

2010-08-19 05:32:40 | Weblog
リストラに怯えるJALスッチーの悲鳴 2010年8月12日 ロイター
http://president.jp.reuters.com/article/2010/08/12/7BE99F58-9F86-11DF-8A91-9AC13E99CD51.php
 「30代後半の頃は、年収1000万円弱くらいもらっていた。でも今は、本当に日々、お給料が下がるばかり」そう語るのは、1月に経営破綻、会社更生法適用となった日本航空(JAL)のベテラン客室乗務員、水沢絵里子さん(仮名、42歳)である。昨年の年収は約700万円。今年末までに、約1万6000人の人員削減が発表されており、5月末までに第一陣の約3610人が退職したと報道された。
 「以前は、月収が手取りで50万円を超えることもありましたが、今は35万円くらい。あてにしていたボーナスも昨年冬からゼロになりましたし、お金はまったく手元に残りません」
 収入が減っても、親への仕送りの額は減らさずやってきた。特に贅沢な暮らしはしないという絵里子さんには、若い頃から貯めたお金が約2000万円あり今はそれを少しずつ切り崩す毎日だ。特に引っ越しなどは考えていないという。
 「とにかく不規則な仕事なので都心に住んでいないと不便だし、親に何かあったらと考えると、車を手放すわけにもいきません。育ててくれた両親にもそれなりの生活はさせてあげたいですし……」絵里子さんが入社したのは、バブル華やかなりし頃。でも、先輩の話によると、「実は、その頃から会社は傾きはじめていた」という。そんな彼女たちも今はみな、リストラの恐怖に脅えている。
 「この後、6月に1000人規模の早期特別退職があり、機材や路線のダウンサイジングが終わる9月頃にはいよいよ整理解雇という噂も出ている。私もいつクビになるかわからない状態なんです」孤独死などのニュースを見る度に不安になるが、仲間の独身CAの間では「寝てる間に死ねたら楽だよね」などという冗談を言い合うこともあるという。何か副業でも探したいと思う一方で、絵里子さんは、まずは婚活をしたいという。先行きが不安な今は、どうしても安定した家庭が欲しい。自分が病気になったり、両親が要介護になったりしたらと思うと本当に不安になる。
 「会社が安定していた頃は、別にずっと独身でもと思っていた。でも今は、神様がそろそろ家庭を持つことを考えなさい、と言っている時期なのかなと思う」最初の結婚は、自分が幸せになることばかりを考えていたという絵里子さん。離婚してからも何人かとおつきあいしたが、つねに「少し待てば、もっと条件のいい人が現れるのでは」という気持ちで再婚に踏み切れなかった。でも今は、「相手を幸せにしてあげなければ」という気持ちが生まれている。「でも年収は最低1000万円はないと。私と両親くらい養ってやるという気概のある男性であれば、もう条件は問いません」



 ロイターの検索上位ランキングを見ていたらこんな記事があったので、当ブログでも紹介したいと思います。
 一度身についた贅沢は中々捨てられないとはよく言いますが、少し手厳しい言い方をするならば、職場全体にこのような雰囲気が漂っていたから、JALは経営破綻に追い込まれてしまったんでしょうし、これってはたして悲鳴に値する内容と言えるんでしょうかねぇ…(ニヤリ

 ご自身の処遇が怪しくなってきたから結婚に逃げる姿勢にも疑問を感じますが、条件は問わないと言いながら、年収は最低1000万円で親と当人まで養え! などという時点で、大半の男性から見れば『あ~はいはい せいぜい頑張ってね』といった反応が返ってくるのがオチ(東京は知りませんが、地方都市で1000万円のラインを超える方の比率は(収入に応じて必要経費も多くかかる保険募集人や飲食店の経営者など個人事業主を別にすれば)かなり低いはず。そのような方は、余程性格に問題があるといった特別な理由でもない限り、独身のまま同年代あるいはそれ以上の年齢的に釣り合う方で残っているケースは限りなく少ないと思います)でしょうし、勤務の関係上都心を離れられず転居による家賃の大幅減額が難しいのは致し方ないとしても、都心なら駐車場だけでもかなりの出費のはず…。
*私は20年程前に大阪市の住吉大社の近くに住んでいたことがありますが、当時でも雨ざらしの青空駐車場で月3万円は下らなかったと記憶していますし、東京都心部なら当然もっと高いんでしょうね…

 まだ車を保有し続ける理由が、『既に両親の健康状態がかなり危ない状況にある』という状態ならば話も変わってきますが、『両親が要介護になったりしたら』などという今現実に発生していない仮定の理由を挙げられたところで『あ~これでは、とても家計のリストラなんて無理』と思いますし、もし私が家計の見直し相談を受けることがあっても『お力になれず申し訳ございません』と丁寧にお引き取りしてもらうことになるかと思います。
→ 公共交通網が発達している東京都心部なら車がなくても別に不便はないでしょうし、緊急時には実家近くの最寄りの駅や空港からタクシーを飛ばせばいいだけのことではないでしょうか…

 私の周囲には、もっと低い労働条件で朝から晩まで必死に働いている人が山程いるというのに、こういう話を聞くと、『お給料って一体何?』と考えさせられるものがありますね…(溜息


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