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ファイナンシャルプランナーのニュースチェック

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郵貯限度額、3000万円軸に 郵政見直しで政府・与党

2010-02-07 06:07:05 | Weblog
郵貯限度額、3000万円軸に 郵政見直しで政府・与党 2010年2月6日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20100206ATFS0504105022010.html
 政府・与党は郵政事業の見直しで、郵便貯金の預入限度額(1千万円)を3千万円に引き上げる案を軸に調整する。郵貯マネーの流出に歯止めをかけ、運用益を増やす狙いだ。日本郵政グループの雇用では非正規社員の正社員への登用拡大を求める。
政府による日本郵政への出資比率を巡っては与党内の意見がなお割れており、8日に開く政策会議などでさらに議論する。
 政府・与党内には郵貯の預入限度額を広げて顧客の利便性を高めるとともに、資金を運用して得られる利益を増やして全国で金融サービスを展開する原資を確保したいとの思惑がある。国債中心の運用も見直し、地方債の購入や地域金融機関との協調融資などを通じて地方に還元する方針だ。

郵貯限度額引き上げ、「下げてほしいくらい」 地銀協会長 2010年1月21日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20100120ATGC2001Z20012010.html
 全国地方銀行協会の小川是会長(横浜銀行頭取)は20日の記者会見で、政府が郵便貯金の預入限度額引き上げを検討していることについて、「もちろん反対。国の郵便局として貯金を集めるなら、限度額を下げていただきたいくらいだ」と語った。郵政民営化の見直し議論については「経営規模の縮小、公正な競争条件の確保、地域との共存の3点が重要だ」と強調した。
 19日に会社更生法の適用を申請した日本航空については「それぞれ異なる各地域の事情や要請と、どう調和を図るかが検討課題」と指摘。地銀も出資している企業再生支援機構については「今後とも地域において、機構の助けを借りて再生支援していく事例は出るだろう」と述べた。




 郵貯の預入限度額については、枠拡大について、地銀協会長が「下げてほしいくらい」と猛反発したことが話題になっていましたが、政府は3000万円までの大幅拡大を目論んでいるようですね…(吃驚
 まあ、この預入限度額の枠の問題については、ごくごく普通に生活しているような方でも、例えば親の遺産が入りこんできたといった理由で、預入額が急に1000万円を超えてしまうようなケースはままあり、こういったケースでも、これまでならばあまりうるさく指摘してこなかったのが『急に1人1000万円になるまで預金を引き出してください』と何度も急かされ、それだけならばまだしも、本人は安全確実に運用したいのに『職員から養老保険や年金保険、投資信託など説明を受けても仕組みがよく理解できない商品の購入を薦められてうんざりした』という方も決して少なくない
(皆様よりも多少金融知識がある私達FPの立場でも、○日までにと期限を切られて○百万円単位のお金を動かせ! と言われれば、『ちょっと待って! 私はその商品知らないからじっくり研究させる時間を頂戴よ! と文句の一つも言いたくなります』)
 でしょうし、それだけに、私も庶民の預貯金をわけがわからないままリスクに晒させないためにも、多少の枠の拡大はありかな…と思ってはいましたが、2倍の2000万円への拡大でも、経営が危ぶまれる金融機関からの資金流出が加速しそうなのに、まさか3倍の3000万円を軸に検討が進んでいるとは思いもしませんでしたねぇ…(汗

 さてさてこの郵貯の預入限度額拡大騒動はどう展開していくのでしょうか…。銀行程リスク商品の勧誘がしつこくない郵便局の預入限度額拡大は、特に預入金融機関そのものが少ない地方の方にとっては賛成の方が多いのではないなと個人的には推測しているのですが、その動機が個人の利便のためではなく、お国の都合というきなくさい理由だけに、この議論は少し冷静な目で見る必要もありそうですね…。


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