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山口・萩:特許庁に異議 貸金業者が吉田松陰ら商標登録

2008-02-19 18:26:27 | Weblog
山口・萩:特許庁に異議 貸金業者が吉田松陰ら商標登録 2008年2月19日
毎日 http://mainichi.jp/select/today/news/20080219k0000m040118000c.html
読売 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080218-OYT1T00511.htm
朝日 http://www.asahi.com/national/update/0218/SEB200802180005.html
 東京都渋谷区内の貸金業者が吉田松陰や高杉晋作らの人物名を商標登録したことが分かり、山口県萩市は18日、特許庁に異議を申し立てたと発表した。市は「歴史上の著名な人物の名前に、商標権が認められるべきではない」として、現行制度の基準見直しも求めていく構えだ。
 市によると、宮城県内の食品会社が05年6月、食料品目などの分野に「吉田松陰」「高杉晋作」「桂小五郎」の商標3件を出願。特許庁は拒絶したが、業者側が不服審判を請求。業者はその後、破産した。審判では「公序良俗を害する恐れがない」として昨年11月、この権利を譲り受けた貸金業者に商標登録が認められた。
 登録された商標を製品などに使う場合、使用者は取得権者に一定の使用料を支払わねばならない。市によると、業者側に食料品関連の事業をしている形跡はなく、松陰らとの血縁関係もないという。市側は「名声に便乗した利益取得が目的と言わざるを得ず、公正な取引秩序を乱したり、公序良俗を害する恐れがある」として異議申し立てを決めた。
 歴史上の人物名の商標登録を巡っては、坂本龍馬や徳川家康らの例がある。吉田松陰については、広島県の酒造会社が酒の分野で出願し、63年2月に商標登録されている。
 業者側の代理人は毎日新聞の取材に「初めて聞く話で、コメントできない」とした。


 う~ん。そもそも歴史上の有名人物を商標登録しようとする行為自体、呆れ果ててモノが言えないのですが、ものの見事に法律の裏を突かれましたね…。
 とはいえ、地元の観光業者にとってはこの3者の名前を使えなくなったり、あるいは一定の使用料を払わざるを得なくなるなど、実害が出かねないだけに問題は深刻ですし、やられた側はたまらないと思います。
 そういえば、一時期有名企業を装ったドメイン名を取得してその権利を高値でその有名企業に買い取らせようとする手口が流行ったのですが、今回もそのパターンでしょうか。
 まあ、萩市の側も地域団体商標(2006年4月より出願受付開始)を申請するなど、何らかの対策を取らなかった不備はあると思うのですが、人名を商標登録するには、基本的に本人の承諾を得る必要があるそうで、こういった側面でも争いになることが予測されます。


1 コメント

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吉田松陰なんて大嫌い! (グリム伊藤公雄)
2010-02-01 18:33:06
商標取り消しについては私の方から何の意見もありませんが、吉田松陰のことは嫌いです。なぜかというと、一人称の「僕」や名前につける敬称の「君」といった、男性に特化された呼称は、松下村塾の子弟によって広まり、性差の激しい今日の日本語を作った元凶となったからです。

「僕」について:未成年の男子が「僕」を使うのは問題ないですが、成人男性は目下の人や親しい人と話すときを除いて「わたし」を使うべきだと考えられますが(辞書どおりに解釈した場合)、実際には目上の人に対して使うことも多く、テレビの中でも「僕」が氾濫しています。「僕」は「しもべ」が原義なので、へりくだった意味合いがあるからでしょうか。じゃあ男性は女性以上に謙譲の美徳が要求されるのか、そんなの不公平だ!って言いたくなります。

「君」について:「さん」は年長者も含めて一般的に使われますが、「君」は同輩か目下の人に限られ、使用範囲も限定的です。それを男子に君付け、女子にさん付けで区別するのはどうも納得いきません。漫画やドラマなどの作品では職場などで目下の女性を君付けすることはありますが、実社会では学校から引きずって男性の君付けはよくありますが、女性の君付けはほとんど聞かれません。実社会でも漫画やドラマみたいに女性社員を君付けで呼んでいればいいと私は思うんですが。

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