ファイナンシャルプランナーのニュースチェック

日々のニュースをFPの視点からチェックしてコメントします

南足柄市長、合併見送り…小田原市長は「残念」

2017-12-03 16:58:52 | Weblog
南足柄市長、合併見送り…小田原市長は「残念」 2017年12月02日 読売夕刊
 神奈川県南足柄市の加藤修平市長は1日、小田原市との合併について、市議会の一般質問で「合併すべきではない」とし、見送る考えを表明した。
 合併の財政効果は限定的で、「合併の正当性を見いだすことができない」とした。2市の合併協議は事実上、終結することになる。
 両市は任意の合併協議を終えており、加藤市長は「12月議会で総括する」としていた。この日は、「合併以外の議論は先送りになり、途中から合併が目的であるかのような様相を深めた」と説明。協議の本来の目的だった県西地域の安定的な行政サービスの提供、広域行政の連携強化に向けた手法の議論が不十分だったことを挙げた。
 10年間で約150億円と推計された合併の財政効果に対しても、「人件費などの歳出削減のみの効果で、将来にわたる安定した財政効果にはなり得ない」と話した。また、市民アンケートで賛否は拮抗きっこうする一方、市民説明会では合併反対の声が相次いだことも決断の理由に挙げた。
 議員からは住民投票を求める「住民投票条例案」が提出されており、一般質問では住民投票をすべきだとの指摘もあったが、「次の市長選で(合併推進・反対の)枠組みを明確にして戦い、信任を受けてから議論することが重要だ」と、消極的な考えを示した。
 一方、小田原市の加藤憲一市長は「合併を見送るという判断は極めて残念。このまま協議を終結すれば抜本的な行財政改善の機会を逸し、両市は厳しい行財政改革が急務となる」とコメントした。


 南足柄市は1972年に市制施行した人口4.2万人程の市で平成の大合併の時も動かなかった自治体ですが、同人口19.2万人程の小田原市との編入合併構想も見送りになるようですね。
 南に位置する箱根・湯河原の両町からみれば小田原や南足柄と一緒になる財政的メリットもないでしょうし、合併特例債(という名の実質借金)が活用できる期間を過ぎてしまった以上、小田原市側も対等合併ではなく編入という形にしたいでしょうし、逆に編入される側としてはますます地域間格差が広がることへの懸念を抱くのも自然かと。
 県都や政令指定都市・中核市が周辺町村を編入していくケースと異なり、人口バランスで4~5倍位だと編入される側のプライドもあるでしょうし、交渉決裂もまあ致し方なかったのかなと思います。

元阿久根市長の竹原市議、処分拒否し議場居座り

2017-12-03 16:47:01 | Weblog
元阿久根市長の竹原市議、処分拒否し議場居座り 2017年12月02日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20171201-OYT1T50125.html
 鹿児島県阿久根市議会が開会した1日、懲罰動議の可決に基づいて議場からの退席を求められた元市長の竹原信一議員(58)が従わず、本会議が中断するトラブルがあった。
 竹原議員は9月7日の市議会一般質問で、障害者を差別したり高齢者を侮辱したりする内容の発言を繰り返したため、懲罰動議が提出されていた。1日は会期を19日までと決めた後、懲罰動議を審議。賛成多数で可決され、竹原議員の出席停止1日の処分が決まった。
 木下孝行議長は直ちに退席するよう求めたが、竹原議員は拒否し、1時間以上にわたり議場に居座った。このため議案の上程ができず、4日への延会を決めた。
 竹原議員は2008年の市長選で初当選。議員定数を16から6に削減する方針を示すなど極端な市政運営が批判され、09年に2度の不信任決議で失職した。同年の出直し市長選で再選したが、10年の解職請求(リコール)で再び失職。その後も市長選や県議選に立候補したが落選し、15年の市議選でトップ当選した。


 鹿児島の阿久根市と聞いて連想するのは、車さえ販売すると話題になった24時間営業大型店で有名なA-Zスーパーセンター(AZあくね)と、市長就任時代に市職員の名前だけは隠したものの全職員の給与明細を公開するなど、在任中に色々物議を醸し2度も不信任決議で失職する騒動を引き起こした竹原信一氏ですが、市長選で敗退した後も、大人しくするどころか、市議会議員として法律さえ無視して暴れまくっているようですね…(困惑
 市議会議員の議席は結局後任の市長が減らさなかったことから16議席のままなのですが、2015年4月26日に行われた市議選では竹原信一氏が2372票を獲得して、
2位当選の浜田洋一氏(856票)に2.77倍の票差をつける完全独走状態。
 2014年12月21日に行われた阿久根市長選挙こそ現職の西平良将氏が7523票を獲得して、同4510票を獲得した竹原信一氏を圧倒しましたが、その威勢や支持勢力は依然衰えていないということなのでしょうし、1年後あたりにまだまだ混乱が続きそうな嫌な予感しかしませんね。