ねこなんて大っ嫌い

ってずっと思ってたのに。
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しまちゃん&たむちゃん 2018冬 最終話

2018-03-09 05:55:55 | しまちゃん&たむちゃん
職場近くのお宅の玄関先で飼われている、しまちゃん&たむちゃん。タイトル通り、今回最終話となってしまいます。え?何故?どうして最終話なの?さてこのお話、どこから始めましょうか。

昨年の暮れだったか、最近しまちゃんの姿を見掛けないな~と思いながら歩いていると、お母さんとバッタリ。「今年は寒いでしょう?しまちゃんもそれなりの年齢だし、身体も小さいから、ちょっと心配になっちゃってね。ここね、昔工場だったんだけど、ここに入れることにしたのよー」と玄関脇のガラス戸を指さして仰いました。そうそう、たむちゃんが座っているこの左手です。


お母さんのお家では、2匹の余り相性の良くないねこさんがいて、別部屋にしないと生活出来ない。その上しまちゃんまでも・・・っていうのは、少々無理があったのですよね。それでもいつかは何とかしなきゃと思っていると、以前お母さん、仰っていました。


そっかー。しまちゃんと会えなくなるのは凄く寂しいけど、しまちゃんがお外で寒い思いをしないで済むなら、その方が百万倍嬉しいよなーと思いました。それからは、元工場の前を通る度にガラス戸に向かって「しまちゃんあったかいかーい?良かったねぇ」と小声で話し掛ける毎日。姿は見えませんけどね、そこに居ることは間違いないですから。


ところが今年に入って、お母さんのお宅がいつもと違う雰囲気に。玄関のたたきのところに、プチプチの特大ロールが2本立て掛けてある。あれ?あれって引っ越しの時によく使う、緩衝材だよなぁ。でも何で?お引越しなんて、無いよね?


そういう時に限って、なかなかお母さんと会えません。その内玄関前に置いてある植木が、どんどん剪定されたり、無くなっていきます。おかしい、これは絶対に変だ。何が起こっているの?お母さんのお家に、何が起こってる?そう疑問に思いながらも、いつしか気付けば、お母さんのお家に、人の気配がしなくなりました。


その数日前だったか、お家の前を通りかかった時、元工場のガラス戸から、お父さんと思しき方がお顔を出していらっしゃる。外には女性がお父さんに向かって何か仰っているようでした。あぁ!何を話されているんだろう。聞きたい!牛歩のような歩みで、耳をダンボにして横を通り過ぎました。するとその女性が「はぁ、しまちゃん・・・」と。あ、今しまちゃんって言った!!しまちゃんがどうしたの?しまちゃんの何を聞いてたの?


お母さんたちが居なくなってしまった今、もう手掛かりはあの女性しかありません。その方は、お母さんのお家の前の小路で時折すれ違う女性です。私とは反対の方向に歩かれる、とてもキレイな方。

ガラス越しに見えるしまちゃんの影
                      ↓


あたし、知らない人に話し掛けるとか、凄い苦手だけど、そんなこと言ってる場合じゃ無い。今度あの方とすれ違うことがあったら、聞いてみよう。あの時何を話されていたのか。そしてもしご存知なら、お母さんたちが今どこでどうしていらっしゃるのか。


あれ?そう言えば、以前しまちゃんが後ろ足を怪我した時に、病院代の足しにして欲しいと、職場の皆さんで募金され、お母さんに届けてくださった方がいらした!もしや、あの方があの時の?
その時の詳しい話はこちら


そして程なく、ある日の朝、あの小路で、あの方を見つけました。出勤前の忙しい時間だから、手短にお話を伺おう。待てよ、その前に何て声を掛ければいいんだ?それでなくてもこちとら、白髪頭の怪しいばーさんだぞ。「あの・・・つかぬことをお伺いしますが・・・あの・・・しまちゃんの・・・」といきなりの不躾に、その女性はとても感じ良く応えてくださいました。


そのお話によると、お母さんの住まいがある一角が、地上げで立ち退きになったのだと。今お母さんは神奈川県に住んでいらして、しまちゃんも連れて行かれたのだと。あ~よかった しまちゃんも、ご一家も、皆さんご無事で、お引越し先で暮らされているのだということがわかりました。そしてさとうさんと仰るその方が、やはりあの時の募金の方でした。主となり動いてくださったのがMさん(HNびえいさん)


以前お母さんに突然聞かれた「ねぇMさんって知ってる?」のMさんです。さとうさんとお話をしていた丁度その時、Mさんもその小路に入って来られました。お二人が気にされていたのはたむちゃんのこと。気になって気になって、毎日お水とご飯を、たむちゃんのために置き餌されていたのだと。その日もトートバッグから覗いていました、お水とご飯が。


たむちゃんには、お母さんのお家以外に、主となるお家があって、殆んどはそちらでご飯を貰っているということを、ご存知なかったのです。その話は、このブログにも記しています。以前お母さんが仰っていたことを、記事に載せていました。お互いの情報交換で、お互いが心からホッとできた、そんな時間でした。


以前は植木で覆われていたこの場所も、姿を隠すことの出来ない空間に。それでも時々、たむちゃんはこうしてここに座っています。寂しくなったね~、姿も隠せないし、困っちゃったね~。お引越しの日、たむちゃん、お母さんにご挨拶に来たんだってね~。たまにしか来ないたむちゃんが、その日来たのは、きっとありがとうって言いに来たんだろうね、ってあのお姉さんたち、仰ってたよ。おばちゃんはそれを聞いて、涙が出てきちゃったよ。

これからは、いつものお家で、今まで以上に可愛がって貰うんだよ。このお家が無くなったら、きっとここへは来てくれなくなるだろうから、これが最後になっちゃうかもしれないね。でもおばちゃんは、たむちゃんがずっとずっと元気で暮らしてくれることを、心からお祈りしています。


びえいさんとさとうさんには、私から長々とお話しするよりも、記事を見て頂くのが一番早いだろうと思い、ブログ名を連呼してお別れしました。すると早速見つけてくださったようで、コメントまで頂きました。それまでしまちゃん&たむちゃん話は、カテゴリー「雑記」の中に置いてありましたが、それだと探して頂くのも大変だ!と思い、急遽新しいカテゴリ「しまちゃん&たむちゃん」を作って移動させました。新しいカテゴリを作った途端に最終話というのは、何とも寂しい話ですが、これは決して悲しい終わりを迎えた話ではありません。


毎日の楽しみは無くなってしまいましたけどね。それでもしまちゃんは、晴れてお家ねこさんになったのだし、たむちゃんも車通りの多い大きな道路を渡って、お母さんのお家に来ていた危険を考えると、きっとこの方が良かったのです。

事情の説明が多くて、文字の多い記事になってしまいましたね。
これまで「しまちゃん&たむちゃん」の記事をご覧くださった方、またコメントをくださった方、本当にありがとうございました

これからのしまちゃん&たむちゃんに
これまで以上の、たくさんの幸せが降り注ぎますように~


ハッピーエンド、最高で~す
びえいさん、さとうさん、ありがとうございました~
2つのボタンをぽちっとして頂けると、と~っても嬉しゅうございます


  
ポチ、ありがとうございました~

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