カノウおにいさんの気象・地震再発見

気象や地震についての目からうろこが出る話全集です。
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久々!関東南部でやや強い地震 勝浦市などで震度4

2011-02-05 12:20:22 | インポート

引用図は、2月5日10時56分発生の地震の震央と関東地方周辺各地震度分布図です。気象庁HPより引用・加工

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2月5日10時56分頃、関東地方南部でやや強い地震がありました。

震源地は千葉県南東沖 ( 北緯34.8度、東経140.7度)で震源の深さは約70km、地震の規模(マグニチュード)は5.2と推定されます。

この地震で、勝浦市墨名 鴨川市八色 鴨川市横渚の各観測地点で震度4を観測しています。

この地震は、伊豆諸島が載っているフイリピン海プレートの下側に沈み込む、太平洋プレートの内部で起きた地震と考えられますが、今回の地震発生地域では、前記したフイリピン海プレートが近くにあるため、地震のエネルギーがフイリピン海プレート沿いにも伝わりやすく、関東地方でもフイリピン海プレートに隣接している神奈川県内でも、比較的揺れが伝わりやすいのが特徴ですね。

この地震で、千葉県内を走る、内房線や外房線の一部では、5日11時30分現在、運転を見やわせています

強い地震が発生すると、各交通機関が運転見合わせ等の運転規制を行いますが、今回は、JR東日本管内の、地震発生時の運転規制内訳を紹介してみましょう。(JR東日本取材)

JR東日本では、地震発生時、地震で建造物がどれほど揺れたかの指標となる、SI値(地震波の周期0・1秒~2・4秒の速度を関係式に当てはめて算出した値です。※単位はカイン。位1カイン=1㎝毎秒毎秒)によって規制をしていますが、

このSI値が

<在来線>

6カイン~12カイン※震度4相当(地形的に不安定や軟弱な箇所など一部では3カイン~6カイン※震度4相当)・・・・・徐行運転

12カイン以上※震度5弱相当(地形的に不安定や軟弱な箇所など一部では6カイン以上※震度4相当)・・・・・運転見合わせ。

<東北・上越・長野新幹線や埼京線>

9カイン~18カイン※震度4~5弱相当・・・・・徐行運転

18カイン以上※震度5弱相当・・・・・運転見合わせ。

とのことです。