hokutoのきまぐれ散歩

ブログも11年目、遂に3900日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

宿場町を行く⑩〜杉戸宿③

2022-07-19 05:00:00 | 宿場町
『宿場町を行く』その10。杉戸宿③、旧日光街道を元に戻る。中心街である本陣跡付近には古い商家が残っている。2軒並んでいて左側が提灯屋さん。他に花輪や傘なども扱っているが、こちらは現役。



お隣は保健事務所らしいのだが、『◯本◯険事務◯』と看板の字が落ちてしまっていてわからない。こちらは青いシャッターが降りていた。

本陣前交差点に面している銀行の前には『明治天皇小休所跡』、行幸の際にここで一休みしたのであろう。



このあたりに問屋場があり、その先には脇本陣・本陣が並んでいたと思われる。ただ、私有地のために中に入ることはできない。

角には花崗石で作られた道標、関宿方面・粕壁方面と彫られた字は読むことができる。その先が本来の高札場、街道が交差するこの地点に本来はあった。



またまた、古民家が現れたが、隣には小さく『板ガラス』の看板のついた部分がある。なかなか珍しいタイプである。建物横に説明板があり、『渡辺金物店跡』とある。ここでは月に1度地域交流会が開かれている。

反対側に2軒。手前は『園芸用資材、農業用資材』の看板がある。お隣は看板からお米屋さんだろう。どちらも渋い造りで現役またはつい最近まで現役だったと思われる。



街道が少し右にカーブするところに大きな蔵を併設した古民家。説明板によると『角穀跡・小島定右衛門邸』と書かれている。昔は表の蔵以外に2つ蔵があり、元は米穀問屋で日本橋の商家とも連携していた。



蔵も立派なものであり、しげしげと見入ってしまった。



さらにその先には渡辺勘左衞門氏の邸宅。庭も広く、規模の大きさに圧倒された。向かいに古民家があるが、この辺りまでが杉戸宿だった。



宝性院という立派なお寺の横を入って行き、次の道を左に曲がると『愛宕神社』、説明板によると創立は1705年、杉戸町の鎮守の一つでまた火伏せの神として信仰されている。



この前の道を左に歩いて行くと東武動物園前駅から来る通りにぶつかる。その交差点にはレトロな洋品店。子供の頃にはどの町にもあった店だが、UNIQLOやしまむらなどにより、今では珍しい存在である。ここから駅までは歩いて5分とかからない。