hokutoのきまぐれ散歩

ブログも11年目、遂に3900日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

使ってはいるが厳密な意味を知らないカタカナ語

2022-01-07 05:00:00 | 日記
『改めて日本語を考える』その36。日本語の中には外国語をそのまま、あるいは多少変えてカタカナ語にしている言葉がある。その意味はぼやっとは分かっているが、正確な意味が分からないものが結構ある。そんな言葉を幾つか取り上げてみたい。

まずは『オーセンティック(authentic)』である。バーなどによくオーセンティックバーとあるが、言い換えるとトラディショナルスタイルを指す形容詞、また、日本語でいえば『本物の』『真正な』と言った言葉になる。


『アバンギャルド(avant-gade)』はフランス語で元々は軍隊用語の前方を護衛する精鋭部隊、という意味。転じて革新的な芸術の動きをするもの、前衛的の意味をもつ。

似た言い方に『シュールレアリズム』『ダダイズム』などがある。因みに『ダダイズム』のダダは命名者が辞典を開いて偶然出てきた単語であり、『なにものの意味もない』という意味である。

同じくシュールレアリズム(Surrealisme)は1924年フランスの詩人ブルトンの『シュールレアリズム宣言』刊行によって始められた文学・芸術上の運動を指す。訳するならば超現実主義である。

『ハードボイルド(hard boild)』はヘミングウェイらの無駄な修飾を省き、スピーディーな荒いタッチで仕上げていくスタイル、日本語にすると『冷酷』『非情』になる。直訳をすると『固ゆで卵』、ハメットやチャンドラーと言った作家たちが有名である。

レイモンド・チャンドラーの推理小説に登場する探偵フィリップ・マーロウは『プレイバック』という作品の中で『男はタフでなければ生きてはいけない,優しくなければ生きていく資格がない』という名セリフがあるが、まさにこれがハードボイルドである。


『アコースティック(acoustic)』は『音響』『聴覚』を意味する言葉であり、ピアノ、ギターなどエレクトリックを使わないサウンド、その演奏などを言う。より自然なイメージを持っていて、人工的な音曲に対するもの、例えばボブディランなどのサウンドである。

他にも外国語をカタカナ語にして普通に使う言葉は多いが分かったようで訳せないものが多いことに気づくことも多い。