通でがんす

いろんな広島を知って、ひろしま通になりましょう!
(旧ブログタイトル:通じゃのう)

安芸高校 2022年春募集停止、廃校へ

2021年01月18日 | 広島の話題


(2021年1月16日 中国新聞)

広島県教育委員会は、先週1月15日、
安芸高校(広島市東区)と
呉昭和高校(呉市焼山)の
ふたつの高校の入学者募集を
2022年春から停止すると決めたそうじゃ。





今日は、そのうちのひとつ
安芸高校についての話でがんす。





↓安芸高校については、こちら↓

広島県立安芸高等学校 Hiroshima Prefectual Aki Highschool





安芸高校は、
今から47年前の1974年に開校。

開校いうても、4月の入学の時点では
学校自体は完成しとらんかった。

では、どこで授業を行っていたか?

わしが通うとった府中町立府中小学校の
西側に残されていた木造校舎を
仮校舎として、授業を始めたんじゃの。


「あんな木造のボロ校舎で授業なんて、
かわいそうじゃのう」

当時、小学5年じゃったわしは、
そんな気持ちで見よった。


彼ら、彼女たちは
花の一期生。

新しいピカピカの校舎で
高校生活を始めたかったじゃろうに。


その年の夏、今の場所に
新しい学校が完成したので、
木造のボロ校舎からピカピカの校舎へ
一期生は無事、移ることができた。





余談じゃが…。



府中小学校は、確かその前の年が
開校100周年だったと記憶する。


友情の輪で つながった
明るく楽しい 小学生
涙と笑い 心ひとつで築いた100年
今日もまた 今日もまた
力いっぱい 歩んでく
歴史を語る この校舎
われら われらの 府中小学校



わしの記憶が確かなら、
開校100周年を記念して作られた歌は
こんな歌詞じゃった。


わしの2級下で、
府中小学校に通っていたのが、
歌手で俳優の吉川晃司さん。

彼も、この歌を
覚えとられるかもしれん。





↓府中町立府中小学校については、こちら↓

町立府中小学校 教育理念 わたしがわたしになる学校





↓吉川晃司さんについては、こちら↓

K2 NET CAST [KIKKAWA KOJI OFFICIAL WEB SITE]





時は流れて、1978年。

わしが高校を受験をする時のこと。


府中町に住むわしが
公立高校を受けようとすると、
市内6校(=基町、舟入、国泰寺、皆実、
観音、井口)か、
安芸、海田、高陽、
そして2012年3月で閉校した白木
から選ばにゃいけんかった。


今じゃったら、広島県内のどの高校でも
自由に受けることができるが、
あのころはそうじゃなかったんよ。

しかも、あのころの市内6校は、
定員のうちの9割が広島市内に住む人に、
広島市外の人には残りの1割が
割り当てられとった。

つまり、広島市外に住む人にとって、
市内6校は「狭き門」じゃったんじゃの。


安芸郡府中町という、
広島市外に住んどったわしは
市内6校への進学を希望したが、
内申の時点でアウト!

高陽高校、白木高校は遠かったし、
安芸高校と海田高校を偏差値で比べると、
あのころは安芸高校の方が高かった。


ところが、安芸高校に進学すると、
府中中学校と同じようなメンツになる
ことが予想された。

なにせ、あのころの府中中学校は、
わしの学年だけで13クラスもある
県下でも有名なマンモス校で、
安芸高校への進学希望者が
よぉけ(=たくさん)おったけぇの。

公立は受験せず、親に無理いうて
私立に行かせてもらうことにした。





さらに時は流れて、1995年。

わしの女房になった女性は、
安芸高校の出身じゃったんで、
いろんな話を聞かせてもろうた。


例えば、安芸高校にはプールがない。

なぜかというと、
プールを造る予定の場所から
古墳が発掘されたため。

発掘された古墳は
保護する必要があるけぇ、
そこにプールを造ることが
できんようになってしもうたというわけ。

天気のええ日は、
友人たちと連れだって
その古墳の上でお弁当を食べていた。

古墳を調査する人も、
時々来ていたという。


女房はバスで通学しよったんじゃが、
朝はバス停から坂道を上っていき、
夕方はバス停まで坂道を下っていく。

夏になると暑いので、
バス停近くのお店でアイスを買い、
それを食べながらバスを待つのが
唯一の楽しみじゃったそうな。

女房曰く、
「バス停から学校まで遠いんじゃけぇ、
アイスでも食べにゃやっとれんよね」


安芸高校で強かったクラブ中のひとつに
剣道部がある。

剣道部は、藤原先生という
有名な先生が指導されていた。

その藤原先生を慕って、
遠くは可部あたりから
通学していた男子もいたという。

わしが通いよった城北高校も
剣道が強かったけぇ、
先生の名前だけは聞いた記憶がある。





↓藤原先生については、こちら↓

「藤原崇郎 剣道範士8段プロフィール」崇菱会





そして現在。


今回の廃校については、
広島県教育委員会が決めたこと。

2月に開かれる広島県議会で
ふたつの高校を廃校にする議案が諮られ
正式に廃校が決まるそうじゃ。






今日は、
2022年春から入学者募集を停止する
安芸高校について
話をさせてもらいました。



ほいじゃあ、またの。
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無料PCR検査を検討中 広島市

2021年01月17日 | 広島の話題
僕たちにできることは単純で「感染した人はウイルスを他人にうつさない」「感染していない人はウイルスを体内に取り込まない」「感染者は安全な状態に戻るまで隔離する」ということに尽きます。

(高嶋哲夫『「首都感染」後の日本』2020年12月 宝島社新書)






今日は、広島県が、
広島市中心部の住民と就業者を対象に
無料のPCR検査を検討している、
という話でがんす。







(2021年1月15日 中国新聞)

1月15日・16日の中国新聞の記事から、
広島県は、広島市の中心部にあたる
中区、東区、南区、西区に住む人と
そこで働く人を対象に、
無料のPCR検査の実施を検討している
ことが分かった。




PCR検査といえば、
発熱やのどの痛み、鼻づまり、せきなど
風邪の症状がある人が
かかりつけ医などに電話、
そこから紹介してもらったクリニックで
検査を受けるという形だった。





↓積極ガードダイヤルについては、こちら↓

「「風邪かな?」と感じたら!まず電話! インフルエンザ・風邪・コロナ等、発熱や喉の痛み等の症状で!」広島県





ところが今の広島市では、
発熱やのどの痛みなどの症状がない
無症状の感染者(=実は陽性)が、
本人が気づかぬまま
周囲の人を感染させているという、
大変困った状況になっている。

そこで、
無症状の人(=陰性)の中に隠れている
無症状の感染者(=陽性)を見つけ出し、
ホテルなどで療養させることで
感染の拡大を食い止めるのが
今回のPCR検査の狙い。


検査の対象となるのは、当然、
無症状の人。

もちろん、強制でなく(=任意)、
希望する人のみ。

しかも、自己負担なく(=無料)
受けることができる。


2月末までを目安に
集中的に検査を行う予定で、
具体的な実施方法、
時期については今後詰めていく
とのこと。







(2021年1月16日 中国新聞)

一口に「無料でPCR検査」というが、
対象になる区民が約60万人に、
働く人が10万~20万人。

検査の対象となる人が
最大で80万人にのぼる、
全国的にも前例がない
大規模なものとなる。





わし個人としては、
ええ試みじゃん、
やってみりゃええじゃん、
と思うとる。


というより、

様子を見るより、あえて対策を強化して確実に感染者を減らす
(「広島県 感染源へ先手」2021年1月15日 中国新聞)


という積極的な姿勢を評価したい。


この国では、
何か新しいことをしようとすると
いろいろと叩かれる。

今回のことも、
「ばく大な費用がかかるわりに
効果は少ない」
とか、
「検査で陰性と判定された人が
安心して外出することで、
人と人との接触機会(=3密)が増える」
とかいった意見が新聞に紹介されとった。


ほいじゃがの、
何事もやってみにゃ分からんじゃろ?

えかった(=良かった)んか、
悪かったんか。

やってみて、
ここはえかった、
ここは直した方がええと検証する。

その検証結果を次に生かして、
トライ&エラーで
コロナ対策をしていくしかないじゃろ。





↓広島市については、こちら↓

広島市公式ホームページ





↓広島県については、こちら↓

広島県公式ホームページ





参考文献:

「PCR希望者無料」
2021年1月15日 中国新聞

「広島県 最大80万人検査」
「評価の一方 体制不安」
2021年1月16日 中国新聞






以下、余談…。



冒頭に引用したのは、作家・
高嶋哲夫(たかしま てつお)さん言葉。

コロナ禍でステイホームの中、
読んだ本で一番面白かったのが、
高嶋さんが書かれた
『首都感染』(2013年11月 講談社文庫)
という本。



【ストーリー】

二〇××年、中国でサッカー・ワールドカップが開催された。しかし、スタジアムから遠く離れた雲南省で致死率六〇%の強毒性インフルエンザが出現!
中国当局の封じ込めも破綻し、恐怖のウイルスがついに日本へと向かった。検疫が破られ都内にも患者が発生。生き残りを賭け、空前絶後の“東京封鎖”作戦が始まった。




『首都感染』は2010年に書かれた作品。

入国者の隔離・
国際空港閉鎖などの水際作戦、
医療現場での医師や看護師の奮闘、
マスクなど医療品の不足などなど、
まるで今回の新型コロナを
予言したかのような内容。

エンターテインメント作品だけに、
「こんなこともあろうかと、密かに
開発(用意)していました」
というご都合的なところがあるのは、
ご愛敬。

1973年に公開された映画『日本沈没』
を観ているような気分にさせてくれた、
骨太な1作です。





↓高嶋哲夫さんについては、こちら↓

高嶋哲夫 Official - 高嶋哲夫オフィシャルページ




↓『首都感染』については、こちら↓

『首都感染』講談社BOOK倶楽部





以下、さらに長い余談…。
(今の広島市の状況について)



広島市中心部では昨年末、
新型コロナの感染が広がり、
感染状況がステージ4(爆発的感染拡大)
という状況にあった。

昨年12月17日から1月3日まで、
「新型コロナ感染拡大防止集中対策期間」
として、酒を提供する飲食店などの
時間短縮の方針を打ち出した。


あれから1ヶ月たって、
新規感染者数は減ったものの、
新型コロナが収まる気配は全くない。


それどころか、
1月8日には東京など1都3県を対象に、
13日には大阪7つの府県を対象に、
合わせて11の都府県に対して
2月7日までの間、
緊急事態宣言が出された。


広島市でも、
1月3日までだった集中対策期間が
17日まで延長されたうえ、
明日18日から2月7日まで
再延長される。

今回のPCR無料検査も、
集中対策期間の一環として行われる予定。





(広島市公式ホームページより)


広島市の人口10万人あたりの
直近1週間の新規感染者数は、
ピーク時の昨年12月26日に
44.2人を記録。

年末年始にかけて減っていき、
1月15日には、ピーク時の6割減の
17.8人まで落ち着いた。





(広島市公式ホームページより)

18日からの集中対策期間再延長開始から
2週間後の2月1日までに、
人口10万人あたりの
直近1週間の新規感染者数を
ステージ2(漸増(ぜんぞう。
だんだんに増えること))の
15人未満に抑えるつもりである。







(広報ひろしま 市民と市政
2021年1月15日)





今日は、広島県が、
広島市中心部の住民と就業者を対象に
無料のPCR検査を検討している、
という話をさせてもらいました。

ほいじゃあ、またの。
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