通でがんす

いろんな広島を知って、ひろしま通になりましょう!
(旧ブログタイトル:通じゃのう)

上下水道局~呉市ぶらり(その7)

2018年05月31日 | 見て歩き
上下水道局

呉市西中央

映画『孤狼の血(ころうのち)』ロケ地






「広島・呉でオールロケが行われた映画『孤狼の血』(5月12日公開)のロケ地めぐりをしています」

「今日は、呉市西中央にある上下水道局じゃ」





↓映画『孤狼の血』予告編については、こちら↓

「孤狼の血 予告編 (広島Ver.)」YouTube





↓映画『孤狼の血』ロケ地については、こちら↓

「5/12公開 第2弾「孤狼の血」ロケ地マップvol.2「呉」&「広島」」呉観光協会





↓前回の記事(映画『孤狼の血(ころうのち)』ロケ地)は、こちら↓

広島県庁~広島市ぶらり(その3)





↓前回の記事(呉市ぶらり)は、こちら↓

神田薬品~呉市ぶらり(その6)







「ありゃ、今は解体工事中なんかいね」

「そのとおり。呉市の上下水道局庁舎は1966年に建てられたんじゃが、建物の老朽化に伴って取り壊し。跡地には呉市消防局の庁舎が建つ予定じゃそうな」

「映画の公開があるいうのに、ちょっともったいないね」

「いうても、これは映画の撮影前から日程が決まっとって、変更できんかったそうじゃ」

「ここの庁舎玄関口が、大上章吾(おおがみ しょうご。演:役所広司(やくしょ こうじ)さん)、日岡秀一(ひおか しゅういち。演:松坂桃李(まつざか とおり)さん)が勤務する呉原東署内の玄関口として使われたんじゃね」

「ここを、大上や、大上の周辺を嗅ぎまわる安芸新聞社の記者・高坂隆文(たかさか たかふみ。演:中村獅童(なかむら しどう)さん)が出入りするんじゃの」





【参考文献】

(「呉の上下水道局庁舎解体」中國新聞 2018年2月9日)






↓呉市上下水道局については、こちら↓

「呉市上下水道局のページにようこそ」呉市ホームページ





↓『孤狼の血』については、こちら↓

映画『孤狼の血』公式サイト





…以下、余談。





「呉といえば、呉市美術館で「『この世界の片隅に』マンガ原画展」があるみたいね」

「7月22日から9月9日まで、コレクション展として原画展が行われるそうじゃ」





↓呉市美術館については、こちら↓

呉市美術館





「『この世界の片隅に』といえば、今年7月からTBS系の「日曜劇場」で連続ドラマ化されるんじゃの」

「ヒロインの北條すず役は松本穂香(まつもと ほのか)さん、映画『孤狼の血』の新人刑事・日岡秀一役で呉弁を使いこなした松坂桃李さんが、夫の周作役じゃね」

「呉市にある築90年を超える古民家を撮影スタジオに移築して当時の雰囲気を再現したり、17日からは呉市と広島市でロケも行われとるそうじゃ」

(参考:「「この世界」ドラマ撮影」中國新聞 2018年5月19日)





↓ドラマ『この世界の片隅に』については、こちら↓

「日曜劇場『この世界の片隅に』」TBSテレビ





「こうの 史代さん原作の『夕凪の街 桜の国』も、8月6日、NHK広島開局90年ドラマとして放送されるね」

「2007年に映画化されとるんじゃが、今回のドラマは舞台を2018年に置き換えて、オリジナルストーリーを加えた話になるそうじゃ」





↓ドラマ『夕凪の街 桜の国』については、こちら↓

「NHK広島開局90年ドラマ 夕凪の街 桜の国2018」NHK 広島放送局





「ドラマ『夕凪の街 桜の国』で平野皆実(ひらの みなみ)役を演じるのが、川栄李奈(かわえい りな)さん」

「川栄さんは、この秋公開予定の、広島の酒都(しゅと)・西条を舞台にした映画『恋のしずく』に主演しとられてんじゃの」





↓映画『恋のしずく』については、こちら↓

映画「恋のしずく」





訪問日:2018年5月3日





「今日は、映画『孤狼の血』ロケ地のひとつ、呉市の上下水道局について話をさせてもらいました」

「次回は呉市の呉共済病院の予定じゃ。ほいじゃあ、またの」
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

広島県庁~広島市ぶらり(その3)

2018年05月29日 | 見て歩き
広島県庁

広島市中区基町(もとまち)

映画『孤狼の血(ころうのち)』ロケ地






「広島・呉でオールロケが行われた映画『孤狼の血』(5月12日公開)のロケ地めぐりをしています」

「今日は、広島市中区基町にある広島県庁じゃ」





↓映画『孤狼の血』予告編については、こちら↓

「孤狼の血 予告編 (広島Ver.)」YouTube





↓映画『孤狼の血』ロケ地については、こちら↓

「5/12公開 第2弾「孤狼の血」ロケ地マップvol.2「呉」&「広島」」呉観光協会





↓前回の記事(映画『孤狼の血(ころうのち)』ロケ地)は、こちら↓

神田薬品~呉市ぶらり(その6)





↓前回の記事(広島市ぶらり)は、こちら↓

旧サロンシネマ~広島市ぶらり(その2)







正面が玄関で、左側が本館。
(撮影日:2011年9月4日)


「広島県庁は、映画の中でどういう設定で使われとるん?」

「大上章吾(おおがみ しょうご。演:役所広司(やくしょ こうじ)さん)、日岡秀一(ひおか しゅういち。演:松坂桃李(まつざか とおり)さん)が勤務する呉原東署内が、県庁の中にセットを組んで撮影されたそうじゃ」

「署内のロケをされたいうことじゃね。ほいじゃ、署の外観は?」

「署の外観いうか玄関口は、呉市にある上下水道局でロケをされとって、こちらは次回紹介する予定じゃ」





↓『孤狼の血』については、こちら↓

映画『孤狼の血』公式サイト





…以下、余談。





「映画『孤狼の血』といえば、続編の製作が決まったみたいね」

「5月25日、東映から発表があった。柚月裕子(ゆづき ゆうこ)さん原作の続編小説『凶犬の眼』をベースに、撮影スタッフやキャストの調整に入ったそうで、公開時期は未定じゃそうな」





↓映画『孤狼の血』 続編製作決定については、こちら↓

「映画『孤狼の血』 続編製作決定!!」東映





↓小説『凶犬の眼』については、こちら↓

「凶犬の眼 柚月裕子」KADOKAWA







(撮影日:2018年5月12日)

「広島県庁の歴史を簡単に振り返ってみると…。1871年に廃藩置県が行われて、広島藩は広島県になった」

「広島県庁は最初、安芸広島藩・浅野家の居城があった広島城内に設けられたんじゃったね」

「その広島城には1873年、旧陸軍の広島鎮台が設置されたこともあって、県庁は国泰寺(こくたいじ)に、そして1878年には水主町(かこまち。現:中区加古町)に移転したんじゃの」

「1945年8月6日、アメリカ軍は広島に原子爆弾を投下。その日の夕方には、比治山のふもとにある多聞院(たもんいん)に、翌日の7日には東警察署(現:広島銀行銀山町支店)に移ったんよね」

「その月の20日には東洋工業府中工場(現:マツダ本社工場)、翌1946年には南区霞町(かすみちょう)にあった陸軍兵器補給廠(現:広島大学霞キャンパス)に移転しとるんじゃ」

「今の中区基町に県庁が建てられたのが、今から62年前の1956年4月」

「古い建物じゃけぇ、震度6以上の地震で、倒壊または崩壊の危険性が高いらしい」

「建物が老朽化して、ひび割れや雨漏りがしとるって聞くよ」

「以前から、建て替えか移転かという話は出とるんじゃが…」

「進展がないねぇ」

「逆に言うと、築62年たっとるということもあって、その雰囲気を生かしたロケがここで行われとるんじゃの」

「昭和の雰囲気が必要な、映画『孤狼の血』もそうじゃったね」

「昨年(2017年)公開された映画『エルネスト もう一人のゲバラ』もそうじゃ」

「エルネスト?」

「キューバ革命の英雄、エルネスト・チェ・ゲバラとともに闘い、ゲバラのファーストネームである「エルネスト」を与えられた日系人・フレディ前村の半生を描いた物語なんじゃ」

「あぁ、オダギリジョーさんが、フレディ前村さんの役を演じられとったね」

「ゲバラは、キューバ革命から半年後の1959年夏、キューバ政府使節団として来日。広島の平和記念公園や原爆資料館を訪問」

「それで、広島ロケをされたん?」

「1959年当時の雰囲気が残る広島県庁舎内でも、ロケが行われたそうじゃ」





↓広島県庁の建物については、こちら↓

「広島県庁舎」広島の建築 arch-hiroshima





↓映画『エルネスト もう一人のゲバラ』については、こちら↓

映画『エルネスト』公式サイト





「今日は、映画『孤狼の血』ロケ地のひとつ、広島県庁について話をさせてもらいました」

「次回は呉市の上下水道局の予定じゃ。ほいじゃあ、またの」
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ほほにキスして」水越けいこさん

2018年05月27日 | 音楽
水越(みずこし)けいこさんが歌う「ほほにキスして」という曲を、久しぶりに聞いた。





この曲は水越さんの3枚目のシングル。

1979年7月1日発売いうけぇ、今から39年前(!)のヒット曲。

…いうことは、わし自身、39年ぶりに聞いたいうことになるんじゃの。





わしゃ水越さんのファンじゃったわけでも、このシングルを買うたというわけでもない。

「ほほにキスして」という曲なら知っとるよ。

逆に言うと、申し訳ないが、水越さんのこれ以外の曲はまったく知りません…、という程度。





「ほほにキスして」は、おとつい(5月25日)、NHK『ラジオ深夜便』の午前3時台「昭和50年代作品集~女性歌謡編」でON AIRされた。





このコーナーでは、

研 ナオコさんの「あばよ」(1976年)、

渡辺 真知子(わたなべ まちこ)さんの「迷い道」(1977年)、

中原理恵(なかはら りえ)さんの「東京ららばい」(1978年)、

大橋純子(おおはし じゅんこ)さんの「シルエット・ロマンス」(1981年)、

高橋 真梨子(たかはし まりこ)さんの「桃色吐息(ももいろといき)」(1984年)、

欧陽 菲菲(オーヤン・フィーフィー)さんの「ラヴ・イズ・オーヴァー」(1982年)(以上、放送順)

…といった、あまりにも有名な曲たちと一緒にON AIRされたんじゃの。





で、久しぶりに聞いた「ほほにキスして」に見事にハマってしまい、YouTubeで水越さんの楽曲をいろいろ聞かせてもろうとるんじゃ。





そんなわけで今日は、水越さんについて調べてみた。





↓「ほほにキスして」については、こちら↓

「水越恵子/水越けいこ ほほにキスして (Best Tune)」YouTube





水越さんは、1954年2月4日、山梨県生まれ。

1974年の『スター誕生!』決戦大会に出場するも、敗退。

ちなみに、この時に合格されたのが、「シンデレラ・ハネムーン」「聖母たちのララバイ」で有名な、あの岩崎宏美(いわさき ひろみ)さんじゃったそうな。





1977年、TBS系朝の情報番組『8時の空』に、歌のお姉さんとして出演。

余談じゃが、田中星児(たなか せいじ)さんが歌って大ヒットした「ビューティフル・サンデー」も、この番組から生まれたものなんじゃの。





1978年、「しあわせをありがとう」でソロデビュー。

翌79年に発表した3枚目のシングルが、「ほほにキスして」。

1986年には、16枚目のシングル「Too far away」を発表。






「Too far away」?

どっかで聞いたことがあると思うたら、谷村新司さんが歌う「Far away」(1988年)。

谷村さんの「Far away」は、水越さんの「Too far away」のカバー曲になるんじゃそうな。





谷村さんのことじゃけぇ、ご自身で作詞・作曲されたものかと思うとったら、作詞・作曲は伊藤 薫(いとう かおる)さんの手によるもので、伊藤さん自身も「君への道」というタイトルで歌われとってんじゃの。

というかこの曲、谷村さんのほかにも、堀内孝雄(ほりうち たかお)さん、やしきたかじんさん、香坂(こうさか)みゆきさんといった有名どころによってカバーされとるんじゃそうな。





↓「Too far away」については、こちら↓

「Too far away 水越恵子」YouTube





↓「君への道」については、こちら↓

「伊藤薫 君への道」YouTube





余談じゃが、わしが敬愛するトランぺッター兼アレンジャーの新田一郎(にった いちろう)さんも、「今夜だけ踊らせて」(1982年)にプラスアレンジで参加されとってんじゃ。

水越さんは、こんな歌謡演歌のような曲まで歌いこなされとってんじゃのう。

う~ん、守備範囲がとっても広い。





↓「今夜だけ踊らせて」については、こちら↓

「水越けいこ/水越恵子 今夜だけ踊らせて (美しい日々~あやめ色の頃~)」YouTube





水越さんは1986年、バックバンドのメンバーと結婚し、1992年には息子の麗良(れい)くんを授かりますが、麗良くんはダウン症だった。

そのことでいろいろあったらしく、麗良くんが4歳の時、旦那さんは置き手紙を残して出ていった。

その後、シングルマザーとして、苦労しながら子育てをされたとのこと。





その経験もあって、今ではシングルマザーでの子育てや、ダウン症の子供を持つ親に対してアドバイスをされておられる。

また、ミニライブを合わせたような形で講演も行われておられるそうじゃ。





今年、2018年はソロデビューから40年。

今でも歌い続ける水越さんの、今後の活躍に期待します。





↓水越けいこさんについては、こちら↓

水越けいこオフィシャルブログ 「M size」 powered by アメブロ

水越けいこファン






今日は、「ほほにキスして」(1979年)を歌った水越けいこさんについて話をさせてもらいました。

ほいじゃあ、またの。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

神田薬品~呉市ぶらり(その6)

2018年05月21日 | 見て歩き
神田薬品

呉市海岸3丁目

映画『孤狼の血(ころうのち)』ロケ地

呉市海岸通りをぶらり歩く






「広島・呉でオールロケが行われた映画『孤狼の血』(5月12日公開)のロケ地めぐりをしています」

「今日は、神田薬品じゃ」





↓映画『孤狼の血』予告編については、こちら↓

「孤狼の血 予告編 (広島Ver.)」YouTube





↓映画『孤狼の血』ロケ地については、こちら↓

「5/12公開 第2弾「孤狼の血」ロケ地マップvol.2「呉」&「広島」」呉観光協会





↓前回記事は、こちら↓

森酒店~呉市ぶらり(その5)







「神田薬品は、映画の中でどういう設定で使われとるん?」

「原作には出てこん映画のオリジナルキャラクターで、過去のある女性薬剤師・岡田桃子(おかだ ももこ。演:阿部純子(あべ じゅんこ)さん)が勤める薬局という設定なんじゃ」

「大上章吾(おおがみ しょうご。演:役所広司(やくしょ こうじ)さん)とか、日岡秀一(ひおか しゅういち。演:松坂桃李(まつざか とおり)さん)とかのからみはあるん?」

「ベテランの大上とコンビを組まされることになった新人の日岡は、パチンコ店内で、加古村組構成員で武闘派の苗代広行(なわしろ ひろゆき。演:勝矢(かつや)さん)にケンカをふっかけてこい、って大上からけしかけられるんじゃの」

「刑事がヤクザにケンカを売るって、そんなことしてもええん?」

「警察じゃけぇ、何をしてもええんじゃ」

「そりゃ、映画の中のセリフじゃろ」

「学生時代に空手を習っていた日岡は、その空手を封印して苗代に対したため、ボコボコにされてしまう」

「うわぁ、痛い」

「痛めつけられた日岡を、大上は岡田が勤める薬局に連れて行って手当をさせる。このことをきっかけに、日岡と岡田は男女の仲になっていく…という展開になるんじゃ」

「そりゃ、面白そうじゃね」

「映画の続編が作られるとしたら、日岡より岡田の方に重きが置かれるんじゃないかと期待しとるんじゃがの」





↓『孤狼の血』については、こちら↓

映画『孤狼の血』公式サイト





…以下、余談。





「『孤狼の血』は、暴力団対策法が成立する前、今から30年前の昭和63年(1988年)の広島県呉原市(=呉市)を舞台にしとる。そこで、昭和が色濃く残っている場所でロケが行われたんじゃが、ここ呉市海岸にはそれが残っとるんじゃ」

「えらい詳しいねぇ」

「詳しいいうか、わしが勤めよる会社の本社がこの近くにあるけぇの」

「あぁ、そうか」

「本社に顔をのぞかせた後は、呉市海岸を通って、二河川(にこうがわ)に架かるかもめ橋を渡り、右手に大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)を、左手にてつのくじら館(海上自衛隊呉史料館)を見て、ゆめタウン呉を通り抜けてJR呉駅まで歩いて行く、いうのがいつものパターンなんじゃ」

「…というわけで、これからはJR呉線の川原石駅からスタートして、呉市海岸通りをぶらぶら歩きながら紹介していこうと思います」







「川原石駅の西側にある川原石第四橋りょうは、ぶち(=とても)天井が低いんじゃ」

「確かに。バイクに乗った人が、天井に頭が当たらんように頭を下げとってのように見えるね」

「こっちは山側から見たところになるんじゃが、高さは210センチくらいかの」

「ここは、呉線が開通した時からあるんかね?」

「多分の。呉線が開業したのが1903年(明治36年)12月じゃけぇ、115年くらいの歴史があるもんかもしれん」







「国道31号線の魚見山(うおみやま)トンネルあたりから、JR呉線の線路を見上げてみると…」








「何かコンクリート製のものが突き出とるよ」

「呉海軍工廠で戦艦大和を建造するとき、呉線を走る列車の車窓から見えないよう、機密保持のためトタン板で目隠しをしたときの支柱じゃそうな」

「あぁ、アニメ映画『この世界の片隅に』でも出てきたね」

「このトタン板は、吉浦駅から川原石駅の間にある新宮(しんぐう)トンネルを出たあたりから、約800メートルに渡って設置されとったということじゃ」







「川原石駅の東側にある、呉市立港町小学校の円形校舎が見える」

「ふつう、学校の校舎は横長に建ててじゃん。なんで円形にしちゃったんじゃろ?」

「学校の敷地が狭うて横長に建てられんかったけぇ、円形にしちゃったらしいで」





↓呉市立港町小学校については、こちら↓

呉市立港町小学校







「建物の感じからいうと、ここは病院じゃったんかの?」







「おぉ、太陽マークのヤマザキの看板。久しぶりに見たねぇ」

「この看板も、今じゃほとんど見かけんようになってしもうとるがの」







「街中で写真を撮りよって思うんじゃが、電柱ってほんまに邪魔じゃ」







「床屋さんの三色のサインポール。今は床置きのものが多いんじゃが、壁掛け式のものは今じゃほとんど見かけんよのう」







「右手に見えるのが、今回紹介した神田薬品。道を挟んで反対側(西側)にあるのが、大正湯。向かって左側が男湯で、右側が女湯になっとるんじゃの」

「あぁ、男湯・女湯が左右どっちかって話もあるね」

「『暮らしのなかの左右学』いう本に書いてあったんじゃが、広島市内の銭湯に電話で尋ねたら、男湯の入り口が向かって左が28軒、右が22軒じゃったそうな」

「すごい。ようそんなことを調べちゃったね」

「この本では、銭湯の入り口の左右は、内裏雛の左右から影響を受けている可能性はあるかもしれない、って結んであったのう」






↓『暮らしのなかの左右学』については、こちら↓

「暮らしのなかの左右学 小沢 康甫」Amazon













「呉といえば、海軍。海軍といえば、レンガ。レンガの倉庫もあった」







「呉に行くと、丸窓のある家をよく見かけるんじゃが、これもこのあたりで流行(はや)っとったもんじゃろか?」







「JR呉線の有崎(ありさき)踏切。左手前が今使われているトンネルで、右奥に見えるのが使われとらんトンネルなんじゃ」

「JR呉線って、単線じゃったよね。なんでトンネルが2つもあるん?」

「戦前の1939年、輸送力を増強するために呉線の複線化が計画され、工事も着工された。が、太平洋戦争中の資材不足で工事が遅れ、1945年に複線化は中止されたという経緯がある」

「へぇ」

「ほいじゃけぇ、呉線の横には、作られたものの実際には使われとらんトンネルいうのがいくつか残されとるんじゃの」







「呉の街を歩くと、タバコ屋をよう見かけるのう」

「ここの2階にも丸窓があるね」







「すりガラスの引き戸の入り口がある店舗もいうのも、最近じゃあんまり見かけんようになってきたのう」







「呉警察署海岸交番で、ゴール」

「この角の右奥(北側)が、両城(りょうじょう)になるんじゃ」

「両城いうたら、映画『海猿』のロケ地にもなった両城の200階段があるね」





↓両城の200階段についての関連記事は、こちら↓

両城の200階段 呉市両城







「今まで歩いてきた道を振り返ってみると…」

「地元の人に聞いてみたら、江戸時代までは通りの右側(山側)が陸地で、左側が海じゃったそうな」





訪問日:2018年5月3日





「今日は、映画『孤狼の血』ロケ地のひとつ、神田薬品と、余談で呉市海岸について話をさせてもらいました」

「今回は余談が長うなってしもうて申し訳なかった」

「…といいながら、これでもまだ語り足りんかったんじゃろ?」

「できりゃ、改めて紹介してみたいよのう。次回は広島県庁の予定じゃ。ほいじゃあ、またの」
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

森酒店~呉市ぶらり(その5)

2018年05月19日 | 見て歩き
森酒店

呉市本通6丁目

映画『孤狼の血(ころうのち)』ロケ地

千福(せんぷく)・堺川(さかいがわ)・朝日遊郭跡






「呉市中心部の周囲を取り巻くように、灰ヶ峰(はいがみね。標高737メートル)、休山(やすみやま。標高497メートル)があります」

「休山は呉市の東側にあって、そこには呉市中心部と呉市東部の阿賀(あが)、広(ひろ)方面を結ぶ、全長約1700メートルの休山トンネルがあるんじゃ」

「その休山トンネル西口交差点を北に曲がって少し行くと、森酒店があるんじゃね」





↓映画『孤狼の血』予告編については、こちら↓

「孤狼の血 予告編 (広島Ver.)」YouTube





↓映画『孤狼の血』ロケ地については、こちら↓

「5/12公開 第2弾「孤狼の血」ロケ地マップvol.2「呉」&「広島」」呉観光協会





↓前回記事(映画『孤狼の血』ロケ地めぐり)は、こちら↓

旧サロンシネマ~広島市ぶらり(その2)





↓前回記事(呉市ぶらり)は、こちら↓

大谷川沿いの道~呉市ぶらり(その4)







「古そうじゃけど、どこにでもあるような建物じゃね。映画の中でどういう設定で使われとるん?」

「ここは、上早稲(うえさわ)失踪事件を追っている大上章吾(おおがみ しょうご。演:役所広司(やくしょ こうじ)さん)と日岡秀一(ひおか しゅういち。演:松坂桃李(まつざか とおり)さん)が、加古村(かこむら)組事務所の近くを檀家回りで立ち寄った店という設定なんじゃ」

「檀家回りって…、お坊さんじゃないのに?」

「ここでいう檀家は、事件につながりそうな情報を定期的に提供してくれる堅気(カタギ)の人のことをいうんじゃの」

「事件につながりそうな情報?」

「近くに暴力団の事務所がある堅気の人は、そうした事務所のいつもと違う、小さな動きに違和感を感じることがある。刑事さんたちはその堅気の人が感じる小さな「違和感」を定期的に拾っていくことで、大きな事件が発生するのを防ぐというわけじゃ」

「ほいじゃけぇ、檀家回りっていうんか。なるほど」

「ここの店の女主人から加古村組の話を聞いた大上は、狼が彫ってあるジッポのライターを見つけ、ジッポの代金に情報提供料を上乗せしたお金を払う」

「大上がジッポを手に入れる状況が、原作と違うんじゃね」

「映画では、小道具としてのジッポの使い方が上手かった。原作での、大上から日岡に手渡されるという予定調和な展開がイマイチと感じとったわしにとっては、映画の中で日岡がこのジッポを手にする場面に、思わず涙してしもうた。そのくだりは、映画を観てのお楽しみということで…」





↓『孤狼の血』については、こちら↓

映画『孤狼の血』公式サイト





…以下、余談。





「このお店、酒類はもとより、食料品に飲料、たばこ・トイレットペーパー・切手類から、果ては衣料品まで並ぶ、何でも揃う便利なお店のようじゃ」

「『孤狼の血』のポスターも…?」

「店頭には、ポスターやロケ地マップも貼ってあったのう」

「店頭に飾られている看板「千福」は、ここから100メートルほど北へ行ったところにある、酒造メーカー・三宅本店が醸造する日本酒じゃね」


♪皆さんほんとに~ 千福一杯いかがです


「…と、広島・呉に住んでいるほとんどの人が口ずさむことができる、千福のCMソング」

「千福の名前が全国に知られるようになったのは明治時代、海軍のテストに合格したことによるんじゃ」

「そのテストとは…?」

「赤道直下を航海する練習艦に200日間以上載せ、品質が変わらないか調べるというもの。ここで、味・品質とも変わらないことが証明され、千福は全国の海軍鎮守府に納入されることになったそうじゃ」

「なるほど」

「店の前には、「亀齢」「満潮」「華嶋」などお酒の銘柄もあった」

「「亀齢(キレイ)」は広島の酒都・西条のメーカーじゃね」

「「満潮(みちしお)」は、ネットで調べてみた限りでは、呉にあった佐藤酒造が作っていたお酒の銘柄じゃったらしい。このあたり、調べてみると面白いかもしれん」







「あら、かわいい」

「森酒店の近くを流れる堺川には、カモの親子が住みついとった」







「堺川に架かる橋の名前を見ると、「東朝日橋(ひがしあさひはし)」とあった。呉、堺川、朝日、…で思い出すのが、こうの史代さんの『この世界の片隅に』に出てきた朝日遊廓じゃの」

「主人公の北條すずが闇市で砂糖を買った帰り道に迷い込んで、遊女の白木リンと出逢ったところじゃね」

「今の呉医師会病院があるあたりに、朝日遊廓があったそうじゃ」
(「第13回 19年8月」、「第14回 19年8月」)

「同じく遊女のテルが、若い水兵の心中騒動に巻き込まれて飛び込んだのが、この堺川になるんか」
(「第25回 20年2月」)







「呉医師会館前交差点そばに建つ、築50年以上は経っていると思われる家」

「今見ても趣(おもむき)があるね」

「当時としてもモダンな家じゃったんじゃろうの、と想像してしまうよのう」







「休山トンネル西口交差点に建つ、佐々木仏壇店」

「人の顔のようにも見えるよね」

「一度見ると忘れられん、存在感がある建物じゃの」





↓佐々木仏壇店については、こちら↓

「佐々木仏壇店」広島の建築 arch-hiroshima





訪問日:2018年5月3日





「今日は、映画『孤狼の血』ロケ地のひとつ、森酒店と、余談で千福、堺川、朝日遊郭跡について話をさせてもらいました」

「次回は、呉市にある神田薬品を紹介する予定じゃ。ほいじゃあ、またの」
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする