尾道市瀬戸田町(せとだちょう)には、「西の日光」とも呼ばれる耕三寺(こうさんじ)やシトラスパーク瀬戸田、サンセットビーチなどがありますのう。
シルクロードをテーマにした作品を多く描いとられる平山郁夫(ひらやま いくお)の出身地でもあります。
【問題】
3月1日(月)から「日本の伝統美を描く 平山郁夫」が開かれる、尾道市瀬戸田町にある美術館の名前は何でしょうか?
1.佐川美術館 2.日中友好美術館 3.平山郁夫シルクロード美術館 4.平山郁夫美術館
【正解】
4.平山郁夫美術館
【解説】
平山郁夫美術館では、平山郁夫の生い立ちや貴重な少年時代の絵画などを紹介し、さらにスケッチや下絵等の生の資料や最新作も展示する予定です。
平山は「私の原点は瀬戸内の風土である」といっていますが、平山芸術の原風景を当美術館で発見していただければ幸いと存じます。
(「はじめに~平山郁夫美術館開館にあたって~」平山郁夫美術館)
平山郁夫は、1930(昭和5)年に豊田郡瀬戸田町(現・尾道市)生まれ。
修道中学(現・修道高校)在学中に被爆後、実家に近い忠海(ただのうみ)中学(現・忠海高校)に転校。
東京美術学校(現・東京芸術大学)に進学し、前田青邨(せいそん)に師事する。
1959(昭和34)年に「仏教伝来」が院展に入選した後は、仏教を創作活動の主要テーマとした。
シルクロードや中国の仏教遺跡などへのスケッチ旅行を重ね、その成果は奈良・薬師寺玄奘三蔵院(やくしじげんじょうさんぞういん)の壁画に結実している。
カンボジアのアンコール遺跡群、アフガニスタンのバーミヤン遺跡などの保護にも尽力。
2009(平成21)年12月2日、脳梗塞(こうそく)のため死去。
79歳。
文化勲章。
広島県名誉県民。
広島市名誉市民。
2010(平成22)年2月2日(火)には東京で、13日(土)には瀬戸田町のベル・カントホールで、それぞれ「お別れの会」が開かれた。
平山さんは1991年の自伝で「長くシルクロードを取材してきたが、これからは日本の道にも目を向けていきたい」と書いた。
以降、毎年新しく描き続けたシリーズは日本の美に目を向けた平成の平山郁夫史でもある。
今回の展示は約60点。
代表作「月華厳島」や「祇園祭」、近く取り壊される歌舞伎座の緞帳(どんちょう)の原画「朝日桜」は展覧会初出展となる。
4月6日まで。
(「平山美術館で1日から特別展」中国新聞 2010年2月26日)
↓くわしくは、こちら↓
「展覧会情報~日本の伝統美を描く 平山郁夫展」平山郁夫美術館
選択肢1の佐川美術館は、佐川急便創立40周年を記念して開館された、滋賀県守山市(もりやまし)にある美術館。
収蔵作品は、日本画家・平山郁夫と彫刻家・佐藤忠良(ちゅうりょう)の作品が中心となっている。
選択肢3の平山郁夫シルクロード美術館は、山梨県北杜市(ほくとし)にある美術館。
平山の絵画と、シルクロードに関する美術工芸品のコレクション9,000点を展示している。
今日は、平山郁夫について勉強をさせてもらいました。
今日もひとつ勉強になったでがんす。
ほいじゃあ、またの。