去年の3月の記事に、訪れた神社は400弱と書いている。
一年以上が経過した今、再び数えてみると、兵庫県168社、京都府138社、奈良県58社、滋賀県53社、福井県45社、三重県35社、大阪府14社、和歌山県12社、岡山県1社、島根県1社、合計525社であった。
15ヶ月ほどで130社ほど新たな神社を参拝したわけだから、1ヶ月平均8~9社で、随分と少ないことに自分で驚いてしまった。
こうやって訪ねた神社の数が把握出来るのは、いちおう記録帳のようなものがあるからだが、実際のところ、現地で記録する内容といったら、駐車場所、トイレの有無や、環境的なことを、大木、水、岩、といった一言で書き込むくらい。後で役に立つ代物ではなく、月日が経ってからブログに掲載する場合も、写真を見ながら記憶を手繰り寄せるしかない。
このブログで掲載した神社数は、現在のところ142社。この雑多な写真シリーズに載せた神社の数も合わせると、その数は220社ほどになるし、手元にある写真で今後に載せるであろう分も考えると、訪れた場所の半数は、何らかの写真が掲載出来たことになる。
訪ねる神社の数が減ってからの方が掲載確率は高くなっているので、無理せずゆっくりと周るのがいいのか、それとも、多少は写真の腕が上がってくれたのか。
とまあ、そんなこんなで、雑多な写真も10回目です。
神内神社 三重県南牟婁郡紀宝町神内
ここへは二度、訪れていて、一度目のときは社殿の改修工事中だった。神社の入り口付近で出会った地元の人と挨拶をし、兵庫県から来たと言うと、工事中で見苦しくて申し訳ないが、どうぞ参ってあげて、という意味のことを強い訛りの南紀弁でおっしゃられ、とても温かい気持ちになれた。
境内のあちこちで岩の露出する、独特の雰囲気の神社。
片川川 三重県南牟婁郡御浜町片川
片川の集落にある神社の写真を撮っていると、二人の地元の方が話しかけてこられた。余所者などまず来ないような地域だが、南紀には人懐っこく優しい人が多い。
私の車が神戸ナンバーなので、まず神戸の話をされ、それから那智の滝の話、戦時中の話にまで話題が広がっていく。そしてこんなセリフを。
「写真を撮るんやったら桃太郎岩行け。そんな神社よりもよっぽどええ」
そんな神社・・・確かにあまり手入れはされていない様子ではあったけれど・・・。
地図を見ても桃太郎岩という名称は記載されていない。どうせ大したことはないだろうと思いながら、教えられた場所に向かう。
林道終点から谷川沿いの整備された山道を進む。と、流れのそばに、丸っこい巨岩があって、真ん中からパッカリと割れている。なるほど、桃太郎岩だ、と納得。だが、風景として面白いのは、そこから下流数百メートルに亘って続く、滑り台のような滑滝だ。滝の最後はプールほどの広さのある滝壺。夏ならば子供の遊び場に最適で、これが都市近郊にあったなら、ちょっとした名所になるだけの景観を備えていた。
写真はその美しさもスケールも表現出来なかったので、いつかまた訪れてみたい。
飛鳥神社 三重県熊野市飛鳥町小阪
国道そばの平地に見事な鎮守の杜が天を衝いている。
参道は巨木の根で持ち上げられてうねり、境内には木々の力強さが満ちている。
飛鳥神社 三重県熊野市五郷町寺谷
ここも拝殿前の巨木が見事だ。
写真を撮っていると、この村出身で尾鷲在住という方が境内の掃除に来られ、いろいろと話をさせていただいた。神社の写真を撮りにきたと言ったのだが、結局、最後まで巨木の写真を撮りにきたと思われていたようだ。
道路側には入り口が見当たらず、鳥居の正面は大又川の清流である。
愛宕神社 京都府亀岡市千歳町国分
愛宕山、というよりは、亀岡でいちばん目に付く山、牛松山の麓にあって、御神木が見事な存在感を放っている。
高野神社 滋賀県東近江市永源寺高野町
有名な永源寺の近く。こちらは勿論ひっそりとして人影も無い。参道には勧請縄があった。
豊満神社 滋賀県東近江市小倉町
田圃の真ん中に鳥居、その先の山際に境内があって、いかにも神社らしい風景だ。
本殿前から振り返ると、水田の緑が目に鮮やか。
白鳥神社 滋賀県東近江市高木町
近江、特に湖東では、こういう参道が多い。平地でありながら緑に包まれ、奥行きを感じさせるものだ。
ここも、鳥居の手前には勧請縄があった。
馬見岡綿向神社 滋賀県蒲生郡日野町村井
ある程度の規模がある神社だとは知っていたが、現地では予想以上の大きさに戸惑った。
広大な空間、大きな社殿はいつもと勝手が違うが、周囲は深い緑で、明るい本殿付近とは対照的に、境内社はひっそりと佇んでいて心地良かった。
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南紀の人はアメリカとか移住してまた戻って来たり、遠洋漁業で東北から沖縄まで漁をしているので、結構オープンですよ。余所者だと言って警戒したりしません、と言うのが私が帰省した時にいつも感じることです。
浮島のある沼とか、面白いものもいっぱいありますから、これから何を撮影されるか、ますます楽しみです。
ね。三重もなかなかの数字ですね。
やはり岡山は遠いんですか?
小坂の飛鳥と愛宕が目が行きますよ。愛宕の木は
何か・・・う~ん感じますね。高野も良い感じぃ。
hiro1jzさんの松尾って失禁しそうな素敵な写真だ
ったのに・・・丹波行きたくなるじゃないですか
あ!う~今年は予定なかったんですが・・・
愛宕とセットで行きたくなりましたよ。
因幡は、そんな感じですね。自分は海側に行きた
いのがあるんで自分は夏ですね。
hiro1jzさんは山の方ですか?
飛騨は名古屋ルートはお薦めしないです。地図で
見るより距離ありましたよ。それに名古屋からの
高速は一車線で事故あれば一発アウトですしね。
ぜひぜひ確認してきてください。
福井はご馳走ばかりですね。自分も二泊できるな
ら白山行きたいですよ。
あの八幡さんは印象に残りましたよ。掲載頼み
まする。
敦賀より東は意外とハイパー聖地の宝庫ですね。
名前あがっていないとこでも凄いとこあります
もんね。
この上司も社長がOKだせばOKだします・・・
信じています。自分は大瀧メインで大虫とかが
楽しみなんですよ。
水の精なんじゃないですかねぇ
あるいは
水の精にとても好かれているか
なんかそんな感じしますよ
乾いたところよりは
潤いのあるところ
神社でも
そうしたところには
言いようのない魅力が
写りこんでいますよ
おっしゃるように、南紀の人は、そういった色々な背景があって、
オープンで大らかな人柄が育まれているように思います。
それに、やはり地元を愛してらっしゃるからか、
余所から来てもらえると嬉しいみたいな感じで、
単純に愛想がいいというより、歓迎してくれる方が多いですね。
南紀には撮りたいところがまだまだあります。
だいぶ観光地化してしまったところも多いですが、
まだあまり知られていないところを見つけていきたいと思います。
>eraさん
岡山は、交通量の多いところを縦断しないといけないのがネックです。
あと、瀬戸内海沿岸部は、少雨気候で、どうも潤いが欠けるような気もしまして・・・。
飛鳥はおすすめです。行くのは大変ですが。
松尾だと、愛宕、幡日佐がセットで周れますね。
亀岡は近いわりに最近行ってないので、
私もちょっと行きたくなってきました。
因幡は、取り敢えずは兵庫県境に近い場所から行くと思います。
海岸近くも山間部も行くつもりですが、
海水浴シーズンは混むのかな・・・?
飛騨は越前経由でいけますが、長野は名古屋を経由しないと駄目ですよねぇ。
って、まだ行く予定も無いのに悩んでも仕方ありませんが(笑
大瀧は、5月に式年大祭があったんですね。
屋根も葺き替えられて美しくなったんでしょうが、
欲を言えば、苔生した屋根が良かったです・・・。
だいぶ行く場所の候補が上がってきたんですが、
多すぎて絞るのが大変です。
と、その前に、明後日は但馬に行くのでそっちの準備をしないと。
その様子ですと、休暇は大丈夫そうですね。
お互い、いい越前巡りをしましょう。
>幽黙さん
いや、そう言って頂けると嬉しいです。
私自身、潤いがある空間が好きで、
その潤いに拘ってきましたので。
水の精なんかが味方についてくれると有難いんですが、
私にはまだまだでしょう。
というか、乾いた環境だと、一気に撮影意欲が落ちて、
おざなりな撮影をしてしまうのが問題です(笑
な感じですね。飛鳥は厳しい場所ですね。熊野詣
のときに車ですね。了解です。
幡日佐は氷室ですね!ここは行きべき神社です。
愛宕は宮司さんが宮川神社の宮司さんが兼務でし
て、先代宮司さんが残した文章読みたいから絶対
に行こうと思っているんですよ。
亀岡は便の良い場所なのに素敵ですよね。
自分も行きたいなぁ~。
飛騨も長野もいまのうちに想像膨らましてくださ
い。そのうち現実に行くことになりますよ。
因幡は近場から攻めるんですね。海水浴は込むん
でしょうね。なんか京都駅で因幡のエリアの広告
たくさんみましたよ。
大瀧は古い状態でみたかったですね。まぁ改修中
に行くよりは百倍いいんですけどね。
福井は苔生した神社多くていいですね。
自分も、もしかしたら朽飯町の八幡行けるかも?
その前に休み・・・お互いに気合ですね。
近場の嬉しい作品が並び、「最近、行ってないなぁ」なんて感じながら拝見させて頂きました。
『桃太郎岩』が出てきたのには、驚きました。結構、南紀人でも知らない所をよくご存知ですね!
ひょっとしてhiro1jzさんは、神社はもちろんですが熊野にもご縁の深い方なのでは・・・なんて感じております。
という事で気になってきましたので、桃太郎岩の沢に近々行って参りたいと思います。
昨日は但馬に行ってきました。
と言っても、三つの滝と一つの神社しか行ってませんが。
予定では5社くらい寄るつもりだったんですが、
どこも地図からのイメージとは違い、車で前を素通り・・・。
亀岡から南丹辺りは庭みたいなもんで、
ほとんど地図無しで周れます(笑
まあそのせいで、新鮮味が足りなくて足が遠のいてますが。
しかし、愛宕と宮川が兼務って、亀岡の東と西で随分離れてますが、
どういう経緯でそうなったんでしょう。
昨日の但馬は因幡のすぐ手前まで行ったので、
因幡への距離感が掴めました。
深夜に移動すれば案外近いという感じでしたが、
日中は9号線が流れが悪くて疲れそうです。
でもまあ、これならわりと早い時期に因幡遠征が実現するかもです。
越前まで行って改修中だったら悲惨ですよね。
ただ、屋根の葺き替えだけならいいんですが、
社殿そのものに新しい木が使われていたりすると、
何年もちぐはぐなままですから、いったいどこまで手直しされてるのか・・・。
八幡は大瀧から近いですし、何とか時間も捻出できるのでは?
って、eraさんのことですから、超過密スケジュールで厳しいですかね?
>mikumanoさん
こちらこそいつもありがとうございます。
力不足で南紀の魅力を写し撮れないなぁ、と歯噛みしてるんですが、
風景とは別に、南紀の「人」の魅力というのも大きいので、
ちょっとだけ文章でもそれに触れました。
近畿各地の神社に周っていますが、
南紀に行く回数っていうのはそれほど多くはないのに、
気さくに話しかけてこられる方の多さはダントツで、
風景と共に、強く印象に残ります。
桃太郎岩は、本文でも書いたように、そういった人に教えて頂いたわけで、
もっときれいに撮りたかったと後悔しきり・・・。
仙人場なんかも地図に載ってませんが、
あそこだって都市近郊にあれば行楽の名所になるでしょうし、
知れば知るほど南紀は素晴らしいです。
桃太郎岩のいい表情、期待してます。
私もいずれまた行くつもりです。
みです。・・・それより素通りしたhiro1jzさんの
漢〔おとこ〕っぷりに驚愕です。自分なら貧乏性だ
からサクッと参拝しますね。
新鮮味は理解できます。美人も三日で飽きる・・・
私は飽きませんけどね。
自分の場合は山梨がhiro1jzさんの亀岡と同じで
すね。でも今週行ったら面白かったですよ。
たしか愛宕の社家さんが辞めて跡継ぎがいなくて
宮川の先代宮司から兼務だったかな?距離的には
離れていますよね。こんど愛宕に行ったら色々
聞いてきますよ。
え?因幡も下道ですか?やはり漢ですね。凄い!
その込む道路はメイン道路ですか?それなら夜中
もしかしたら九時すぎると比較的に楽かもしれま
せんね。
こりゃ自分も気合で新規エリア開拓したくなりま
した。新潟なんですよ。気合。
越前まで行って改修は男泣きに泣きますね。
無事に新しい社殿を楽しみましょう。去年行けば
と思うのは封印しますよ。
八幡は行くつもりです。今回は御朱印も欲しいし
話も聞きたいんでノンビリと参拝の予定ですよ。
あらためて玄松子さんのサイトで近辺の神社みる
と目移りしますね。hiro1jzさんも悩んでいると
みました。
神社の方は・・・まあ殆ど素通りしたくらいですから(笑
あの辺りは、どうも地図だけでは判断し難いようです。
一番の目的地である朝イチで行った滝が、
予想以上に素晴らしかったので、そこでかなり気力を燃焼、
二番目の滝では体力を要し、肉体的に疲労、
というわけで、素通りは「漢」だからではないです(笑
亀岡は一つの「市」に過ぎませんが、
山梨なんて「県」じゃないですか。
相当広いですが、そんなに行かれたんですか?
愛宕だったら、もっと近所に大き目の神社もありますし、
丹波一宮だって近いのに、なんで宮川なんでしょうねぇ。
先代さん同士で交流があったのかなぁ。
ぜひ聞いてきてください。
因幡で凄く行きたい滝を見つけてしまいました・・・。
早ければ来月にも行ってしまいそうです(笑
9号線は山陰のメインルートですし、道はいいので、
夜は確かに快適です。鳥取県境まで3時間くらいでしょうか。
米子方面だと高速のメリットが大きいですが、
鳥取市付近だと、あまり恩恵無いんですよ。
あれ、新潟って新規になるんですか?
てっきり何度も行かれてるものだと。
というか、越前より近いのでは?
玄松子さんと狛犬見聞録さんのところで紹介されている神社は、
6社ほど行くことが決定してますが、
実は他の掲載神社はそれほど悩まずに切り捨てました。
あとは地形図と巨木データで目星をつけてます。
神社紹介としては新規開拓を狙うことになりますが、
吉と出るか凶と出るか・・・。
八幡はほぼ決定ですか。お互い楽しみですねぇ。
出るわ出るわ
垂涎のポイント…
く~